鳴海探偵事務所
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「仮面ライダーWの登場キャラクター」の記事における「鳴海探偵事務所」の解説
主人公らが拠点とする探偵事務所。風都の風花町1丁目2番地2号に建つ、古びた玉屋・かもめビリヤード場の2階に入居している。 テレビシリーズの始まる1年前まで、私立探偵・鳴海荘吉が所長を務めていたが、「ビギンズナイト」の一件で死去したため、現在は左翔太郎・フィリップ・鳴海亜樹子の3人が在籍している。業務は主に翔太郎・亜樹子が外部調査で情報を取集し、フィリップがそのキーワードをもとに検索し、事件の謎を抽出・解明するという分業体制で行われている。 失踪したペット探しから著名人の護衛など、探偵稼業として幾つもの依頼を受けており、風都では特にドーパント関連事件の駆け込み寺として有名である様子。事務所の権利者は荘吉の娘にして現所長である亜樹子。 名前の由来は、『探偵物語』と並んで松田優作の代表作である遊戯シリーズの主人公から。 左 翔太郎(ひだり しょうたろう) / 仮面ライダーW / 仮面ライダージョーカー 演 / 声 - 桐山漣(幼少時:嘉数一星、老人:名取幸政) 声 - 細谷佳正(ゲーム『KAMEN RIDER memory of heroez』、アニメ『風都探偵』) 本作品の主人公である、鳴海探偵事務所に所属する私立探偵。一人称は「俺」。運営していた鳴海荘吉が不在の今、その意思と看板を受け継ぐ。 1950 - 1970年代調のハードボイルドに感化されており、レイモンド・チャンドラーのハードボイルド小説を愛読、ハンフリー・ボガートばりのソフト帽を愛用し、立ち振る舞いなども常にハードボイルドを心がけているが、中身はよくも悪くも根が人情家のため、お人好しの二枚目半である。そのため、些細なことで冷静さを失ってしまいなかなかハードボイルドになりきれず、フィリップや亜樹子に「ハーフボイルド」(半熟くん)と未熟者呼ばわりされることも少なくない。また、子供は苦手である。 しかし、荘吉のもとで学んだ探偵術・護身術はそれなりに優秀であり、不測の展開では機転を利かせることも多く、風都では非常に幅広い交友関係と情報網を持っており、探偵として信頼に足る能力を持っている。また、猫探しの依頼を数多く引き受けてきたことからか、鳴き声を真似て猫に自身の意志を伝えることができる。戦闘中によく左手をスナップする癖がある。 幼少からの風都育ちで、風都を大切に思う気持ちは人一倍強く、街にはびこる犯罪者(本人曰く「街を泣かせる奴」)を決して許さない正義感を持つ。また、風都の都市伝説から生まれた「仮面ライダー」の呼称にも強いこだわりを持っており、その名を貶める者には強い怒りを見せる。 素性的に見れば物語でキーパーソンになることは少ないが、翔太郎の行動が事件の犯人や敵の陰謀を打開させる鍵を握る。各エピソードは翔太郎の語り部から始まり、事件解決後は彼がタイプライターで報告書を打ち込むという流れになっており、全体的に翔太郎の視点で物語は進んでいく。 翔太郎のバックボーンについては第1・2話で登場した津村真里奈が幼馴染であるということや、後述の荘吉に憧れを抱いて荘吉の元に弟子入りした以外のことはほとんど明かされていなかった。『風都探偵』では自宅を所持していることや、そこで一人暮らしをしていること、そして幼少時に両親を事故で亡くし風都の親戚に引き取られたことが明かされている。モデルは特に設定されていないが、価値観や口調は脚本の三条に比較的近いものとなっており、副主人公を感情移入しやすいタイプにすることで本作品の特殊性を出している。 Wのスーツアクターを務めた高岩は、翔太郎役の桐山に翔太郎のクセとして、ハットを被ってチョッキを着るという『探偵物語』を彷彿とさせるものであったため、落とした帽子を拾う際に息を吹きかけてから被り直すキザな雰囲気を狙ったという。また、帽子のツバをさすったり、人を指さす際には脇を締めて少しチャラい感じを出しているという。 『オールライダー対大ショッカー』 テレビシリーズに先行して登場。オーロラカーテンに偶然巻き込まれたことから、シャドームーンとの戦闘に突如参戦し、サイクロンジョーカー・ヒートジョーカー・ヒートメタルにハーフチェンジしながら戦い、シャドームーンを圧倒して大ショッカー基地まで飛ばした。変身こそ解除しなかったが、テレビシリーズと同様にフィリップと共に変身しており、お互いに「翔太郎」「フィリップ」と呼び合っている。ここでディケイドと対面したため、後の『MOVIE大戦2010』や『仮面ライダー大戦』で対面した時に互いを認識していた。 『W&ディケイド』 「死人還り」の依頼を受け、調査を進めるうちに亡くなったと思われていた師匠・鳴海荘吉と思わぬ再会を果たし、再び「ビギンズナイト」と対峙する。助手だったころは半人前を強調するかのようにハーフパンツを履き、ソフト帽は早いと荘吉に禁じられていた。 『オーズ&ダブル』 亜樹子の結婚式で、今は亡き荘吉に代わって共にバージンロードを歩く役を務める。過去の風都では津村真里奈と共に登場し、メリッサを助けようとドーパントに立ち向かった勇敢な荘吉に憧れを抱いたことが明かされている。 『アクセル』 鳴海探偵事務所に所属する私立探偵。喫茶「白銀」にいたところを、逃走中の竜が接触する可能性があるとして、真倉らに見張られる。最初から竜の無実を信じており、後にリリィの手を借りて真倉たちのもとから脱出すると、コマンダー・ドーパントと戦う竜に協力する。 『エターナル』 ミュージアムが遺した試作品ガイアメモリのスイーツ・ドーパントと戦っているところにミーナと出会い、克己の過去を知ることとなる。 『フォーゼ&オーズ』 フィリップの復活後もダブルドライバーとロストドライバーを共に携帯し続けており、フィリップの状況に応じてWとジョーカーを使い分けている。最終決戦ではカンナギとの直接対決を望む火野映司 / 仮面ライダーオーズと如月弦太朗 / 仮面ライダーフォーゼの本心を察し、仮面ライダーの「先輩」として、ソラリス率いるゾディアーツ軍団の相手を引き受ける。弦太朗を「暑苦しい」と評し、フィリップに「似た者同士かもしれないね」と指摘された際は鼻で笑い飛ばすも、弦太朗の「ダチを泣かす奴は許せない」という発言に感銘を受け、妙な絆を築く。後のネット版『仮面ライダーフォーゼ みんなで授業キターッ!』第24話「先輩ライダーを学べ!ラビットハッチで僕と握手」の「質・問・不・用」では、仮面ライダーアクセルに弦太朗は翔太郎と前に一緒に戦ったことを語っていた。 『仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム』 本人は登場しないが、『仮面ライダーフォーゼ』の5年後を描いた「フォーゼ編」では、宇宙仮面ライダー部の元部員でジャーナリストとなったJKが翔太郎を思わせるポーズをとるなど、『フォーゼ』から『アルティメイタム』の「フォーゼ編」までの間に、彼との間に何らかの親交があったことが示唆されている。 『仮面ライダー大戦』 本映画では翔太郎が単独で登場。最終決戦時には仮面ライダーWとして登場するが、通常時は仮面ライダージョーカーとして戦う。服装が荘吉を彷彿とさせる白いスーツにソフト帽に変わったが、依頼は相変わらずペットの犬や亀探しばかりのようである。 昭和ライダーとの戦いに力を貸してもらいに現れた門矢士 / 仮面ライダーディケイドの要請に最初は乗り気では無かったが、本映画のキーマンである記憶を無くした少年・シュウが風都の住人であることを知ると彼を守るために依頼を請け負い、彼と母親・咲の情報を士に与える。BLACKとRXに戦いを挑む直前の台詞は翔太郎役の桐山によるアドリブである。 小説『S.I.C. HERO SAGA』「KAMEN RIDER W -Playback-」 フィリップの台詞とジオラマにのみ登場。仮面ライダージョーカーに変身し、アイスエイジ・ドーパントとトライセラトップス・ドーパントの2体と戦っていた。 『風都探偵』 ビギンズナイト編において、荘吉に弟子入りするまでの詳細が判明する。幼少期にメリッサのコンサートを幼なじみと見に行った際、彼女を襲ったスパイダー・ドーパントからメリッサを守る姿に一目惚れし、自分を助手にするよう鳴海探偵事務所を訪問する。そこで自分が風都に詳しいことをアピールし、自分も街を守りたいことを話すも、その中でスパイダー・ドーパントについての話をして荘吉にそのことを思い出させてしまい、事務所を追い出される。そのことについての謝罪とお詫びの品を渡しに行く最中にアントライオン・ドーパントに遭遇する。そこでドーパントに発した啖呵を聞いた荘吉に助けられる。その後何年も荘吉に弟子入りを懇願するも全く相手にしてもらえず、その苛立ちから荒れ始め、街の不良を片っ端から叩きのめす日々を送っていた。しかしある日、不良に絡まれた学生を守るために一切手を出さずに殴られ続け、それを知った荘吉にその成長を認められ、高校卒業後正式に彼の助手となった。 フィリップ / 仮面ライダーW 演 / 声 - 菅田将暉(幼少期:橋本智哉) 声 - 内山昂輝(ゲーム『KAMEN RIDER memory of heroez』、アニメ『風都探偵』) 本作品のもう1人の主人公。一人称は「僕」。 10年前にミュージアムによってすべての記憶を消されたうえ、組織に幽閉されながらガイアメモリの開発に利用されていたが、1年前の「ビギンズナイト」で翔太郎と荘吉に救出された。「フィリップ」は荘吉がフィリップ・マーロウにちなんで付けた名前であり、それと同時に荘吉から生き方を教わったことにより、翔太郎と共に「2人で1人」の私立探偵と仮面ライダーを務める。常に右の髪を何かで留めている。 脳内図書館「地球(ほし)の本棚」にキーワードを加えて検索をかけることで、あらゆる知識・技術・体術などの事象の取得・実践を可能とする特殊能力の持ち主。ゆえに探偵業においては、翔太郎が外部調査で収集した情報をキーワードとし、検索によって事件の全貌を解明する役割を担う。 翔太郎とは対照的にマイペースかつクールな性格だが、幅広く深い知識を持つ一方で常識や既成概念に疎く、一度検索を始めると終了するまで周囲がいっさい目に入らなくなる。その一方、一度検索の完了した知識にはほとんど関心を示さず、その興味の対象は日々変化する。当初は知識・データのみを重視することが多かったが、翔太郎と共に探偵業を行ううち、仲間のピンチには自身の危機もかえりみずに戦線に立つなど、理屈を超えた感情面での行動を見せるようになり、特に翔太郎に対しては唯一無二のパートナーとして絶対的な信頼を寄せるようになる。 街のアイドル園咲若菜の熱烈なファンであり、飽きっぽいフィリップが唯一飽きずかつ理論抜きの個人的な視点で捉えている相手でもある。 正体は園咲家の長男にして末子の園咲 来人(そのざき らいと)であり、12年前に星降谷遺跡のミュージアム中枢の「ガイアゲート」の発掘作業中に井戸に落ちて転落死している。現在のフィリップは、「地球の本棚」の力によって肉体がデータの塊として再構成された存在である。物語終盤までは「地球の本棚」にも自身の記憶・園咲に関する項目は削除されていたりセキュリティがかけられており、自分の出自や正体を探ることができなかった。真実を知った後は、憧れの存在で姉であった若菜とも敵対することになるものの、園咲家全体を救い出す覚悟を決めて戦う。 琉兵衛によるガイアインパクト計画の際、クレイドールエクストリームに制御データとして取り込まれたが、シュラウドの助言・翔太郎の機転・エクストリームメモリの力によって再び肉体を取り戻し、琉兵衛 / テラー・ドーパントを撃破する。しかし、「地球の記憶」に近づき、データの集合体として分解された代償は大きく、消滅は時間の問題となり、Wへの変身もあと一度きりの状態であった。そして、若菜を拉致してガイアインパクト計画を乗っ取った加頭順 / ユートピア・ドーパントの野望を阻止した直後、変身解除と同時に「僕たちは永遠に相棒だ、この地球がなくならない限り」と翔太郎に言い残し、消滅した。 その後、フィリップが消滅した事実を知った若菜の意思によって密かに新たな肉体を授けられ、復活することになった。肉体の再構成には約1年を要したが、その間は人知れず新たなエクストリームメモリの中から翔太郎を見守っていた。ガイアスペースの中で父・琉兵衛をはじめとする家族と再会し、以前の絆を取り戻した彼らから地球の未来を託され、家族の想いを背負って戦い続けることを誓う。翔太郎との対比として、「危険な魔少年」という設定になり、「誰でも知っているようなことを知らない」といった無垢さを持たせることで視聴者に愛される可愛い面を出している。 菅田が2017年8月14日深夜(8月15日未明)に放送されたラジオ番組『菅田将暉のオールナイトニッポン』で本作品について明かしたところによれば、放送当時は変身時に昏倒するフィリップを砂場で真似る子供が急増し、親たちから苦情が来たという。また、同番組の2019年4月8日深夜(4月9日未明)放送分では、本作品の企画書でジョーカーエクストリームの説明を初めて目にした際に困惑したことを挙げ、書面だけでは作品の魅力は把握しきれない旨を明かしている。 菅田が2018年4月23日に主演映画『となりの怪物くん』のイベントに登壇した際、彼とのW主演で同じく登壇した土屋太鳳は、本作品を本放送で見てフィリップから元気をもらっていたことを明かしている。 『オールライダー対大ショッカー』 テレビシリーズに先駆けて登場。オーロラカーテンに偶然巻き込まれたことから、シャドームーンとの戦闘に突如参戦し、サイクロンジョーカー・ヒートジョーカー・ヒートメタルにハーフチェンジしながら戦い、シャドームーンを圧倒して大ショッカー基地まで飛ばした。変身は解除しなかったが、テレビシリーズと同様に彼と翔太郎が変身しており、互いに「翔太郎」、「フィリップ」と呼び合っている。ここでディケイドと対面したため、『ディケイド』テレビシリーズの後日談となる『MOVIE大戦2010』で対面した時に互いを認識していた。 『W&ディケイド』 荘吉を前に動揺する翔太郎を諌める。実は翔太郎の知らないもう1つの「ビギンズナイト」を「地球の本棚」で体験している。 『オーズ&ダブル』 亜樹子のマリッジブルーに興味を示す。 『アクセル』 鳴海探偵事務所に所属する私立探偵。喫茶「白銀」にいたところを、逃走中の竜が接触する可能性があるとして、真倉らに見張られる。最初から竜の無実を信じており、後にリリィの手を借りて真倉たちのもとから脱出すると、コマンダー・ドーパントと戦う竜に協力する。 『エターナル』 ミュージアムが遺した試作品ガイアメモリのスイーツ・ドーパントと戦っている所にミーナと出会い、克己の過去を知ることとなる。 『フォーゼ&オーズ』 復活以降もコンビでの探偵・仮面ライダーとして戦闘を続けている。以前と違い、自身の好奇心からの検索を優先させるなど、他の事情のためにWへの変身を渋ることもある。検索能力によってレム・カンナギの目論見を察知し、最終決戦では弦太朗に「先輩」と呼ばれて感慨深げに変身し、ソラリス率いるゾディアーツ軍団の相手を引き受ける。同作品では亜樹子に代わり、変身後は無防備になる身体を弦太朗に支えられた。 『Zを継ぐ者』 テレビシリーズの第32話と第33話の間に起きたエピソードで、ある理由で行動ができなくなった翔太郎の代わりに「左翔太郎」を名乗り、事件の解決に奔走する。シュラウドから渡されたロストドライバーを使用し、仮面ライダーサイクロンに単独で変身する。 小説『S.I.C. HERO SAGA』「KAMEN RIDER W -Playback-」 石ノ森章太郎をショウタロウと呼んでいる。石ノ森にジョーカーメモリを渡し、サイクロンメモリで石ノ森と共に仮面ライダーWに変身する。 本作品では、テレビシリーズ第48話での消滅を経て復活する過程で「身体を持たない者が行く世界」に迷い込んでいた。その際、データ人間という特徴ゆえの記憶が「身体を持たない者が行く世界」を侵食し、風都に変えてしまう。 本来は「悪魔と相乗りする勇気」を持たない石ノ森がWへ変身できたことについて、フィリップは「自分と石ノ森の間に『姉に対する慚愧の念』という共通点があったから同調することができた」と推測している。 鳴海 亜樹子(なるみ あきこ) 演 - 山本ひかる(幼少期:植田紗帆) 声 - 小松未可子(ゲーム『KAMEN RIDER memory of heroez』、アニメ『風都探偵』) 本作品のヒロイン。荘吉の娘で、鳴海探偵事務所の権利者。一人称は「あたし」。 20歳だが童顔で子供っぽい言動のため、翔太郎には女子中学生と揶揄される。大阪で長く暮らしていたが、荘吉の所在を追って風都に訪れた。 予想外の出来事が起きた時の「あたし聞いてない!」が口癖。また、常時携帯する専用スリッパで相手(ドーパントも含む。大抵は翔太郎が餌食になるが、オールド・ドーパントが放ったオールドクリークを受けて老人となった翔太郎にはできなかった)を問わずに突っ込みを入れる。 当初は事務所を閉鎖させて翔太郎らを事務所から追い出そうとするが、ドーパント事件に巻き込まれた一件で考えを変えて閉鎖を取りやめ、その正義感も手伝って勝手に探偵事務所所長を名乗ってそのまま事務所に居座る。普段は経理などを取り仕切っているが、目立ちたがり屋で自分の出番に関して敏感であるうえ、良くも悪くも行動力に溢れているため、好奇心に近い行動原理で危険な事件にも強引に首を突っ込み、しばしば翔太郎の調査の足を引っ張る。しかし、その強引な行動や自由な発想による発言が事件解決の糸口になることも多く、父譲りの正義感で身を呈して依頼人を救うこともある。 なお、物語前半ではフィリップ、後半では竜に好意を抱いている節が見られ、その部分がコミカルに描かれている。一方、翔太郎に対する日頃の扱いは上記のスリッパも含めて雑であるが、根幹に抱える信頼は非常に厚い。 思い込みが激しい一面もあり、それが原因で誤解を生んでしまうことがあり、スイーツ・ドーパントの正体を外したり、パペティアー・ドーパントである堀之内に命を狙われたり、竜と葵の関係で離婚に繋がってしまったこともあった。 翔太郎とフィリップのコンビに亀裂が入った際には仲を取り持ったり、若菜や互いにいがみ合う園咲姉妹に絶望したフィリップに家族を取り戻す気持ちも持たせるなど、鳴海探偵事務所を支える重要な役割を果たしている。『戦国MOVIE大合戦』では、同一の容姿を持つチャチャが登場している。 テレビシリーズ終了後、『オーズ&ダブル』で照井竜と結婚して照井亜樹子になるが、自身の周囲の人物が皆仮面ライダーであるため、「仮面ライダーアレルギー」に陥ったり、竜を誤解して離婚しようとするなど、夫婦関係は波乱万丈。 夢の中という限定付きだが、一度だけ翔太郎と一緒にWに変身したことがある。『W&ディケイド』 父の死を知って一時ショックを受けるも、翔太郎から聞いた父のポリシーを受け継ぎ、依頼人のためにと気丈に「死人還り」を捜査する。 『オーズ&ダブル』 照井竜と入籍するが、自分の周りの男性全員が仮面ライダーであり、自分より事件解決を優先する態度に憤慨し、「仮面ライダーアレルギー」に陥ってしまう。そして、プテラノドンヤミー(雄)に連れさらわれ、メモリーメモリの能力で父の過去を知ることになる。 『アクセル』 竜との結婚後の生活が描かれており、充実した日々を送っていたが、入籍したにもかかわらず夫が自分のことをいつまでも「所長」と呼んでおり、下の名前で呼んでくれないことに関してだけは不満を抱いている様子が描かれている。 夫がとある事件に巻き込まれて指名手配された時には、自分以外の女と逃亡した竜に激怒し、離婚届を携えて独自に追跡した末に彼を捕えて問い詰めるが、その際に竜が葵を名前で呼んだことで不満が爆発し、離婚を決意してしまう。その後、失意に暮れていたところを相模に捕まり、人質にされてしまうが、竜によって救い出されて彼の言葉と葵の後押しにより、和解する。 『風都探偵』 『オーズ&ダブル』以降の設定が引き継がれており、竜との入籍による改姓の後も事務所では旧姓を用いている。 竜に保釈された「T字路の魔女」ことときめを事務所で預かり、翔太郎の助手とする。Wへの変身時に倒れるフィリップをキャッチする反応がときめの方が優れてきたことにショックを受けている。 鳴海 荘吉(なるみ そうきち) 演 - 吉川晃司 亜樹子の父で、鳴海探偵事務所の旧所長。ロストドライバーとスカルメモリを用いて仮面ライダースカルに変身する。 『ビギンズナイト』当時の詳細は仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010#鳴海荘吉を参照。その当時が描かれる『風都探偵』のビギンズナイト編では、『オーズ&ダブル』で相棒のマツが変身するスパイダー・ドーパントを倒した後、マツを手に掛けた自責の念から探偵業を休業して鳴海探偵事務所に引き籠っていたが、幼少期の翔太郎と出会ったことから緩和されていったことも明かされている。
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