風都署関係者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 04:53 UTC 版)
「仮面ライダーWの登場キャラクター」の記事における「風都署関係者」の解説
照井 竜(てるい りゅう) / 仮面ライダーアクセル 演 / 声 - 木ノ本嶺浩 声 - 古川慎(ゲーム『KAMEN RIDER memory of heroez』、アニメ『風都探偵』) 風都警察署に配属されたエリート刑事。一人称は「俺」。 単独行動を好み、常に革ジャンのライダースファッションを着用するなど刑事らしからぬ風貌だが、非常に優秀であることから若くして警視に就任し、ドーパント関連事件の捜査を担当する「超常犯罪捜査課」を設立してその課長となる。普段はドゥカティ社製の赤いカスタムバイク「ディアブロッサ」に乗る。一警察官として優秀なだけでなく、格闘技やバイクの操縦技術にも精通している。 父に警察官の雄治(ゆうじ)を持つ警察官一家で生まれ育ち、父と同じく警察官の道を歩む普通の青年だったが、1年前の夏、自身の昇進の日に「W(ダブリュー)のメモリの氷の怪人」が起こした無差別殺人によって父と母・真由美(まゆみ)と妹・春子(はるこ)の命を奪われた過去を持っており、家族の仇に復讐するためにシュラウドからエンジンブレードとアクセルメモリ、そしてアクセルドライバーを授けられ、ドーパントと戦う力を得る。 登場当初は自分の復讐を否定されたうえ、犯罪者に対する考え方の違いなどから、翔太郎たちと馬が合わなかったが、インビジブルメモリの事件を通して翔太郎たちから「仲間」と認められ、自身も彼らを「大切な仲間」だと自覚するようになった。以降の事件では翔太郎たちの窮地に積極的に駆けつけ、彼らを助けている。また、鳴海探偵事務所にも積極的に訪れるようになった。 井坂 / ウェザー・ドーパントとの戦いの最終局面においては、井坂への復讐のためではなく、春子の面影が重なる少女・島本 凪(しまもと なぎ)を救うために自らの限界を超え、アクセルトライアルのマキシマムドライブを制御する力を身に付け、ついに井坂を倒した。 性格はハードボイルドを地で行く隙のない孤高の一匹狼で、他者に質問されることを極度に嫌う。質問されればほとんどの場合「俺に質問するな!」と一蹴する。しかし、クールに見えて実はかなりの激情家であり、過剰な復讐心から暴走しやすく、警察官としての自覚の足りなさも持つ。ただし、それらの性格は井坂への復讐心によって構築された部分が大きく、彼を倒した以降は子供の扱いに難儀する、異性に対する免疫が皆無など、人間味溢れる一面を見せるようになる。 後に自分がドーパントの精神攻撃に耐性が強い特殊体質(テラーのテラーフィールドやオールドのオールドクリークへの耐性が強い)であること、それを知ったシュラウドが園咲琉兵衛 / テラー・ドーパントへの対抗策として自分を利用していたこと、井坂にも同様の目的でウェザーメモリを与えていたことを知り、今度はシュラウドへの憎しみに執着しかける。しかし、事件の当事者の姿を通してシュラウドの行動理念の根底が「息子(フィリップ)を救おうとする親の愛」であったことを理解した後、彼女の犯してきた罪を赦すと共に「憎しみの力ではなく仮面ライダーとして琉兵衛を倒す」と誓い、翔太郎やフィリップと共にこれを成し遂げた。ミュージアムが壊滅し、財団Xが風都から撤収した後も超常犯罪捜査課に残り、鳴海探偵事務所と共にドーパント犯罪の取り締まりを続けている。 主人公の翔太郎を名字の「左」と呼ぶ数少ない人物である。 『戦国MOVIE大合戦』には彼にそっくりなヒデヨシが登場している。アクセルに変身する際の掛け声は、「変ッ、身!」と間を空けて叫ぶが、これはWとの違いをはっきりさせるためのアドリブであったことが、演じている木ノ本により明かされている。 『W&ディケイド』 テレビシリーズに先駆けてエンドロール終了後の追加シーンで風都タワーに現れ、アクセルメモリを持ちながら「風都にいる仮面ライダーは一人じゃないぜ」と発言した。 『オーズ&ダブル』 亜樹子と結婚、『アクセル』では甲斐甲斐しく主夫を務める傍ら、引き続き刑事として、同時に仮面ライダーとしてドーパント犯罪に立ち向かっている。 『アクセル』 主人公として登場。風都警察署超常犯罪捜査課の課長を務める刑事。妻・亜樹子のことを結婚前と変わらず「所長」と呼ぶが、自分にとっては特別な呼び方らしい。 連続スリ殺害事件の捜査中、その犯人であるコマンダー・ドーパントの策略によって警察から追われる身となったうえ、葵にアクセルメモリをスラれたことから、生身で戦わなければならなくなる。翔太郎たちの影響で支えてくれる誰かがいれば運命は変えられると信じており、コマンダー・ドーパントの誘惑にも応じず、彼のことも法で裁く道を選んだ。 『ドライブサーガ 仮面ライダーチェイサー』 警視庁と風都市の管轄の境目で発見された死体(後にロイミュード077と判明)が「ガイアメモリ」を所持していたことで、泊進ノ介(仮面ライダードライブ)と詩島剛(仮面ライダーマッハ)の前に現れ、ガイアメモリが関わるため警視庁に捜査権はないと主張し、進ノ介と剛を追い払おうとする。この時、進ノ介に「福井警視」と間違って呼ばれ、すぐさま「照井です」と訂正している。進ノ介が警視庁の仮面ライダーだということは知っており、ロイミュード077が復活した際には協力してこれを倒した。他人から質問されることを嫌う性格はあまり変わっておらず、初対面時の進ノ介と剛からは「ロイミュードより手強く恐い人」という印象を持たれていた。電話越しだが亜樹子(未登場)のことは現在も変わらず「所長」と呼び続けているうえ、彼女との間に「春菜」という名前の娘が生まれたことも明らかとなっており、娘の前では非常に甘い性格になっている。 刃野 幹夫(じんの みきお) 演 - なだぎ武(当時ザ・プラン9) 風都署の巡査からの叩き上げの刑事。一人称は「俺」。翔太郎とは彼が幼少期のころからの古い付き合いで、良き理解者。昆布茶が好き。 制服警官時代は不良になっていた学生時代の翔太郎を更生させようとよく追いかけ回しており、それが元で彼からは「ジンさん」と慕われている。ドーパント関連事件における翔太郎の手腕を信頼しており、彼へ積極的に捜査情報や資料を提供する見返りに事件解決の手柄は貰う協力関係を結んでいる。お気楽で調子がいいものの、知人が道を誤った際には根気よく接する人格者。また、不良時代の翔太郎を追いかけては同じ嘘に何度も騙されるなど非常に騙され上手で、嘘を言っていた相手でさえ最後は自分の嘘に付き合わされてしまうほどである。肩こりが持病で、常にツボ押しを携帯している。こぶ茶が好物で、超常犯罪捜査課室の在庫が切れていると仕事中でも真倉に買いに行かせる。 翔太郎たちのお陰とはいえ、これまでのドーパント関連事件について実績があったため、竜が風都署に赴任してからは彼が設立したドーパント関連事件を専門に担当する超常犯罪捜査課に配属され、直属の部下になった。作中ではその言動からいわゆるコメディリリーフのポジションにあるものの、翔太郎のささいな変化に気づく、仮面兵士と戦うといった活躍もみせる。 ネット版『仮面ライダーW FOREVER AtoZで爆笑26連発』では、酷似した容姿の刃野博士が登場している。キャラクターのイメージは、『探偵物語』で成田三樹夫が演じた服部。 『W&ディケイド』 「死人還り」に関する情報を届ける。荘吉に打ちのめされて「探偵を辞める」と言った翔太郎の変化を見抜く。 『オーズ&ダブル』 竜と亜樹子の結婚式に招待される。過去の風都で、メリッサのコンサートに乱入したスパイダー・ドーパントに立ち向かった際、荘吉と出会っていた。 『アクセル』 コマンダー・ドーパントの分身体である仮面兵士たちと周囲の環境を巧みに利用した格闘術で傷つきながらも単独で渡り合うが、腹部を撃たれてしまう。同作品にて、階級が警部補であることが判明した。 真倉 俊(まくら しゅん) 演 - 中川真吾 風都署の刑事で刃野の後輩。一人称は「俺」。 刃野とは違い、部外者である翔太郎が事件に関わることを快く思っておらず、しばしば衝突する。そのため、刃野が翔太郎に情報提供する際は何かと理由をつけて追い払われるが、憎まれ口を叩きつつも何度も探偵事務所を遊びに訪れるほか、オールド・ドーパントの力で翔太郎が老化した際には世話を焼くなど、仲良くやっている。翔太郎のことは「探偵」と呼んでいる。 あだ名は翔太郎に勝手に命名された「マッキー」で、当初はそう呼ばれるたびに「真倉刑事と呼べ!」と激昂していたが、いつしか受け入れてしまい、亜樹子からも呼ばれていた。 正論を口にすることもあるが、警察官としての信念がどこか空回りしており、翔太郎や刃野を初めとした周囲の人物からは「ナマクラさん」と三下扱いされてからかわれるなど不遇な扱いを受けることもしばしば。基本的には善人だが権力に弱く、一般市民や容疑者など自分より下と見なした相手には高圧的な態度を取り、自分より立場が上な人間でも何らかの形で不利な状況に追いやられると途端に手のひらを返すなど、典型的な「強いものには媚を売り、弱いものには威張り散らす」タイプ。 ネット版『仮面ライダーW FOREVER AtoZで爆笑26連発』では、酷似した容姿の真倉助手が登場している。キャラクターのイメージは、『探偵物語』で山西道広が演じた松本。 『アクセル』 『オーズ&ダブル』と同じ髪型で登場。竜が警察から追われる身となっても、疑念こそ抱いてはいたが上の命令にやむなく従っていた。また、終盤では刃野に髪型が変わったことをいじられている。
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