事件の犯人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/03 08:19 UTC 版)
「魔人探偵脳噛ネウロの犯罪者」の記事における「事件の犯人」の解説
毒殺女(どくさつおんな) ファミレスで起こった毒殺事件の犯人。ネウロが最初に謎を喰った事件の犯人。本名は不明。愛人の下呂 光(げろ ひかる)に裏切られた恨みから、下呂を毒殺する。本人の話によれば、しばらく幸せな日々を過ごしていたが、一枚の写真から全てが壊れ始めたらしい。しかし、彼女が語る犯行の動機にネウロは一切の関心を示さなかった。 アニメ版では鷲尾が劇中で描かれた最も過去の犯人のため、登場しない。 竹田 敬太郎(たけだ けいたろう) 桂木誠一殺害事件の犯人。捜査一課の刑事。 笹塚の上司として登場する。心優しく穏やかで人の良さそうな老刑事だが、その実態は恐怖や悲しみに「加工」された人間の表情を見ることに快感を覚える異常性癖の持ち主。弥子の笑顔に目をつけ、彼女の表情を「加工」するというためだけに、父の桂木誠一を殺害した。未解決の前科が何件もある模様。『謎』を喰われた後、ネウロに実験的に脳内をいじられ、廃人と化した。 笹塚とは長い付き合いで、家族を殺された彼を励ましながら、内心では彼の苦悶を舌なめずりしていた。刑務所入りした後、怪盗Xに顔をコピーされ、Xが弥子を誘拐する際に利用される。 アニメ版では、怪盗Xの仮の姿の一つ。怪盗Xが彼に化けて誠一をチェーンソーで殺害する役回りのため、本物の彼は本編には登場せず、筒井同様既に殺されているようである。 至郎田 正影(しろた まさかげ) 声 - 大塚明夫 / 伊藤健太郎(ドラマCD版) シュプリームSに起こった脅迫およびシェフ殺害の犯人。「成功を呼ぶ店」と呼ばれるフレンチレストラン『シュプリームS(シロタ)』のオーナーシェフ。 一見すれば心優しく部下思いなシェフだが実際は弥子が少し真相に近い言葉を呟いただけで激昂し厨房にこもるなど粗暴な性格でその料理には違法な薬物が多量に含まれており、それを用いて“食の千年帝国”を作ろうと画策し、それに反対するシェフの海野浩二(うんの こうじ / 声 - 遊佐浩二)を殺す。しかし、ネウロにアリバイ工作を見破られ、自らの編み出した究極の料理『ドーピングコンソメスープ』で肉体を強化し逃走を図ったが、ネウロの安い挑発に引っ掛かり激昂、一転して襲い掛かるもネウロには全く通じず、痩せ細った姿に変えられた。 アニメでは第1話に登場。ボボボーボ・ボーボボではゲスト出演し、ソフトンにあっさり倒された。 ドラマCDにも登場。第一弾では、『獄中ですよ』という番組にて『ドーピングホワイトシチュー』なる新開発のメニューを引っ提げて登場する。レシピも紹介されたがそのほとんどが放送禁止用語として「ピー音」で修正された。 ドラマCD第二弾では、『DCS 春のチョイ悪歌謡祭』という番組に登場。アシスタント(声 - 夏樹リオ)とともに、『ドーピングコンソメミュージカル』を披露するが、あまりに不適切な内容に番組が中断する事態となる。 鷲尾 正勝(わしお まさかつ) 声 - 山口勝平 早乙女國春殺害事件の犯人。早乙女金融の社長代理。 子供の頃から立場にこだわりを持ち、自分が自分のいる「巣=集団」の中心にいないと気がすまない(一番≠中心というのがまためんどくさい)我侭な性格で、それ故に当時中心にいた社長・早乙女國春を殺害する。犯行時には、鳥のような不気味な顔になり奇声を上げる。事件の真相が明るみに出そうになると、口封じのためにネウロに発砲するが、逆にその銃弾で心を打ち砕かれ、怯えて奇声を上げながら死に物狂いで逃走。 刑事事件としては扱われず、巣を失い、行方をくらます。HAL編では1コマだけこっそり登場していた。最終巻では、豹変した状態のままどこかのビルの屋上に鳥のように佇んでいた。 アニメ版では第5話に登場。劇中で描かれた範囲では最も過去の事件の犯人。逃走後の行方に関しては、本編終了後のオマケカットで「後日、琵琶湖上空で発見」となっている。 糸田(いとだ) 声 - 飛田展男 アヤ・エイジアに執着し、過激なストーカー行為を繰り返す変態男。背中に担いだリュックに大量の拘束具を詰め込んでいる。 アヤを拘束しようとするが、あまりに過激な面を見かねた笹塚に顔面を蹴飛ばされ、ネウロに魔界777ツ能力「拷問楽器「妖謡・魔」」によって、痛覚神経を直に弾かれて悶絶する。締めつけられることに快感と万能感を覚えるらしく、逮捕後もその性癖は全く直らなかったが、この一件が強烈なトラウマとなって、本人曰く「もう音すら聴きたくない」状態となった。 アニメ版では第9・10話に登場。ゲームでは竹田がその役割を務めている。 篠原 紀夫(しのはら のりお) ハンディーカメラを片手に情報を集めるフリーライター。過激なパパラッチ。 「有名人はマスコミに有名税を払う義務がある」というモットーから、ヤラセや中傷的なデマを出した過剰報道で自分の取材を拒否した多くの芸能人・文化人を失脚させ、時には自殺に追い込んできた(それらを本人は「撮り殺す」と表現していた)。豹変によって右目がカメラのレンズと一体化しており、眼球が剥き出しになっている。弥子に笑顔で強引な取材を試みたが、たまたま現場にいた吾代に殴られ本性を現し、弥子達を撮り殺そうとしたが失敗。ネウロの制裁を受け、目をあけると自分が無数の目に見られている状態になり、パニックに陥った。その挙句、通りかかった怪盗Xに殺され、箱詰めにされた。 身勝手な理屈でネウロと敵対したため倒されたが、謎を作る犯罪者として倒されたわけではない(過去の犯罪の謎というわけでもなく、本当にただ倒された)。Xは後に彼同様に眼球を変化させることでHALIIをコピーしている。 アニメでは登場しない。 堀口 明(ほりぐち あきら) 声 - 堀江一眞 怪盗Xに憧れ、殺した動物を箱に詰めていた引きこもりの少年。動物だけでは飽き足らず、実の祖母・みなみを殺害して箱に詰めようとした。怪盗Xのことを考えるだけで鳥肌が立つ。祖母こそがXであり、正体を表したXに仲間に入れて欲しいと頼むも断られ、殺されて雑に箱っぽくされる。ネウロも最初からみなみの死体=Xの擬態に注目しており、彼を眼中に入れていなかった。 アニメ版では第7話に登場。模倣犯=コピーキャット(ネコ)に豹変した。また、アリバイトリックも原作とは異なり、原作よりも分かりやすいものとなっていて怪盗Xに頼んだのも「死体の箱詰めが上手くできないので上手く箱詰めする方法を教えて欲しい」となっている。 賀久 安由美(かく あゆみ) / 爆弾魔ヒステリア(Bommer Histerrier) 声 - 松本梨香 爆弾魔ヒステリア。2人の子供を持つ主婦だが、ある一定の法則で爆弾テロを起こす爆弾魔としての顔も持つ。Bomberの綴りが間違っているのは意図的にそうしているものである。 自分の中に、あらゆる破壊衝動を掻き集めて組み立てた“本能(カレ)”というもう一つの人格を持ち、“本能(カレ)”の言葉に忠実に従う“理性(イヌ)=ヒステリア”として犯行を行う。本性は現した際には犬耳のカチューシャを着け、顔が犬のように変化する。「人間は本能に忠実な犬である」が持論で、本能を表にさらけ出すことを「ブッちゃける」と呼ぶ。爆破予告を看破したネウロに、仕掛けた爆弾を発見された上で正体を見破られ、予備の爆弾も笹塚の精密射撃により爆破を阻止される。その後も必死に反抗するが、ネウロの圧倒的な気迫に屈服した。事件終結にて、犯人ならぬ他容疑者達よりもブッちゃけるのがヘタクソだったというオチまでついた。 最終巻において、刑務所に面談に来た夫に子の成長を伝えられ、涙を流しながら喜んでおり、家族の縁は切れていない模様。 アニメでは第4話に登場。元々『自分の中の破壊衝動を抑えきれなくなって犯行に及ぶ』という電子ドラッグ患者に近い性質を持つ犯人だったためか、実際に彼女の犯行に電人HALが関わっていたことが示唆されており、後に百舌貴泰同様電子ドラッグの中毒者でもあったことが明かされる。 デイビッド・ライス(David Rice) 声 - パトリック・ハーラン(パックンマックン) 温泉旅館での露木 さくら(つゆき さくら / 声 - 岡村明美)密室殺害事件の犯人。 私立大学に通う留学生。異文化交流を研究していた。自分を振ったサークル仲間の露木を毒ガスで自殺に見せかけ殺害した。親日家を装っていたが、実は狂信的なまでの愛国主義者で、「ボクの国」のネガティブな部分すら全肯定し、日本の文化を見下している。豹変時には鼻が伸び、鼻の穴がドクロマークのように変化した(また、鼻の付け根に口らしきものも見える)。平等の精神と異文化交流を履き違え、「格上が格下を見下げることが異文化交流」だと豪語した。弥子や春川に「考え方そのものが幼稚」と非難されて逆上し、隠し持っていた拳銃を発砲したが、ネウロに論破され暴力でも敗れ、魔界777ツ能力『生まない女王様(イビルバジャー)』を寄生させられて、納豆を食べ続けないと呼吸できない身体にされる。 その後、刑務所では折れた鼻を補強しつつ、「DJデイビッドのオールナイトプリズン」と称して服役者の手紙を読んでは、相変わらずのように「ボクの国」を引き合いに出して回答している。だが、母からの手紙を見て泣き出したり、他の日本人の服役者の暖かさに触れて感涙するなど、それなりに良い刑務所生活を送っている模様。 アニメ版では第14話に登場。更に姿がアメリカンコミック風(≠ボクの国)になっている。ネウロによる制裁も、納豆を無理矢理食べさせるというソフトな表現になっている。 百舌貴泰(もず たかやす) / 噛み切り美容師 声 - 関智一 連続殺人犯「噛み切り美容師」。美容院「ファング」を経営するカリスマ美容師。美しい髪の持ち主の首を切断して殺害した後、血液を整髪剤に使って髪をセットするという犯行を繰り返す。 “弥かねちゃん”の髪に目をつけて、標的として捕らえる。犯罪者として、当時の弥子よりも格上だった。 無名の頃は女性に暴行を働いた上で無理やりセットするという事件を起こしていた。病的な髪フェチで、髪の毛だけで人を判断し、ネウロが人間でないことも髪を見ただけで見抜いた。「人の上にあるのは髪であり、その髪を切る自分は神である」という理解不能な持論を掲げ、自らを「髪の神」と名乗る。犯行が暴かれた時は目と眉毛が鋏のような形に変化した。最終的には、ネウロに魂ごと髪の毛を全部刈り取られて逮捕される。 その後の刑務所ではデイビッドのラジオ番組に「ボウズ頭ばかりでろくな出会いが無い」と手紙を出していた。最終巻では、泡で他の囚人の髪型を整えていた。 アニメでは第6話に登場。辛い物好きのようで、パスタに大量のタバスコをかける場面も見られ後に賀久同様電子ドラッグの患者だったことが判明する。 真栗 一茂(まぐり かずしげ) 声 - 家中宏 芸術家・絵石家 塔湖(えしや とうご / 声 - 後藤哲夫)と、その夫人であり自身の妹・妙(たえ / 声 - 一城みゆ希)を殺害した犯人。 遊び人の次男・真栗 泰次(まぐり やすじ / 声 - 加瀬康之)、格闘家の三男・利参(としみつ / 声 - 稲田徹)と妹・妙、塔湖、由香と同居していた。塔湖のマネージャーでもあった。 犯行に及んだのは、「家族(えだ)を切れば切るほど残った家族(えだ)に栄養が集中する(=遺産の取り分が増える)」という理屈からであった。豹変時には飲んでいたウイスキーを頭に浴びせ、髪の毛で枝を形成する。ネウロに謎を暴かれ、豹変してなお敗れる。直後、正体を現した怪盗Xがネウロを狙ったショットガンの流れ弾に当たり、死亡。 アニメでは第12・13話に登場。豹変後の見た目がかなり異なり、重傷を負いながらも一命は取り留めた様子。 大塚 輝希(おおつか てるき) 声 - 浪川大輔 中古家具屋「池屋」に勤める家具デザイナー。店主である池谷通の後輩・弟子。池谷が制作した机「トロイ」を利用し、家具を軽く見た購入者2名を呪いを装って殺した挙句、池谷に濡れ衣を着せた。 豹変時には「家具の全ては完璧なフィット感」と主張しながら自らの机を変形させ、パワードスーツのように全身に装着する。犯行がばれた後は、暴力で池谷を殺しに乗り込もうと意気込んだが、魔帝7ツ兵器『朽ちる世界樹』(イビルツリー)に敗れ、逮捕される。 家具に対する狂信的なまでの信念を見せる彼であったが、弥子曰く「池谷さんを妬んでいた」とのこと。一方で池谷が引退した理由は、皮肉にもその大塚がデザイナーとして成長していくのを見て「自分がいなくてもいい家具は生まれていく」と感じたためだった。 アニメでは第20話に登場。原作に登場したキャラの中では最後に登場した犯人。 宮迫 醍醐(みやさこ だいご) 玩具会社「狸屋」の社長の宮迫達夫の息子で、取締役。普段は父親思いな性格を装っていたが「親の七光りは何でも許される最高の特権」が持論で、強い七光りがあれば努力せずに名誉や地位を得られると考えている。幼少の頃より自分の七光りが弱いと感じており、大人になってからも特別待遇されない自分の地位に納得できず、実の父親である達夫を殺害し、幼少の頃から演じてきた高所恐怖症によって罪を逃れようとした。更に狸屋を国内有数の企業に売り払い、そこの社長令嬢と結婚することで、より強い七光りを得ようとしていた。豹変時はチョウチンアンコウのような顔になる。報復行為に出た睦月を人質に取り逃走を図るも、笹塚と吾代の連携プレーによって人質を奪回され、そのまま叩きのめされ捕まった。 最終巻では豹変顔のままで悔しそうな表情で外の風景を獄中から眺めていた。 庵治川 拓(あじがわ ひらく) 食堂「キッチンあたり」店長。「夢があれば全部OK」という極端な考えの持ち主。食後、自分の食堂で過ごしている常連客達の持つ夢を応援する一方、特に夢を持たずヒマつぶしに時間を使う者を許さず、新規客の勝又 屯平(かつまた とんぺい)を物盗りの犯行に見せかけて絞殺した。豹変時は鼻が垂れ下がってバクのような顔つきに変化する。自身の考えを「犯罪者の言い訳」と全否定した等々力も殺そうとするが、笹塚に阻止され、ネウロに魔界777ツ能力『拷問楽器「妖謡・魔」』(イビルストリンガー)を喰らった。本人の夢は小説家になることだったが、大成せず実家を継いだ経緯がある。客からの人望はあり、客たちは彼をかばった。逮捕後は、石垣と一緒に60ページに及ぶ調書で漫画(原作:庵治川、画:石垣)を執筆し、裁判では「懲役刑と次回作執筆」の判決を言い渡された。 最終巻では、獄中で執筆活動を続けていた。 河津 悠亮(かわづ ゆうすけ) 自由に生きるために、父親を破滅させた男に復讐しようとした男。「雨の中を歌うカエルのように自由の歌を奏でる」と意気込み、豹変するとカエルを思わせる顔つきになる。2年がかりでトリックを考えたらしいが、DRによるテロに巻き込まれ、犯罪を犯す前に濁流に呑まれ死亡した。 加納 則馬(かのう のりま) 「東西京スポーツクラブ」のチーフインストラクター。「目標(ノルマ)は高ければ高いほど良い」という持論の下、スポーツクラブに訪れて自分の思想に賛同した人間を地下の隠し部屋に連れ込んでは、身勝手な目標を「運命(さだめ)て」達成するまで監禁していた。豹変時には眉毛と髭が変形し、棒グラフのような形になる。スポーツクラブに訪れた弥子をも監禁しようとするが、隠し扉を見破って駆け付けたネウロによって脳をいじられ、「右と左を同時に向く」という達成不可能な目標に苦しむこととなった。 亀田(かめだ)夫妻 入り江に住む老夫婦。その正体は15年前の豪華客船カジノ現金強奪犯。「海のぬし」を装って海に近づく人を遠ざけ、時には襲って、時効が成立するまで海中に隠した現金(彼ら曰く「美しい竜宮城」)を守っていた。豹変時には2人とも亀のような顔つきになる。時効寸前でネウロ達に正体を見破られ、一気に老け込んだ姿で逮捕される。
※この「事件の犯人」の解説は、「魔人探偵脳噛ネウロの犯罪者」の解説の一部です。
「事件の犯人」を含む「魔人探偵脳噛ネウロの犯罪者」の記事については、「魔人探偵脳噛ネウロの犯罪者」の概要を参照ください。
- 事件の犯人のページへのリンク