模倣犯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/21 02:35 UTC 版)
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模倣犯(もほうはん)は、マスコミ等で報じられた事件やフィクション作品中の犯罪手法を真似た犯罪。またはその犯人。コピーキャット(英: copycat crime)ともいう。
模倣犯の取りうる行動として
- マスコミで報じられた犯罪を細部まで真似て事件を起こす。
- 同じ犯人によるものに見せかけ、最初の事件の犯人に罪を着せる目的で模倣する。
- 犯人への対抗意識から、あえて同じ手口を使用する(シリアルキラーに見られる傾向)。
- 報道内容に触発されて類似の犯行に及ぶ。
- (既に犯行の準備が行われている段階で)報道内容を参考にして手順などを変更する。
等が考えられるが、主に1、2のケースが模倣犯とされる。
特殊詐欺や住宅・施設等への落書き、放火、通り魔、スリ、強盗など、比較的手軽に行える犯罪は模倣犯が発生しやすい。
報道のあり方
アメリカ合衆国では、頻発する銃乱射事件の報道が模倣犯の出現を促しかねないとして、加害者の実名報道の是非が議論されている。2019年にテキサス州で発生したミッドランド銃乱射事件では、警察署長が記者会見の場で犯人の氏名公表を拒否(のちにツイッターで公表)した[1]。
大きく取り上げられた模倣事件
- グリコ・森永事件の類似事件
- 1984-85年に起きたグリコ・森永事件の模倣犯で、食品企業を脅した企業恐喝事件が多数発生した。
- 1994年頃 電話を使った詐欺
- 今日で言う特殊詐欺の一つであるオレオレ詐欺。
映像化作品
- コピーキャット - 1995年制作のアメリカ映画
- 模倣犯 - 同題で映画化およびテレビドラマ化された宮部みゆきの小説
- 模倣犯 (2023年のテレビドラマ) - 2023年にNetflixで配信の台湾の中国語テレビドラマ
脚注
- ^ “テキサス銃乱射事件、警察はテレビ中継で容疑者の名前を公表せず「彼の行為に、悪名を与えない」”. huffingtonpost (2019年9月2日). 2019年9月3日閲覧。
関連項目
模倣犯
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「西鉄バスジャック事件」の記事における「模倣犯」の解説
この事件あるいはハンドルネームを模倣した事件がいくつか起きている。 2001年 - 2ちゃんねるで「ネオむぎ酒(※麦酒)」と名乗る人物がYOSAKOIソーラン祭りを妨害する犯罪予告を書き込み、恐喝容疑で書き込みを行った少年が補導された。 2002年11月 - 2ちゃんねるで「ネオ烏龍茶」と名乗る人物が小田急電鉄に対する爆破予告を2ちゃんねるに書き込み、威力業務妨害容疑で書き込みを行った男が逮捕され、2003年6月に東京地裁で執行猶予付きの有罪判決となった。 2001年1月14日 - 京都市営バス(路線バス)でカッターナイフで乗客・運転手を脅して乗っ取るバスジャック事件が発生、大山崎町を走行している事を不審に思った対向車(マイカー)のドライバー(阪急バス社員)が通報・追跡し、茨木市内で逮捕・解決した。 2008年7月16日 - 豊田市の東名高速道路上り線走行中の東名ハイウェイバス(JR東海バス運行)車内で果物ナイフで運転手を脅して乗っ取る事件が発生、銃刀法違反容疑などで逮捕された容疑者は山口県在住で家出をしていた中学2年生の少年だった。同少年は母から西鉄バスジャック事件について聞いていることを供述した。
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