日本のプロ棋士
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「ヒカルの碁/del20150429」の記事における「日本のプロ棋士」の解説
登場当時は院生等であっても後にプロとなった者はこちらに含まれる。 緒方精次(おがた せいじ) 声 - 藤原啓治 塔矢門下で、アキラの兄弟子にあたる若手棋士。九段。初心者時代のヒカルを知る数少ない関係者の一人で、一旦門前払いされたヒカルを院生試験に推薦したり、塔矢門下の研究会に誘ったりしている。ネット碁の心得もあり、「sai」には勝負師として大いに関心を持っている。行洋とヒカルの病院での会話を偶然聞いたことから、ヒカルが「sai」と関係があるのではないかと疑い、ヒカルに「俺にも打たせろ」と度々迫っている。後に十段と碁聖を獲得。非常に野心家でもある。一見クールに見えるが、実際は激情型で挑発に乗りやすい性格でもあり、そのため桑原からその心理を逆手に取られて本因坊戦で苦汁をなめる結果に終わっている。だが、タイトルを取るにつれて徐々に貫禄をつけていき、現在は桑原の挑発も涼しい顔で受け流すようになった。前述の一件もあり、桑原のことはあまり快く思っておらず、たまに彼を正面から「ジジイ」と呼ぶ。その後、アキラや座間王座を退け本因坊リーグを突破し、再び桑原と対決する。名前は、内田康夫の『本因坊殺人事件』の登場人物に由来する。外国語も話せる。愛車はRX-7。1月17日生まれ、A型。 桑原仁(くわばら) 声 - 納谷六朗 本因坊のタイトルホルダーで、連続防衛記録を保持している。飄々とした陽気な好々爺だがその実思慮深く、傍観者でありながら唯一人、対局者であった塔矢行洋と同様に、ヒカルの新初段シリーズでの打ち回しの真意を見抜いた程の棋力の持ち主。盤外戦(精神戦)にも長けた老獪な勝負師であり、作中で緒方や倉田ら若手トップ棋士の挑戦を退けた。また、ヒカルに「ただならぬ気配(佐為)」を感じた不可思議な人物でもある(本人いわく「シックスセンス」)。若手達の台頭を喜びながらも、自身がその壁となることを決めている。姓は本因坊秀策の元姓に由来する。下の名前は明確ではないが、単行本8巻で色紙に書いたサインによると、漢字で「仁」と書く様子(読み方は、そのまま「じん」や「ひとし」が考えられるが、正確には不明)。 座間(ざま) 声 - 石住昭彦 王座のタイトルホルダーで、新初段シリーズでアキラと対局したプロ棋士。新初段シリーズの際、当初はアキラに華を持たせて負けるつもりであったが、アキラの物怖じしない態度が気に入らなかったため予定を変更。アキラも健闘したが、最終的に座間が中押し勝ちした。真剣に思考すると扇子をかじる癖がある。一時期王座のタイトルを行洋に奪われるが、後年奪取。小畑健お気に入りのキャラの一人である。 一柳(いちりゅう) 声 - 楠見尚己 棋聖のタイトルホルダーだったが、防衛に失敗し無冠になる。頭は禿げており、落語家のようにべらべらと喋る話好き。気さくで優しい性格だが、アキラに本因坊リーグで敗れた際には露骨に悔しがるなど大人気ない一面もみせた。 畑中(はたなか) 桑原からは若造と呼ばれているが、 緒方・倉田に並ぶ次世代トップ棋士候補の一人。痩せ型でメガネをかけている。塔矢行洋引退によって空位となった名人位を一柳と争い、勝ち取った。 倉田厚(くらた あつし) 声 - 岩田光央 20代前半の七段(名前が挙がった当初は四段)のプロ棋士で、緒方と並ぶ次世代のタイトルホルダー筆頭候補。ヒカルらより7 - 8歳年上。ビッグマウスだが決して自信過剰なわけではなく、実力も伴っている。大食漢で太っている。自己顕示欲が強くデリカシーゼロだが、どこか憎めない愛嬌がある。囲碁を始めて2年でプロになった天才で、アキラやヒカルを退けている。中学生時代には競馬の1着を当てることに熱中していた。その後、碁に興味を持ちプロ棋士になる。競馬・囲碁ともに非凡な勝負勘の持ち主。上に立つ者よりもアキラやヒカルのような下から来る者こそが脅威だと語っている。不調時に国際手合で安太善に敗れ、その際に彼に失礼な発言を受けたことから強いライバル心を向けていて、北斗杯で安太善が韓国の団長になったと知るや否や、無理やり日本選手団の団長となった。そして韓国戦では非難を承知でヒカルを敢えて高永夏と対戦させてヒカルの成長を促す。 芹澤(せりざわ) 九段。本因坊リーグ戦で塔矢アキラと対局、勝利する。のちに北斗杯でのヒカルの健闘を知り、自身の研究会に誘う。 芦原弘幸(あしわら ひろゆき) 声 - 小西克幸 塔矢門下の若手棋士(アキラを除けば最年少)で倉田と同い年。ヒカルやアキラより7歳年上。四段。アキラとはライバルと言うより友達の関係。明るく能天気な性格で、塔矢門下ではムードメーカー的存在である。森下の言いつけで自分をライバル視している冴木のことはあまり意識していない。プロ試験に合格したばかりのアキラには3回に1回は負けているらしい。 笹木(ささき) 段位不明だが、芦原より上ととれるセリフがある。塔矢行洋門下で研究会にも参加。本因坊秀策が現代に甦ったら塔矢名人とどちらが上か、芦原と噂していた。 冴木光二(さえき こうじ) 声 - 清水敏孝 森下門下で和谷やヒカルの兄貴分で四段。森下の塔矢門下に対する対抗心から芦原をライバルにされ、半ば強迫観念で彼を意識している(塔矢門下はそのように思っていない)。ヒカルが中学2年生の時の若獅子戦に参加していたため、芦原より年下。復帰したヒカルと対局し力負けした。 真柴充(ましば みつる) 声 - 吉野裕行 アキラと同期のプロ試験合格者。二段。元院生だが、嫌味な性格で院生達(特に和谷と奈瀬)から嫌われている。その一方で小心者でもある。プロ試験ではアキラに4目半差で負け、伊角にも負けたがリズムに乗って3位で合格した。若獅子戦で伊角と対局、彼を挑発するもあっけなく敗れる、負け惜しみで伊角を馬鹿にしたことで激高した和谷に殴られそうになった。伊角の棋力が高いことは公に認めており、レベルの高い棋士が次々に出てくる事に、自分の棋力の低さも手伝って内心焦っている。伊角と同い年だが、彼には「さん」をつけて主に敬語で話す。溝口九段門下。新初段シリーズでは桑原本因坊に気後れして敗れた。 ゲーム『ヒカルの碁2』では奈瀬との対立が目立った。 森下茂男(もりした しげお) 声 - 北川勝博 和谷、冴木、白川らの師匠。九段。ヒカルが通う森下研究会の主宰者であり、ヒカルとは第二部で一度対局。塔矢行洋とは同期で、「(冴木に対して)芦原より先に五段になれ!」「(ヒカル、和谷に対して)塔矢アキラを何とかせいっ!!」と無理やり発破をかけるなど、何かと塔矢門下を一方的にライバル視している。自身もタイトル戦の挑戦者となった経験を持つ実力者である。長男・一雄と長女・しげ子(声:町井美紀)を棋士にしようとしていたが、2人とも囲碁の才がない上(本人曰く「棋士の子供なのにヘボ碁しか打てない」)囲碁に関心がないため、諦めている。ヒカルが碁を離れたときには彼に怒りを見せていたが、復帰した後は彼の才能と碁に対する姿勢を高く評価している。その後本因坊戦二次予選でヒカルと対局し勝利する。名前の由来は長嶋茂雄から。 白川道夫(しらかわ みちお) 声 - 遊佐浩二 囲碁のいの字も知らなかったヒカルが初めて訪れた初心者囲碁教室の講師だったプロ棋士。七段。温厚な性格。1年後、院生になったヒカルと再会し、その成長の早さに驚く。森下門下。モデルについては諸説ある。7月3日生まれ。 都築(つづき) 日本棋院七段。森下九段の研究会に通う棋士の中では最年長。上に進めないことで悩むヒカルに「伸びる時は伸びる」と励ました。 柿本(かきもと) 声 - 水野龍司 プロ棋士。全国こども囲碁大会でヒカルを叱るも、その才能に驚く。その後プロ試験にて篠田師範の代理として登場、塔矢名人ほか多数の棋士がヒカルに期待していると語った。 桜野千恵子(さくらの ちえこ) 声 - 湯屋敦子 女流棋士、二段。九星会出身。日本棋院足立支部主催ふれあい囲碁まつりに欠席したところで初めて名前が登場した。実際の登場は伊角の中国修行編にて同行者としてが最初。外見は20代半ば~後半、肩にかかる程度のクセのある髪、濃い化粧をしている。 師匠の成澤(体調不良で引退した棋士)同様伊角を高く買っており、手合いでも幾度となく伊角に負けている。中国棋院に行った帰りでは、観光より買い物を優先しようとした。和谷とも面識がある。 篠田(しのだ) 声 - 坂東尚樹 院生師範を務めるプロ棋士、入段して30年のベテラン。礼儀作法には厳しいが普段は温厚な性格で、プロ試験に臨む人々を温かく見守る。院生たちからは「先生」と呼ばれている。 村上信一(むらかみ しんいち) 声 - くわはら利晃 プロ二段。塔矢名人門下。プロではあるが佐為の分析によると棋力は院生とさして変わらない。若獅子戦1回戦にてヒカルと対局。悪手を好手に化けさせたヒカルの打ち回しに驚愕するも、ヨセで先手を取って勝ちをおさめる。その後ヒカルについてしつこく聞くアキラに憤慨するが、2回戦でアキラに苦もなくひねられる。その後、大手合にて佐為の成仏から立ち直ったヒカルと対局。攻め立てるはずが手をかけすぎて差が広がり戦意喪失し投了した。 門脇龍彦(かどわき たつひこ) 声 - 高瀬右光 アマチュア界では知る人ぞ知る実力者で、学生タイトルをすべて取った実績を持つ天才。軽く受かると思ってプロ試験を受けようとしたが、肩慣らしで対局したヒカル(実際は佐為)に完膚なきまでに叩きのめされ、自分の甘さを実感し受験を諦める。1年の修練の後にプロ試験に望み、本選では伊角の1敗以外は全勝して合格する(伊角、本田と同期)。 その後、偶然再会したヒカルと対局。再び敗北するも、昔の方が強かったという感想をもらしたが、それに納得しているヒカルに困惑していた。伊角に誘われ和谷の研究会に参加する事になる。 和谷義高(わや よしたか) 声 - 高木礼子 ヒカルの院生仲間で、1つ上の兄貴分。森下茂男九段の門下生。ヒカルが院生に入りたての時は1組6位の成績だった。また、3度目のプロ試験では予選からだったが、4度目では本戦からの参加だった。後輩思いの素直で優しい性格で、「打倒塔矢」発言をしたヒカルを小馬鹿にしながらも、彼を森下の研究会に誘ったり、プロ試験対策と称して碁会所に連れて行ったりと、ヒカルのことを常に気にかけてる。その一方で偽者のsaiをネット上で発見して憤慨したり、伊角を小馬鹿にする真柴に掴みかかったりと気性が激しい一面も見せる。プロ試験では足立、越智(2目半差)、ヒカル(中押し)に敗北するも、相性が悪かった福井に最終戦で勝利したことで24勝3敗で次席の合格。ヒカルと同期のプロ試験合格者。ネット碁編のキーパーソンでもある。ハンドルネームは「zelda」。saiの事がかなり気になっており、ヒカルのことをsaiの弟子などと言ったりと、勘の鋭さを見せている。伊角とは仲が良く、他にも誰とでも仲良くできるムードメーカー。北斗杯編では、急激に伸び始めたヒカルの力を内心恐れるようになる。後に、自分の部屋で行っている研究会でリーグ戦を行いヒカルや伊角・本田らを誘っている。同時に越智をその研究会に誘うなど彼を自らのライバルとして認めるようになっていく。北斗杯予選では、ヒカルや社と当らないことに内心有難いと思っていたが、代表を決する対局で越智に敗れ、更に越智が社との対局を望み高いプライドを示したことで、自身のプライドと向上心の低さを痛感する。その後、開会式の当日出逢った揚海に中国棋院へ修行に行く約束をし、自身を高めることを誓う。1985年8月12日生まれ、O型。 伊角慎一郎(いすみ しんいちろう) 声 - 鈴村健一 ヒカルより4つ上で院生1位の成績を誇り周囲から期待の新星と言われながらも、精神面の脆さから何度もプロ試験を落ち続け、ヒカルが院生になった年に院生でいられる最後の年を迎えた崖っぷちの最年長の院生。温和で誠実な気質で年長のため、皆からも碁以外でもいろいろと頼りにされている。ヒカルと秀英の対局を見てからヒカルの成長の早さに一抹の不安を覚え、更に越智からアキラがヒカルを気にかけているということを聞き、プロ試験のヒカルとの対局時に彼を強く意識してしまい、その事で計らずもハガシの反則を犯してしまう。その敗北で調子を崩してしまい和谷、福井に痛恨の連敗を喫する。だが越智の挑発に対する対抗心で自身を取り戻し彼に勝つも、本田に中押しで負け、23勝4敗。2敗の越智、3敗のヒカルと和谷がいるため、プレーオフなく4位の成績でプロ試験不合格となる。一時期消息不明になっていたが、中国棋院での楊海による武者修行で唯一の欠点だった精神面を克服。秘めていた才能の開花に伴い、翌年のプロ試験に全勝でトップ合格。新初段シリーズでは桑原本因坊と対局し、彼の精神攻撃に屈せず6目半差で勝利し、桑原自身も伊角の実力を認めている。佐為と別れたショックで目的を失っていたヒカルを立ち直らせる原動力となる。北斗杯編では、楽平にそっくりな和谷を楊海に会わせるのを楽しみにしていた。18歳以下限定の大会の北斗杯に、既に満19歳だったのに自らも出ようとしていたりと、少し抜けている一面もある。和谷の研究会に誘われ、その時、門脇にも声を掛けた事で彼を研究会に招いた。ジャンプ誌上で行われた読者の人気投票では、2位以下に約7500票近い大差をつけ1位となった(獲得票数11366票)。1982年4月18日生まれ、A型。 越智康介(おち こうすけ) 声 - 松岡洋子 ヒカルの1つ下の院生仲間。ヒカルより3カ月早く院生になる。実業家で囲碁好きの祖父の傍らで育ち、自邸にプロを呼んで指導碁を受けるといった非常に恵まれた環境で育つ。自分に厳しく、対局に負けるとトイレにこもり検討をする癖がある。院生時代では伊角が一番のライバルで祖父もそのことを知っている。自尊心が高くやや無作法なところもあるが、自分より強いと思う者には敬意を払う性格。院生1組3位の頃に、院生2組25位のヒカルと出会う。プロ試験の目標は、「全勝のトップ合格」だが、「打倒進藤」へと変わる。プロ試験で伊角と進藤に負けるも、25勝2敗でトップ合格している。院生時代の若獅子戦で2回戦を勝った事があり、新初段シリーズでも勝利をした。北斗杯予選では代表に選ばれたものの、実力者の社と当たらずに組み合わせの運で勝ち上がってしまった事に不満を感じ、プライドのため、代表の座を賭けて社に再戦を申し込み敗北。代表決定戦後に和谷の研究会に誘われる。その高い向上心により和谷に少なからず影響を与える事で彼にライバル心を持たせており、ある意味和谷におけるヒカルに対する塔矢アキラのような存在と言える。眼鏡をかけていて、キノコのような髪型をしているので、作中で「メガネキノコ」と呼ばれた事がある。1987年11月2日生まれ、A型。 本田敏則(ほんだ としのり) 声 - 櫻井孝宏 ヒカルの3つ上の院生仲間、船村門下。唇が厚い。ヒカルや伊角の陰に隠れているが、実際は相当の実力を持っており、時々越智や伊角に勝利したり、若獅子戦で2回戦を勝ちあがったこともある。ヒカルが合格した年のプロ試験では進藤や伊角に勝つも、和谷、越智、椿、奈瀬に負けて18勝4敗でプロ入りの目が残っていたが、第26戦で片桐に負けて試験落ちが確定(最終結果は21勝6敗)。翌年のプロ試験では伊角、門脇に負けるも6敗で合格する(伊角、門脇と同期)。プロ試験後も度々登場し、プロの世界を「一生身を置く世界」であるとしている。 御器曽(ごきそ) 声 - 廣田行生 七段。株で失敗した損失を補填するため、囲碁フェスティバルに碁盤の材質を偽って売る悪徳業者を参入させ、さらには自ら碁盤に書いた「本因坊秀策」の署名を秀策自筆のものであるとして佐為を激怒させた。ヒカルの言葉で碁盤の購入をためらった客との指導碁においては、一方的に相手をいたぶる酷い碁を見せ、佐為だけではなくヒカルの怒りも買う。その後ヒカルが引き継いで打ち、怒りに燃える佐為に逆転負けを喫する。 その後、プロとしてのキャリアをスタートさせたヒカルと再戦し負ける。本人曰く「華麗な打ち回し」で中盤までは気持ちよく打てていたようだが、最終的には地に走りすぎたことが敗因となった。「下の連中に踏みつけられていくのは慣れっこ」と語っているが、それでも「初段」に負けたことはかなりショックだったようである。 岩崎(いわさき) プロ七段。越智家へ出張指導碁に赴き、康介に指導を行う。教え方が上手だと評価を受けた。 萩原昌彦(はぎわら まさひこ) プロ九段。7年ぶりのリーグ戦がかかった本因坊戦三次予選決勝で塔矢アキラに敗れる。リーグ入りしたアキラを「さすがは塔矢先生の息子」と言った若い棋士に「さすがは塔矢アキラ、だ。塔矢先生は関係ない」とたしなめ、アキラのことを一人の棋士として認めた。 乃木(のぎ) 作中に段位は出てこないが、ほぼ間違いなく九段。塔矢行洋引退によって空位となった碁聖タイトルを緒方九段と争い、敗れた。10年前に名人位3連覇を果たしたほどの実力者。後に天元のタイトルを奪取する。 中山(なかやま) 段位不明、2年前まで院生だった。第9回若獅子杯1回戦で和谷と対戦、勝利。しかし和谷の成長も見てとり、激励する。のちに和谷の部屋での研究会にも参加する。 辻岡忠男(つじおか ただお) 声 - 斉藤瑞樹 プロ二段。塔矢アキラ、真柴充と同期。アキラの新初段シリーズを観戦した一人。佐為成仏の傷心から復帰したヒカルを見て、アキラがライバルと目しているヒカルと打ちたかったと語る。その後のヒカルとの対局で一方的な展開にされ、中押し負けを喫した。 石原(いしはら) 日本棋院中部総本部所属の棋士、段位不明。塔矢アキラと対戦し、中押し負け。その圧倒的な力量差に「一生勉強してもあいつ(塔矢)には勝てない」と漏らした。 西川恵美(にしかわ えみ) 日本棋院三段の女流棋士。囲碁ゼミナールで解説の聞き役を担当。ショートカットでメガネをかけており、緒方九段の対戦相手である春木初段を「良子ちゃん」と呼んでいた。 春木良子(はるき りょうこ) 日本棋院初段の女流棋士。囲碁ゼミナールで緒方九段と公開早碁で対局。力技で相手をねじ伏せる棋風。 社清春(やしろ きよはる) 声 - 石塚堅 関西棋院所属のプロ棋士。ヒカルやアキラと同い年。東京生まれの大阪育ちで関西弁を使う。初手天元、五の五など奇手をよく使うが、倉田にその手を使うにはまだ実力不足であることを指摘された。ヒカル、アキラと同じ北斗杯の日本代表。北斗杯では、慣れないカメラに緊張していたが、代表になるきっかけを作った越智に会う事で冷静さを取り戻し、対局に臨む。結果は全敗だったが、非常にレベルが高いと評価された。父親がプロ碁界に否定的なため高校を卒業することを条件にプロ活動をしており、いつか彼に自分を認めさせることを目標としている。 吉川(よしかわ) 関西棋院八段、社の師匠。本田の師匠と交流があり、その縁で社を紹介した。その後、北斗杯会場で社の父と出会い、彼に囲碁界の将来の危うさを指摘され、反論できずに気を落としてしまうが、北斗杯の盛況ぶりや、ヒカルやアキラの様な若く立派な棋士が育っていることで不安を払しょくした。 渡辺(わたなべ) 声 - 石波義人 日本棋院八段。北斗杯日本チーム予選から立ち会う。北斗杯の事を「才能のむき出しの戦い」であるとし、非常に期待している。 北斗杯本戦でも大盤解説役となり、倉田に引きずられる形でヒカルの応援に近い解説を行った。 船村(ふなむら) 日本棋院所属のプロ棋士、本田の師匠。段位不明。吉川と交流があり、その縁で社と本田を対局させた。社に負けた本田に「棋士は一生勉強だ」と諭した。 松永利之(まつなが としゆき) 日本棋院六段。王座戦二次予選二回戦で塔矢アキラに敗れる。 上前津宏(かみまえづ ひろし) 日本棋院七段。天元戦二次予選一回戦で塔矢アキラに敗れる。 川崎(かわさき) 声 - 川村拓央 日本棋院三段。本因坊戦一次予選でヒカルと対局、敗北した。その見事な打ちまわしにヒカルを「最強の初段」と称した。 稲垣(いながき) 日本棋院三段、18歳。北斗杯予選で社と対局、敗北。東京組の中で一回戦で負けたのが自分だけだと知って落胆した。 秋山(あきやま) 日本棋院関西総本部所属、初段、17歳。北斗杯予選で和谷と対局、敗北。どう打っても一局だと手拍子で打つなど、かなり迂闊な性格。
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