竹本家
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竹本 楓(たけもと かえで) 本作の主人公。連載開始当初は30歳で、2011年現在31歳。勤め先では経理部に所属している。貧乳体型。 重森の結婚の告知をきっかけに自身の女性らしさや恋愛について考えるようになるが、三十路を境とした身の回りの変化に振り回されていることが多い。 重森に対しては強い未練を抱いていたものの、彼や弟・柾の結婚、佐藤に彼氏ができたことを受けてそれを断ち切り、婚活に乗り出す。 基本的に明るい性格であるが、ドジで被害妄想を持つところがある。 竹本 しづ子(たけもと しづこ) 楓の母。竹本家一番のしっかり者。楓の将来に強い焦りを感じ、とにかく結婚をそそのかす。 竹本 幹生(たけもと みきお) 楓の父。楓の将来に対する関心は薄い。肺炎の悪化を倒れるまで表に出さない我慢強いところがある。 竹本 柾(たけもと まさき) 楓の弟。27歳。 連載開始当初は家族と同居していたが途中転勤で転居し、そこでできちゃった結婚をする。
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竹本家
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竹本 チエ(たけもと チエ) 声 - 中山千夏 本作の主人公。大阪の架空の地名、頓馬区西萩2-4にあるホルモン屋(「テッちゃん」改め)「チエちゃん」を営む小学5年生。1968年生まれ(11歳)。一人称は基本的に「ウチ」だが、ごく稀に「わたし」と言うこともある。ポッチリと呼ばれる赤い髪留めと下記の下駄がトレードマーク。 勉強こそ苦手だが、得意教科である体育だけは非常に成績が良く、男子をケンカで圧倒する身体能力を持つ。また、仕事でも用いる算盤は得意。外に出る時は下駄を履いており(この下駄はケンカの時には武器となる。ただし、運動会の時などは運動靴を履いている)、両親譲りの足の速さを誇る。テツには似たくないと考えているが、同級生のマサルは「(性格も顔も)チエはテツにそっくり」と言っており、実際に似ている点も多いが、結局は全て祖母・菊に似ており、菊の幼馴染からは「若い頃の菊ちゃんそっくり」と言われたこともある。一方、小鉄は(特に横顔を見て)ヨシ江に似ているという感想を抱いている。 バイタリティーに溢れ、根は素直で明るい性格。周囲の人気者で、店の常連からも「チエちゃんの笑顔」目当てに訪れる客も多い。一方で、喜怒哀楽が激しく、とても落ち込んだり、時には接客中にも無粋な表情を返したりすることもしばしばで、ケンカっ早いところも父親や祖母に似ている。 基本的には父親・テツのことを「テツ」と呼び捨てにするが、母親のヨシ江からは「お父はん」と呼ぶようにたしなめられている。遊んでばかりで働かないテツのことを、人前では決して良く言わないが、いいところもあると密かに認めていたり、自分が退屈している時は自らテツの遊び相手になるなど、父として大切に思う描写も見られる。 ホルモン屋の経営も結構気に入っており、客の扱いは祖母も感心するほど上手だが、テツや周りのつまらない大人たちの様々な騒動に巻き込まれる自分の不遇をボヤくこともある。「ウチは日本一、○○な少女や」が口癖である。子供同士の時は年齢相応の無邪気さを見せるが、大人に囲まれるとクールな一言で大人を凍りつかせることもある。また、年齢不相応にしっかりしたところもあり、いざという時のためにヘソクリも貯めている。金銭こそ賭けないが、ギャンブルは父親に似ず驚異的な強さを持ち、カブでテツと遊ぶ際はほぼ圧勝している(テツ曰く「カブの天才」)。下戸の父親と異なり(小学生でありながら)酒は飲める。好物は巻き寿司、バッテラ、回転焼き、善哉、チョコレートパフェ、餃子など。下ネタなど下品な言動を嫌い、「レディーに向かって何ちゅうこと言うんや!」と激怒することも度々。他にオバケや幽霊といったものも苦手。給食のキャベツやクリームシチューを残したこともある。 猫好きで、小鉄以前にも猫を何度か飼おうとしたことがあるが、テツのせいで逃げられてしまった。また、小鉄の世話は基本彼女がしているが、劇が進むに連れて扱いがかなり荒くなっている。 チエの人物像について、作者のはるきが幼少期に観た「がめつい奴」の向山テコの影響が強いといい、中山と対談した際に、「(中山演じるテコが)強烈なイメージで自分の中にずっと残っていた」と明かしている。 竹本 テツ(たけもと テツ) 声 - 西川のりお チエの父。37歳。1942年生まれ。漢字での表記は「竹本 哲。一人称は「ワシ」だが、まれに「僕」と言うこともある。」。 ホルモン屋「テッちゃん」を営むも、ロクに働かず博打とケンカに明け暮れるため、チエに店を奪われ実質無職。店名も「チエちゃん」に変わる。坊主頭に口元のヒゲ、黒シャツと腹巻がトレードマーク。腹巻は真夏でも常に着用しており、長時間外していると腹を壊す。 自他共に認める負けず嫌い。強面で筋骨隆々の体格を持ち、体力とケンカの強さは元日本ウェルター級1位をパンチ一発でKOしたり、酔った幕内力士3人を相手に、場所を欠場させるほどの大怪我を負わせたり、一人でヤクザの事務所に殴り込みに行ったり、チンピラ相手に5時間以上暴れまわったりするなど、その格闘能力はとてつもなく高い。反面、1人で4人以上を同時に相手にすると思考が追いつかなくなり弱くなる(しかし、実際はヤクザ数十人相手に打ち勝っている場面もおり、本人も「あれは後ろから奇襲されたから」と弁解している)。猫とのケンカを苦手にしており、小鉄をはじめ、作中に登場する様々な猫に再三、手ひどく痛めつけられている。百合根のお好み焼き屋やラーメン屋「カルメラ亭」をブラブラしたり、ヤクザやチンピラから金をゆすり取るのが日課。一応、ヤクザ以外からは恐喝をしない自分なりのルールを持っているが、一方で知り合いの弱みに付け込んで食事を奢らせたり、タダ同然で仕入れた物を売りつけるといったことは平気で行う。非常に執念深く、やられたらやり返すまで絶対に諦めないため、ヤクザ関係者からは☆5つ(最上級)の危険人物としてブラックリストに挙がっており、警察からもマークされている。少年期に(本人によると「無実の罪で」)鑑別所に入っていたことがあり、当時の収監仲間には今でも慕われている。男性相手にはすぐ手が出るものの、女性に対して暴力を振るうことはほぼ皆無であり、女性陣との口ゲンカで神経を磨り減らすナイーブな面も持ち合わせ、ノブ子、朝子など作中の女性にはけっこう気に入られている。また、現在はヨシ江一筋であるため、女遊びもしない。母親の菊がギックリ腰になったときは本気で喜んでとどめを刺そうとしたり、おジィのことは金づるとしか思っていないなど、両親への情は希薄な一方で、なんだかんだで放っておけずに助けることも少なくない。 上記のように大人としては極めて問題の多い傍若無人な性格だが、妻のヨシ江に加え自分よりも強い菊と小学生時代の恩師である花井拳骨の二人には基本的に頭が上がらず、チエや彼らの介入で失敗したり、チエに店を任せっきりにしたり定職に着かないことなどだらしのなさを咎められることもしばしばある。幽霊やお化けも大嫌いで、チエと違って正体が人間と分かっていても怖がる。結局、それが原因で、お化け屋敷にてヨシ江にプロポーズすることになった。注射も苦手。 青年時代、得意の健脚がヨシ江にはかなわず(コーナーを回るのが下手)、彼女に極度のコンプレックスを抱くことになる。劇中の現代でもヨシ江に見られているといつもの調子が出せなくなり、ヨシ江と2人きりになると緊張してアガってしまうが、彼女はそんなテツの意外性を気に入っている。 おいちょかぶが大好きだが、持ち札の良し悪しが顔に出るためあまり強くない。ただしその弱点については本人も自覚しており、お面を被った時はチエに勝利している。また、金を賭けていない時は普通に強い。その特技を活かして博奕で財産をなくした人のお金を取りかえすことにも貢献している。 母親の菊に子供の頃から仕込まれたホルモン焼きの技は体で覚えているものの、テツが店に立つことはごく稀で、いざ店に立った時には客が寄り付かなくなる。一般市民を狙うヤクザも彼を恐れているため(ヤクザの間でテツやテツの身内に対し、非礼なこと《劇中ではスリ、窃盗など》が起きたりすると、上から落とし前を付けてこいといわれるほど。また、常連客が、チンピラからテツに助けてもらったと発言している場面もあり、テツが大活躍する話も多い)、テツによって周囲の治安が保たれている一面もある。 娘のチエのことは大切に思っている一方で、金が無くなるとチエにまで小遣いをせびったり、家財道具を質に入れようとするため、たびたび激怒させ呆れられたり返り討ちにされている。良かれと思ってしたことでチエを泣かせてしまったこともある(授業参観に勝手に現われ、マサルと担任の花井渉までも脅迫まがいの発言で泣かせている。しかし、それが原因で拳骨と新たな接点ができてしまった)。 好物はかりんとう、天丼、天ぷらうどん。また、ジュース、冷やし飴、チョコレートパフェ、赤福など甘いものも好んでいる。シジミの味噌汁も好物で、「あのめんどくさがり屋がほじって食べる」とお好み焼き屋(百合根氏)に言われた。破天荒なイメージと違って酒は全く飲めず(花井に強引に勧められ日本酒を飲んだ際[第7話]にはその後、何度も嘔吐している)、タバコも吸わない(一度口にしたものの、むせてしまい断念)。博打やかりんとうは好きだが下戸という設定は、作者のはるきの私生活の投影でもあるらしい(はるき自身はタバコは吸うが下戸であるという)。 野球に興味は無いとチエは発言している。そのため、阪神ファンではないものの、少年時代に川上哲治のホームランボールを頭に受けたため、巨人の帽子を見たら怒り狂う。一方、草野球は好きな方で、鑑別所でピッチャーをやっていたり、地獄組と賭け野球をしたり、男性陣と女性陣で対決したりしている。 勉強はダメだが、そろばん検定3級を取っている。ただし、ピアノやギターなどは全く弾けない。また、鑑別所時代に様々なことを経験してきたため、色々な知識を持っている(チエに運動靴を買ってあげた後、靴擦れを防止するために石鹸を靴の踵部分に塗る等)。 方向音痴でもあり、「一人でひょうたん池より遠くへ行ったことがない」と菊に言われている。 自動車の運転免許は持っていない。 竹本 ヨシ江(たけもと ヨシえ) 声 - 山口朱美 (テレビアニメ1・2期)/ 三林京子 (劇場版) / 片貝薫 (パチンコ版) チエの母で、テレビアニメ1期第6話まではテツの元妻であったが、第7話以降は再妻となった。37歳。1942年生まれ。付き合い始めの頃は、テツのことを「竹本君」と呼んでいるシーンがある。一人称は「わたし」。ホルモン屋の客から西萩小町と呼ばれているほどの美人で、学生時代はテツを含めた男子のマドンナだった。 連載開始当初は(理由は定かではないが)テツに「出て行け」と言われたことを真に受け、家出状態であったが、次第にチエへの思いが込み上げるようになり、テツの母・菊や仲人を務めた花井拳骨などの計らいで復縁。離縁時は洋裁で生計を立てていたなど生活力は高く、復縁後は拳骨の紹介で、洋裁教室の講師を務めている。チエの一張羅もヨシ江が作ったもの。早く両親を亡くしたため、親族は登場しない。姑である菊との関係はかなり良好で、舅共々信頼を一身に集めている。帰りは遅いが、時々ホルモン屋を手伝うこともある。 学生時代は陸上競技の選手で、「トラックの魔女」と呼ばれたほどの、テツ以上の脚力の持ち主。当時、地区対抗リレー内で、大会の紅一点ながら南海地区のアンカーに選ばれ、西萩地区代表のテツとの一騎打ちで勝利している。その後、テツから再戦の申し込みがあったが、(「テツが会いたがっている」とだけ花井拳骨から聞いたため)これをデートの誘いと勘違いし、スカート姿で弁当を持って待ち合わせの場所へ行き彼を困惑させた。しかしこれが縁でテツと付き合い始め、10年後に拳骨の計らいで結婚している。しかし、チエもその能力を知らず、小学校の父兄運動会で大活躍するまで、自分に似ず運動神経は鈍いと思いこんでいた。 学生時は市川雷蔵のファンで、テツが市川雷蔵の名を騙ってラブレターをヨシ江に送ったことがある。喫茶店「防空壕」はテツと付き合っている頃からの思い出の店で、同店のチョコレートパフェはテツの好物の一つであり、チエも好んでいる。また(回数は少ないが)博打でもテツに勝っており、劇中で最もカブが強い人物の一人にもなっている。 性格は控え目で物静かで、普段は非常にしとやかな淑女ぶりを見せているが、物事や騒動に対して消極的な思考や行動も多く、あまり都合の悪いことは半ば本能的に考えないようにしている(チエ曰く、諦めが得意)。だが、いざという時の行動力には長けており、難波大学の応援団とテツ及びチエ、菊らが大乱闘となっていたところを一喝して収拾させる(第一期アニメの最終回)、強盗犯を鈍器で殴りつける、騒動の原因を冷静に分析し、的確な行動に出るなどここ一番には強いところを見せることもある。一方で、若い頃は現在とは裏腹に颯爽として活発だった。また、テツと2人きりになった際は(テツが緊張してしまうため)積極的にテツをリードする。結婚したきっかけも彼女からテツを相手に選んだことであり、テツのだらしなさに呆れる反面、周囲がテツの悪口を言ったりすると、複雑な感情を顕わにすることもしばしば。また、二人きりの時は他人に見せない意外性を見せている。テツがケンカしているところを見たことがないとも発言している。 好んで飲まないが、テツとは異なり酒はチエよりも強く、しかも後に残らないほど。だが、かなりの笑い上戸な上に、記憶も飛んでしまう。 竹本 菊(たけもと きく) 声 - 鮎川十糸子 (テレビアニメ1・2期)/ 京唄子 (劇場版) / 中里ひろみ (パチンコ版) チエの祖母であり、テツの母。71歳。1908年生まれ。一人称は「わたい」。チエは「おバァはん」、ヨシ江は「お母さん」と呼ぶ。 チエの店からさほど離れていない場所で同じくホルモン屋を営んでおり、チエの店の仕入れなども一括して行っている。テツが家庭を持つ前は、現在「チエちゃん」がある家に住んでおり、「お菊ちゃん」という店名でホルモン屋を経営していた。33歳の時にテツを出産。 性格は喧嘩早くて短気、口よりも手が出てしまい、それが時に客に及ぶこともある。自分の店だけでなく、一時的に任されたチエの店でまでその対応だったため、接客態度について度々チエに諫められている。一方、店の経理関係を受け持っているため金銭関係には強く、地獄組のレイモンドに金を貸していたヤクザたちに対して、暴利で金を騙し取ろうとしていたことを見事に暴いている。その割に、商才には乏しく、目先を考えずに仕入れを行ったりするなどチエより商売感覚に疎い。金銭面は勿論のこと全てにおいてだらしのないテツには厳しく、しっかり者であるチエやヨシ江には優しい。劇中で最も喧嘩の強い人物の一人にも数えられる矍鑠とした人物で、空手道場で「名誉師範」の肩書きを持っており、ゲンコツで木の椅子の座面を打ち抜く「正拳イスぶち抜き」や相手の延髄を突く「ナンマイダ蹴り」などの特技を持つ。また、かつて百合根の手下だったヤクザ四人組を一人で叩きのめすなどしているが、素顔を隠してのテツとのタイマン勝負では惨敗し、特技の「正拳イスぶち抜き」が出来なくなってしまうほどのショックを受けている。かつては近所のヤクザ連中を震え上がらせ、彼らに「西萩小町」と呼ばせていた。なお、小さい頃のテツにケンカをけしかけていたのも菊であり、テツの人格形成に少なからず影響を与えている。 菊のいない所だと、テツは菊を「クソババ」と呼んでいる。ただしテツが自分の前でババア扱いをした時は必ずテツを殴る。そのため対面時は「お母はん」、テツが都合の悪い時は「ママ」とテツから呼ばれている。 テレビのエンドロールではおバァと表示される。 おジィ 声 - 伝法三千雄 (テレビアニメ1・2期、パチンコ版) / 鳳啓助 (劇場版) チエの祖父であり、テツの父で婿養子。最後まで本名は明かされなかった。一人称は「ワシ」である。チエやヨシ江らは「おジィはん」と呼ぶ。菊からは「あんさん」と呼ばれている。 体と心臓が少し弱く、脅かされると心臓を抑えつつヒィヒィと過呼吸気味になる。その一方で、劇中で数少ない喫煙者である。テツには甘く、小遣いをせびられては金を渡してしまい、菊に叱られることが度々。そもそも「じゃりン子チエ」の第1話からして、テツがおジィを騙して金を得る場面で始まる。自分なりにテツをかわいがっており、テツ抜きでご馳走(すき焼きや赤福など)を食べていても、テツにも残しておくようにと一人だけテツを気遣う。日頃「もう少しテツのことを信用してやれ」と菊たちに言っているが、菊からは一番信用していないのはおジィではないかと突っ込みを入れられ続けられている。原作では一度だけテツに対して怒りが爆発し、殴ったことがある(対するテツは、気に病んで寝込んでいるおジィを窓から物凄い形相でにらみ続けた)。また菊と口論の末、どういう訳かチエの店のタレに下駄を漬けているところをチエに発見されるという謎の騒動を起こしたことがある。 ひどいことがあっても全く懲りない性格で、菊からも血筋と呆れられている。
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