部落解放同盟 犯罪・不祥事

部落解放同盟

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/29 20:20 UTC 版)

犯罪・不祥事

部落解放同盟は、同和行政執行に関わる不法行為に、明らかになった事例だけでも多数関与している。補助金の不正受給などの犯罪行為を行っているとの指摘があったが、2006年あたりから一気にその実態が暴かれるようになっている。同和立法の期限が切れた後、以前より指摘されていた関係者の不祥事が相次いで発覚[85][86]。2006年には奈良市役所および京都市役所での不祥事が発覚し、部落解放同盟が声明を発表するに至った[87]

著名な事件

部落解放同盟の視点から編纂された部落解放研究所編『戦後 部落問題関係判例[解説編]』(部落解放研究所、1995年)では、以下の事件の多くが、国家権力による部落解放同盟への「弾圧」と位置付けられている。

刑事

  • 飛鳥会事件 - 業務上横領・詐欺罪で懲役6年の実刑
  • 大阪府同和建設協会談合事件 - 競売入札妨害(官製談合)で懲役1年2月(執行猶予3年)から懲役1年(執行猶予3年)の有罪判決
  • 北九州土地転がし事件 - 国土利用計画法違反で5万円の罰金刑
  • 共産党大阪府議団控室乱入暴行事件 [88]
  • 京都市の部落解放同盟元支部長による生活保護受給者の預金の横領事件[89] - 業務上横領罪で懲役2年(執行猶予4年)の有罪判決[90]
  • 吹田三暴力事件 - 傷害罪暴行罪暴力行為等処罰法違反で5万円から25万円の罰金
  • 立花町連続差別ハガキ事件 - 偽計業務妨害罪で懲役1年6月(執行猶予4年)の有罪判決
  • 天理西中学校事件
  • 東京パブコ脱税事件 - 所得税法違反で懲役2年、罰金2億円の実刑
  • 戸手商業高校事件 - 暴力行為等処罰法違反で3万円の罰金刑
  • 奈良市部落解放同盟員給与不正受給事件 - 職務強要罪で懲役1年6月(執行猶予3年)の有罪判決
  • ハンナン事件 - 詐欺罪などで懲役6年8月の実刑
  • 部落解放同盟近江八幡協議会副委員長らによる恐喝事件など - 威力業務妨害罪・恐喝未遂罪・中小企業協同組合法違反・恐喝罪で懲役3年(執行猶予5年)の有罪判決など
  • 部落解放同盟大阪府連合会安中支部長による恐喝・暴行傷害事件 - 恐喝や脅迫などの罪で懲役4年6月の実刑
  • 部落解放同盟岐阜県連合会大垣支部長らによる殺人未遂事件 - 殺人未遂罪で懲役5年の実刑
  • 部落解放同盟徳島県連合会脇支部長らによる偽計入札事件
  • 部落解放同盟福智連絡協議会委員長による詐欺事件 - 詐欺罪で懲役3年(執行猶予4年)の有罪判決
  • 部落解放同盟三重県連合会赤堀支部書記長による児童買春事件 - 児童買春禁止法違反で実刑
  • 部落解放同盟宮崎県連合会延岡支部長による殺人・遺体遺棄事件 - 殺人罪ならびに死体遺棄罪で実刑
  • 元津事件八鹿高校事件 - 逮捕監禁・強要・傷害罪で懲役3年(執行猶予4年)から懲役6月(執行猶予2年)の有罪判決
  • 八尾市入札妨害恐喝事件 - 恐喝・職務強要罪で懲役4年6月の実刑
  • 矢田事件 - 逮捕監禁・強要未遂罪で懲役3月(執行猶予1年)の有罪判決 
  • 公務員宿舎連続差別ハガキ事件 中野区職員、柏市職員に懲役3年(執行猶予1年)の有罪判決

民事

その他の不祥事

  • 2008年8月、部落解放同盟鳥取市協議会が2007年に架空の人権コンサートをでっちあげて補助金50万円を不正受給したことが明らかになり、元会計責任者は詐欺容疑で書類送検、執行部17人が総辞職している[93]
  • 2003年12月から2009年1月にわたって、部落解放同盟福岡県連合会の正式所属員である男性が立花町(現:八女市)へ「部落のあなたが指導すると子どもに部落が伝わる。辞めてください」などと自らを中傷する差別的な文章40通以上を送り付け、正常な業務を妨害し続けた。判決によると、男性は嘱託職員の職を継続させるため、あたかも自らが差別されているかのようにみせかけ、町に対策会議を開かせ、正常な業務を妨害した。この男性は2002年から1年更新で立花町役場の嘱託職員として雇われ、2005年から人権同和教育の啓発に携わっていた[94]
  • 2004年10月、部落解放同盟大阪府連日之出支部の前支部長が、宴席で同席していた別の人権団体の女性職員を名指しして「○○さんのヌード写真を撮って売り出そう」「(支部の)資金を稼ぐためや」「きょうは○○さんの自尊心をぼろぼろに傷つけたろうと思っとったんや」と発言した。同席の現支部長も女性の年齢に触れて「この年では、もう売り物にならんな」などと尻馬に乗って揶揄した。このため女性が府連に抗議し、支部長らは謝罪に追い込まれた[95]。被害女性は部落解放同盟を相手取ってセクハラ糾弾会を開こうとしたが、「加害者どころか部落解放同盟側も逃げ腰です。このままでは糾弾する相手みんなに逃げられてしまう危険性が出てきました。解放同盟といえば、これまで他者を糾弾することにおいてはお得意中の得意なのに、自分の番になればこの有様。情けなくて泣けてきます」[96]と嘆いている。






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