中央本部
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魅車 八重子(みぐるま やえこ) / “ミッコ” 中央本部副本部長。見た目は穏やかで安心感さえ覚えさせる。しかし実際は何を考えているのか全くわからない不気味な女性。 ある事情により滅多に顔を出さない本部長に代わって実質的に指揮を執っている。また、ハルキヨとも協力関係のような状態にある。裏では直属部隊・殲滅班を使って暗躍したり、“浸父”の欠片を使った実験を行っており、その目的は不明。 虫憑きたちに「愛している」と微笑みかけるが、その笑みは心を縛り付けるため“鎖の笑み”と呼ばれている。また虫憑きを人間としてではなく完全に化け物として見ていて、その事に疑問を持ってすらいない。 妻を亡くした悲しみから“不死”の研究を行っていた彼女の父に「“不死”という夢を見させ続けてあげる」ために、実験体の世話係でありながら実質的に父親の研究を自分のものにしていた。結果的に“始まりの三匹”の原型となる存在の誕生を引き起こしたともいえる人物。研究の結果生まれた「“虫”の原型」とでも呼ぶべきものを、当初“不死”とは何の関係もないものであるとしていたが、“虫憑き”の力を見て考えを改め、“虫憑き”を「真の“不死”に至る過程」とし、“虫憑き”の存在を続けていくことで“不死”に至ろうとしている 過去に父親によってカウンセリングを受けさせられており、担当であった佐藤陽子の父親に対しカウセリングの場で“虫”の存在を予期するような発言をしていた。 虫憑きの誕生の頃から暗躍を続けており、“流星群の夜”においても暗躍していたことが明らかとなる。 表向きですら“虫憑き”への非情な扱いが目立ち、また裏ではより非道な行為に手を染めているため、ほぼ全ての“虫憑き”から憎まれ、“虫憑き”関係者の一般人からも憎まれ、政府関係者からも数々の独断専行から危険視されているが、にもかかわらず混乱した状況の中で“虫憑き”を統率し支配することの出来る才覚を持つ唯一の人物であるため、危険な人物でありながら誰も彼女に手出しが出来ない状況が出来上がっている。 一玖 皇高 (いちく きみたか) / “不死”の虫憑き / “きーくん” 中央本部本部長。虫憑きでありながら特環で最も権力がある地位にいる。左右色違いのサングラスに奇妙な髪形をした少年の風貌をした20代の青年。 若い風貌は能力により“虫憑き”となった高校生の時のまま止まっていると考えられる。憑いている“虫”は無限に生まれるクマムシの大群。 “虫”の能力はどんな負傷からもほぼ一瞬で復活する自己修復能力であり、完全に消滅させられても死なないため“不死”である。 10年ほど前までは普通の男子高校生だったが、ある事件をきっかけに“虫憑き”の生誕に関わってしまい、“死”を身近に感じたことから「死にたくない」と願い、大食いにより“虫憑き”にされる。 図らずも化け物のような存在になったことを悔やみ、ミッコ(魅車八重子)から与えられた「私を守らなければ貴方の様な存在は独りになってしまう」という言葉を頼りに、“不死”に至ろうとしているミッコとともに“虫憑き”が生まれ続ける現状を守り、“不死”を生む過程を続けることを選ぶ。 夢は「死にたくない」。 詳細は「ムシウタbug#登場人物#一玖 皇嵩(いちく きみたか) / “不死”の虫憑き」を参照 堀内 愛理衣(ほりうち えりい) / “C(シー)” 声 - 野中藍 情報・特殊・実験班に所属する秘種二号の特殊型虫憑き。憑いている“虫”は薄青色のシーアゲハで電気を媒体とする。情報処理の能力に長けている。強力な力を持っている虫憑きであるが、実は小学生の小さな少女で、ハートマークが好きなのか、髪飾り等様々なハートのアクセサリーをつけている。“霞王”、“ねね”とともに元東中央支部局員。 “ディオレストイの欠片”に関する実験に関わっており、その際に異種から秘種となった。この実験に加担させられていることに嫌悪を感じながら“かっこう”の存在を支え耐え、いつか“かっこう”が虫憑きを救ってくれると信じており、それ故“かっこう”に中央本部の情報を流したり、彼に対する依存から過激な行動に出たこともあるが、一人でも生きていけるよう願った本人に拒絶された。その後、突如として中央本部に反旗を翻し“浸父”の本体を解放。赤牧市を謎の霧で覆い、突入した“かっこう”に“始まりの三匹”誕生の瞬間を見せ、特環と“むしばね”と鯱人が総力をあげて撃退した“浸父”を吸収し、超種一号として殲滅対象となる。 超種となったのは、欠片の実験の過程で予想を越えて“C”の能力が強すぎたために欠片を通して“浸父”の本体を吸収するに至ったため。超種となってからは、吸収した“浸父”の膨大な力を統合するために自ら人格を消滅させた。現在は電気を操る能力が増大しているため、赤牧市を中心に徐々にネットワークや電気系統における自らの勢力範囲を拡大、日本全体を勢力下に置きつつある。人格が消滅しているため、ただただ“始まりの三匹”の統合を目指し、邪魔をする者を排除するという行為を行うだけの存在と化している。 なお、“かっこう”の目的(“始まりの三匹”を倒そうとしていること)を知っている。 外伝ムシウタbugの主要キャラクターの一人でもある。 “あさぎ”の教え子の一人。 夢は「世界の色々な事を覗いてみたい」 御嶽 アンネリーゼ(みたけ アンネリーゼ) / “霞王(かすおう)” 声 - 井上麻里奈 戦闘班に所属する異種三号 の特殊型虫憑き。憑いている“虫”は死番虫(デス・ウォッチ)で黒い霞を媒体とする。“C”、“ねね”とともに元東中央支部局員。 高い攻撃力と防御力を併せ持ち、霞の固まった巨大な爪で敵を攻撃する。その戦闘力は中央本部でも五本の指に入る。 外見は金髪の美少女だが、その外見とは裏腹に、荒い言葉遣いで男のようなしゃべり方をする。非常に好戦的な性格をしており、戦闘狂で有名。直情的なため、戦闘を優先するあまり周りが見えなくなることも多い。 “からす”によると、普段はお嬢様学校であるホルス聖城学園に通っているらしい。 本当ならとっくに二号指定されていてもおかしくない実力者であるが、とある任務の失敗により昇進が見送られてしまっていた。 外伝であるムシウタbugの主要キャラクターの一人でもあり、bugでは彼女の過去が語られている。 夢は「大切だった物を取り戻すこと」。 夜森 寧子(よもり ねいこ) / “ねね” 声 - 藤田咲 異種三号の特殊型虫憑き。憑いている“虫”はキリギリス。特環の中でも稀な復元能力を持つ。見た目は普通なのだが、性格はかなりのマイペース。“霞王”、“C”と同じく、元東中央支部局員。 「クロール・ライヴ」というバンドのボーカル。ゲリラライヴを行って警察に捕まったこともある。メンバーは全員虫憑き。 彼女もまた“あさぎ”の教え子。 外伝であるムシウタbugでは準レギュラー的存在である。 夢は「好きな歌を歌い続けること」。 “トラマル” 戦闘班に所属する虫憑き。憑いている“虫”はトラマルハナバチ。 号指定は不明だが3巻で“コノハ”とタッグを組み登場。矢を射出して標的を攻撃した。 ムシウタbugにて特環に所属する前の同一人物と思わしき人物が登場する。 “あしたか” 分離型虫憑き。憑いている“虫”はアメンボ。 号指定は不明だが“からす”によると火種で高い号指定を受けている様子。 “よつめ” 分離型虫憑き。憑いている“虫”は四つ目のトビケラ。 号指定は不明だが火種で高い号指定を受けている様子。 “疫神” 特殊型虫憑き。錆びたゴーグルをつけている。 灰色の影のようなもので作った鎖や鎌で攻撃し触れた物を錆びつかせる能力を持ち、実体のない特殊型の能力発動体を“障る”ことで錆びつかせ、物理的攻撃が有効な状態にすることもできる。能力の対象は実態に留まらないだけでなく、彼の“障った”物は特殊型の能力の媒体としても使用できなくなるなど、存在として劣化する。 暴走した“かっこう”を止めるために戦った。 “あさぎ”の教え子の一人。 “四ツ葉” 暴走した“かっこう”を止めるために戦った特殊型虫憑き。憑いている“虫”はヨツバノコギリクワガタ。背中に病院のシンボルと思われる赤い十字架のマークを背負っている。拳法の使い手で能力なしでもそれなりの身体能力を持ち、語尾に「〜パンチ」や「〜キック」と付けた体術に回復や毒の効果を付随させる能力を持つ。 “あさぎ”の教え子。 伊砂 姫子(いさ ひめこ) / “玉藻(たまも)” 高位の特殊型虫憑き。憑いている“虫”はヤスデで緑色の濃霧を媒体としている。精神汚染系の能力を持ち、恐怖感を操ることが出来る。 2年前の「“流星群の夜”の戦い」で重傷を負って以来、激しい動きは出来なくなったが、“虫”の制御技術には磨きがかかり、高い領域支配能力を持つに到った。 人物に関する詳細は伊砂 姫子を参照。 “りんりん” 情報班所属。憑いている“虫”の詳細は不明だが、能力使用時には両腕を謎の機械が覆い、グローブのようになる。 小柄で天然パーマの少年であり、情報班ということで体力には自信がない模様。“あさぎ”の教え子であり、“C”の後窯として“あさぎ”に鍛えられたため、情報班では次期班長候補とされる。 “コノハ” 戦闘班に所属する火種四号の分離型虫憑き。 詳細は“コノハ”を参照。 白樫 初季(しらかし うぶき) / “からす” 無指定の同化型虫憑き。 詳細は白樫 初季を参照。 獅子堂 戌子(ししどう いぬこ) / “あさぎ” 特殊班に所属する異種三号の特殊型虫憑き。憑いている“虫”は紫電のアサギマダラで磁力を媒体とする。虫憑きを探知する能力を持ち、スティール製のホッケースティックを武器として使う。普段はのんびりとした振る舞いだが、その本質は常に戦いを求める冷徹な狂戦士であり、彼女を知る特環局員のほぼ全員から恐れられている。全盛期は戦い始めると止まらない性格であり、我を忘れて捕獲対象を殺しかけることもあった。 中央本部のエース。かつては二号指定で、“かっこう”の背中を守った程の「戦士」だったが、現在は前線から離れ才能ある虫憑きを育てるコーチや、スカウトマンをしながら全国を回っている。愛車はベスパ。格闘訓練では“かっこう”に一度も負けたことがない実力の持ち主。 教官としての実力は折り紙つき。そのため特環内には数多く彼女の「生徒」がおり、彼らからは厳しさゆえに恐れられながらも慕われている。教え子は高位の号指定の虫憑きに育ったものも多く、特環内で強い影響力を持つ。 自らが磁力の塊となること、また磁性体の磁力を操作することで、己と金属を強力に引き合わせる。その結果、残像が残るほどの速度による、「瞬間移動」ができる。また反発させることも可能。自然界の法則で、異常な磁場の中を移動する際に放電現象が生じてしまうが、そこは絶縁性の雨ガッパを着ることによって感電することを防いでいる。領域支配能力は最高クラス。自身の能力のせいで体内の鉄分が足りなくなるため、いつも特環西中央支部・開発班特製のキャンディーをなめており、持久力に難はあるが短時間であれば一号指定にも匹敵する力を発揮できる。しかし、持久力の点か、それ以外の特別な理由からか、一度として一号指定にはなることはできなかった。 唯一、自分よりも紛れもなく強い“かっこう”を「最強の戦士」として強く尊敬し、信頼しており、その強さに憧れてもいた。 上述のように強力な戦闘能力を持つが、虫憑きの戦いの中で決戦というべき大きな戦いには悉く参加できずにいた。また自らの夢が絶望的なもので拠り所にすら出来ないことから、自らを「戦うことでしか赦されないにもかかわらず戦いに嫌われた惨めな敗北者」であると感じ、最強の戦士を育てることで、それを最高傑作として自らが赦された証にしようとしていたが、戦い続けながらも彼女を待っていてくれた“かっこう”の言葉によって、自分が育てたのは生徒たちの可能性であることに気付き、自ら育てた新世代の力に希望を託して浸父との決戦に挑み、その果てに重傷を負わされ、死亡する。 なお、愛用していたホッケースティックは最後の生徒である鯱人が現在所有している。 強盗に家族を殺されたときに、「こんな酷いことをする人間は一人残らず消えてしまえ」、と願ったため“浸父”に虫憑きにされた。 “かっこう”に「ボクが育てた者たちが、いずれ君とともに戦う。」という言葉を遺す。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/29 07:13 UTC 版)
中央本部は、東京都港区南麻布一丁目7番32号に位置する。中央本部には、中央執行委員会と中央常任委員会が存在し、事務総長は、企画調整室を管轄する。 総務局 組織局 生活局 文教局 民団新聞 本国事務所
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