実刑とは? わかりやすく解説

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じっ‐けい【実刑】

読み方:じっけい

執行猶予がなく実際に執行される自由刑。「—判決


実刑

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/15 13:34 UTC 版)

実刑(じっけい)とは執行猶予が付されていない自由刑懲役禁錮拘留)判決の刑罰のこと[1]

概要

自由刑以外の有罪判決には用いられないのが通例である。例えば、罰金刑のみの判決のことを実刑判決と表現することはない[2][3]

日本の刑法で規定されている用語ではないため厳密な法的解釈は存在しないが、日本の裁判所でも用いられている用語で判決文にも用いられている[2][4][5]

執行猶予判決は猶予期間の満了によって実際に刑が執行されないが、実刑判決は猶予期間がない[6][7]

実刑判決が出た時点で保釈の効力も無くなり直ちに収監される(なお、下級審の実刑判決の上訴の際に再保釈が認められることもある)[8]

しかし、実刑判決でも、自由刑の期間が短い一方で長期に渡って勾留されたために未決勾留日数が長く算入された場合や病気などで刑の執行停止となった場合などは、刑が確定した後に服役しなくても済む場合もある[9]

脚注

  1. ^ 奥尻町汚職事件で前町長に実刑判決 札幌地裁」『朝日新聞朝日新聞社、2003年2月28日。オリジナルの2003年3月3日時点におけるアーカイブ。2025年10月15日閲覧。
  2. ^ a b 裁判所ドメイン内(courts.go.jp)を対象にした「実刑」のGoogle検索結果
  3. ^ 実刑 - Googleニュース
  4. ^ 「手慣れた態度、悪質」…恐喝未遂で総会屋に実刑判決」『読売新聞読売新聞社、2004年6月10日。オリジナルの2004年6月11日時点におけるアーカイブ。2025年10月14日閲覧。
  5. ^ 建設会社会長殺害で5被告に実刑、被害者の虐待も指摘」『読売新聞』読売新聞社、2004年8月11日。オリジナルの2004年8月17日時点におけるアーカイブ。2025年10月14日閲覧。
  6. ^ 障害者虐待、元施設次長に執行猶予判決 福岡地裁支部」『朝日新聞』朝日新聞社、2013年7月6日。オリジナルの2013年7月9日時点におけるアーカイブ。2025年10月14日閲覧。
  7. ^ 解体業者2人に実刑判決 壁倒れ女子高生死亡事故」『朝日新聞』朝日新聞社、2013年7月10日。オリジナルの2013年7月15日時点におけるアーカイブ。2025年10月14日閲覧。
  8. ^ 山口敏夫元労相を収監へ 最高裁が異議棄却、実刑確定」『朝日新聞』朝日新聞社、2006年12月22日。オリジナルの2007年1月2日時点におけるアーカイブ。2025年6月28日閲覧。
  9. ^ 実刑の高齢者、収監は? 確定すれば刑務所へ」『日本経済新聞日本経済新聞社、2021年9月2日。オリジナルの2025年10月15日時点におけるアーカイブ。2025年10月15日閲覧。

関連項目


実刑

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/22 17:38 UTC 版)

ゴーティエ・ドネー」の記事における「実刑」の解説

車裂きにされ、生きたまま皮を剥がれ去勢され沸騰させた硫黄と鉛を掛けられた後、断頭され、通りを馬で引きずられ、絞首台に数週間遺体腐敗するまで吊るされた。彼らの切断され性器に餌として与えられた。 後世作家フランソワ=ルネ・ド・シャトーブリアン歴史研究の中で、当事件を元に詩を書き記した2人若く歪み騎士 彼らは身体これ程までにない苦痛味わった 彼らは鋭利な刃物で皮を剥がれた その後去勢され 切り取られ性器は浅からの餌として投げ与えられた。 以降詩には『生きたまま皮を剥がされ、モビュイソン(英語版)の刈りたての草地引きずり込まれ身体切断され、腕の下に絞首台吊るされた 』と記されている。 同時代年代記には以下のように記録されている。 だからこそこのような悪名高き罪を犯した彼らは公共広場生きたまま皮を剥ぐ姿を公開され屈辱苦痛死により償わせられた。全裸にされて去勢され、肩と腕の関節裂かれ断頭され、馬で引きずられ、絞首台吊るされた。

※この「実刑」の解説は、「ゴーティエ・ドネー」の解説の一部です。
「実刑」を含む「ゴーティエ・ドネー」の記事については、「ゴーティエ・ドネー」の概要を参照ください。

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実刑

出典:『Wiktionary』 (2021/08/15 06:25 UTC 版)

名詞

 じっけい

  1. 執行猶予付かず実際受ける刑罰。特に自由刑を指す。

関連語

発音(?)

じ↗っけー

「実刑」の例文・使い方・用例・文例

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