用語・地名
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翼(つばさ) この時代に伝わる伝説。 「幾千もの光を放ちながら、とある町の大地から現れ、町の人々の願いを全てかなえて消えた。それは今も大地のどこかに眠っており、手に入れればどんな願いもかなう。」 とされる。軍事国家であるニールスは、国家の強大化の手段として『翼』を探している。 『翼』の正体は、かつて日本で研究・開発された、特殊な周波数の音波によって人々を洗脳する機能を持つ人工脳である。 その成功例2体が21世紀に勃発した大戦を終結させるために、あらゆる言語を統合し、世界を「日本」として統一した(2体の詳細は六呂・花陽の各項を参照)。 翼教(つばさきょう) 上述の『翼』についての伝説を信じ、『翼』による世界の再生を願う宗教。様々な宗派が存在する。 エフ ニールス軍のマザーコンピュータ。正体は六呂で、20年ほど前に発見されてから、解剖や改造が施されたこともあり、本来の『翼』としての能力もほとんど使えない状態だった。 擂文・シラギが17歳当時(寿と出逢ってすぐの頃)にセキュリティシステムを設計した。インターフェイスのビジュアルは、寿そっくりの妖精。正解のパスワードを入力してもブロックがコンピュータウイルスへ変化し、侵入者を30秒以内に逆探知して「エフ」に報告、しかも侵入者のパソコンのプログラムを全て破壊するという、外部からの侵入が不可能とされるブロック機能を持つ。 ブルー・ローズ ニールス軍における用語でレジスタンスを意味する。 狄(てき) ヤン・蛟をリーダーとする、海辺の町で活動するレジスタンス。人数は50人くらいと、レジスタンスとしての規模は小さめ。部下の1人でヤンの副官ともいえる青年はグレンという。 ヤンの寿たちに対するある恩義から、度々行動を共にする。 人型(ひとがた) かつて日本で作られた大量殺人用のロボット。戦争終結後も一部が廃棄されずに残っており、六呂や花陽・山本らに引き取られ、家族として暮らしていた。 怪力、超能力に似た特殊能力を使ったり、内蔵した爆弾を射出し攻撃するなどの能力を備えた型が登場するが、外見、知能、所作などは人間そのものの描写がなされている。 作中に登場した人型は全て10歳前後の子供の姿をしており、仲間達と共に主人が残した贈り物を護り続けてきたが、長期間稼動するタイプではなかったため、次々とバッテリーが切れて機能停止するか、ヒルトら軍の介入が原因で壊されてしまう。それらは寿らによって集められ、彼らが護っていた樹の下に埋められた。 ニールス この物語の主な舞台である軍事国家。現在の世界地図に当てはめると中国以南のほとんどが領土に当たる。首都である第1都市はザルツと言い、軍の本部がおかれている。なお、軍人はその忠誠を示すため入隊と同時に左胸に刺青を施す。 公にはされていないが、内乱中の隣国・ハンヒニへの銃器密輸などを軍が率先して行い、利益を上げている。 ルアン ニールス北部にある、ニールスとハンヒニの国境付近の第13番地区。現在の世界地図に当てはめると朝鮮半島の根元付近に当たる。 ハンヒニ ニールスの北側にある、内乱中の共和制国家。現在の世界地図に当てはめるとロシア連邦から北欧あたりが領土に当たる。 ドゥヴニ 大洋を挟んでハンヒニの隣にある大国。現在の世界地図に当てはめると、少なくとも北アメリカ大陸が領土に当たる。 日本 「日本国」とも呼ばれる。21世紀の大戦時に国土ごと滅び、その資料は希少となっている。この物語のカギである『翼』に関わる土地でもある。
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用語・地名
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/06/28 09:07 UTC 版)
神の天秤(かみのてんびん) 世界の名前。天変地異の際には、「<神の天秤>が傾いた」という言い回しをする。北に雪が降り続くと南が旱魃になるなど、四方の一方に何かが偏ると世界の理が崩れ、崩壊の危機を迎える。 東を「ラテル」、西を「シェタ」、南を「ワナン」、北を「ザーイ」と言い、中心から見て東方地域は「ラテリス」、西方地域は「シェス」、南方地域は「ワナーン」、北方地域は「ザイス」と呼ばれる。なお、中央や天は「セラ」と呼ばれる。四方と中央それぞれにシンボルカラーがあり、東は黒、西は緑、南は赤、北は白、中央は青。 各地域は四方位を組み合わせて表し、北方東部は「ザイス・ラテリス」、北方南部は「ザイス・ワナーン」、北方西部は「ザイシェス」と呼ばれ、通常、北方北部は「ザイス・ザイス」、北方中央は「ザイス・セラス」と呼ぶが、縮めてそれぞれ「ザザース」、「ゼセラス」と呼ぶ者もいる。北方では旗印に出身地のシンボルカラーを用いることが好まれる。 挨拶などで使う決まり文句「<神の天秤>の平らかならんことを」には、「われらの○○(地域名)が平らかならんことを」という決まり文句で返す。 身分を表すのに外套を用いており、青は学生、黒は巡礼者、灰は仕える者のある「村」の者、緑は町に住む者とされる。修道士は学生のものよりやや濃い青の外套を纏い、医師であればそこに縫い取りを施す。赤は貴族、紫は聖職者で、共に濃く深い色ほど位が高いとされる。また、<空の灰色>と呼ばれる色を纏うのは魔術主(マスター)の証でもあり、現在、魔術主(マスター)は忌むべき者であるため、敢えて纏う者はいない。外套が示す身分によって町での待遇が異なり、通行税が軽いため旅装として好まれる学生や巡礼者は街の法で守られることが少ない。なお、修道院所属の学生であれば、ボタンに修めている学問のレリーフがあるため見分けがつく。 北方では冬支度としてこの外套に裏打ちを施す。また、よほど寒い時は体温を奪われないよう屋内でも外套を纏うことが許される。 眼(め) 天人(セレエ)の一族が残したもので、四方の聖地に安置され、世界を支えているという。しかし、現在はその番人ともども神殿から姿を消している。そのため、神殿における決め事も破られているらしい。 ザイェンにある北の眼は「鏡」を司り、その番人には同じ姿で同じことを口にするよう定められた双子の兄弟あるいは姉妹が当てられていたが、ある事件が原因でその理は崩れてしまったという。 天人(セレエ) 雲の城に住み、天候を操っていた空族(ラー)の血を引き、自然現象を操る不思議な力を持つとされる者。人々の間に突如として生まれ、皆が銀髪と青い瞳をもつ。ザイェンの王家・オールン家は天人(セレエ)の血を引いているとされ、聖地の番人も輩出したことがある。また、ザイェンでは他の北方部生まれを合わせた人数よりも多く天人(セレエ)が生まれ、そのほとんどが自然と神殿へ入るためひとつの神殿に1人は天人(セレエ)がおり、彼らは親しみを込めて<北の空族(ザイス・ラー)>、ザラーとも呼ばれていたが、アル・ザラーの登場以後、この言葉は忌まれている。なお、ザラー達は、空族(ラー)から奇跡の数々を記した秘録書や品物を伝えられているらしい。 空族(ラー) 天人(セレエ)の祖先とされる種族。雲の城に住み、風に乗って移動していた精霊のようなものと言われる。彼らの文字を読めるのは、アル・ザラーに教えを請うた魔術師か、魔術主(マスター)から教わった灰かぶり(ドルー)だけである。 薔薇の灰(ばらのはい) 魔術師アル・ザラーが生み出した物。死者を蘇生させる秘法に使う秘薬で、この魔術で蘇った死者は<灰かぶり(ドルー)>と呼ばれる。生者が飲むと不死になれるという噂があり、高位の魔術師が作ったものほど力が強いとも言われる。後にこの噂はデマであることが発覚した。 完成形の“薔薇の灰”は灰かぶり(ドルー)となった者を後述の理から解き放ち、魔術主とは別に死ぬことができる、生者と全く同じ身体にする。 灰かぶり(ドルー) “薔薇の灰”の秘法によって蘇った死者。通常、生前の記憶を持ったまま蘇る。体温は低く、怪我をしても血が出ることはなく、痛みも感じなければ飢えることもない。また、涙を流すことができない。その左胸に空族の文字で綴られた魔術主(マスター)の焼印がある。「灰かぶり(ドルー)が死ぬ時はその魔術主(マスター)が死ぬ時」という理があり、死した際は身体が灰と化す。 蘇りによって怪力を得、人を食らうなどの噂も出回っており、怪物(ドルー)とも呼ばれて忌まれるが、アーシアの造ったもののような例を除けば、普通は外見も内面も一般の人と変わらない。体が成長・老化せず、魔術主が生きている間は死なないだけである。 オールン家のしきたり 北方の聖地であるザイェンの王家は空族(ラー)が実在した頃まで系図を遡ることができるといわれ、始祖王の母とされる「北の眼の番人」だった双子の姉妹が、使命を忘れて1人の男を取り合った(「『鏡』がずれた」)ことが原因で、「鏡」たる北の眼が失われたという伝承が残っている。系図上は姉妹のどちらが始祖王の母となったか不明だが、彼女の名は「ナーディル」であるとされる。 そのため双子が生まれた時は、女子の双子ならその伝承に倣い「アーディル」と「ナーディル」、男子の双子なら歴代の番人に倣い「フィゼル」と「ファーダ」と、対になる名前を与え、姉妹であった場合は「『鏡』がずれる」のを防ぐためアーディルを『鏡』として赤子のうちに殺してしまうというしきたりができた(男女の双子や三つ子などは例外)。なお、この伝承としきたりはオールン家に生まれたか、オールン家に嫁いだ女性にしか知らされない口伝である。 つまり、系図に記された歴代の「ナーディル」は、その裏側に命を摘まれた『鏡』がいるという証でもあったのだが、「ナーディル」であった灰かぶり(ドルー)のポーシアと、摘まれたはずが生き延びて魔術主(マスター)となったアーディルの事件がアーディルの死で終わった後、ポーシアはナーディルの『鏡』の存在を伏せ、その宿命を絶つ事を選ぶ。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/23 07:37 UTC 版)
アナトゥール 地球人ルマイラを創造主とする異世界。地球とは時間の流れが異なり、ここで数か月を過ごしても地球時間で約3日ほどであったり、地球で3か月を過ごしても、トリップしてきたのは前回から1か月半ほど後であったりもする。語源はアナトリア高原。 アナトゥール星伝 創造主ルマイラが遺した予言の書。最初にユナをアナトゥールに導いたのもこの本である。2冊存在し、1冊はエスファハンに、もう1冊はラドルフ王国に、それぞれルマイラの末裔によって引き継がれてきた。 「黒の暗闇王(レグリオン)」で予言が終了した後、エスファハンではアルシェが「アナトゥール星伝・新章」としてシュラたちの旅の記録をつけることになった。 黒の暗闇王で終わったと思われていた予言だが、実は「封印された章」が存在し、これがストーリー後半のカギを握る。 西の砂漠 砂漠のオアシス国エスファハンの西に広がる砂漠。ここの空に銀の星があり、ユナが毎回のトリップで到着するのもここである。 サハル湖 エスファハンの水源。大きな湖であり、周囲には棗などが生えている。ユナとシュラがよく遠乗りにやってくる場所のひとつである。 サルメラ海 地球で言えば太平洋に相当する大洋。ヴァン・ブルーやアレスが漕ぎ出した海がここである。 ラム海 地球では地中海に相当する海。カストリア国からアンフォラ国までの海路がある。ヴァン・ブルーの海賊時代の縄張り。 レムル海 シルハーン国の南にあり、サルメラ海、ラム海と繋がる海。海路が発達していて、貿易が盛んである。 ザグレブ教 ラドルフ王国でもっとも浸透している宗教。ザグレブ神以外を信仰する者は国民でないと言われる。また、この宗教において近親相姦は最も重い罪とされる。 フェス人 南の大陸国・アンフォラ国で代々奴隷として働いてきた、色の黒い人種。リディアによってその労働場所に送り込まれたユナが、出産に立ち会ったりして心を通わせる。のちにヴァン・ブルーに率いられて独立。イルコンドリア自由国を建国。 アンティトル サルメラ海の向こうにある大陸の、トラスカラン国での呼び名。現地の言葉で「太陽が昇るところ」という意味がある。また彼ら自身を、現地では「アンティトラン(太陽の子)」と呼ぶ。
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用語・地名
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/12 16:37 UTC 版)
「イグニッション・ブラッド」の記事における「用語・地名」の解説
クリアナ 生き残った人類が暮らす巨大都市であり、本作の主な舞台となる場所。都市部には第零太陽塔が存在する。また都市の外縁部は巨大な壁に包まれている。 地底都市クリアナ 地下に潜った人類が建造した巨大都市のひとつ。地上のクリアナとは異なる。現在は誉れ高き血統の本拠地となっており、最終血戦の舞台となった。 太陽塔 疑似的に太陽光を発する巨大な装置。人類が持つ至高の血族に対する切り札の一つ。複数の太陽塔が設置されており、クリアナには巨大な第零太陽塔が存在する。 対血族部隊エクイテス 至高の血族と前線で戦う特殊部隊。その他、太陽塔近辺の哨戒なども行う。 治安維持隊クストス クリアナの治安維持を司る組織。 BI(ブラッドイグニッション) 至高の血族の血液から作り出した薬。これを飲むことで常人を凌駕する力を得られ、人間でも至高の血族と渡り合えるようになる。ただし効果時間は数分と短く、中和剤を飲まなければ血が暴走して全身から出血して死んでしまう。 至高の血族(スプリーム・ブラッド) かつては吸血鬼と呼ばれた種族。本作における敵陣営。1000年前の氷河期の訪れによって地下に潜った人類に代わり世界を支配していた。現在では人類に比するほど繁殖と繁栄を遂げている。 至高の中の至高(オブ・ザ・スプリーム) 後述の闇闘技を用いることができる至高の血族。高い戦闘力を持つ。 誉れ高き血統(ルーラーズ・ストーカー) 至高の血族の巨大派閥ストーカー家の当主ロドリオの3人の息子を指す。闇夜獄を乗り越えたことで比類なき戦闘能力を手にしている。また長男のランドルフはロドリオに次ぐ実力(攻撃力)の持ち主であるという。 貴血の加護(ブレス) 至高の血族が持っている特性の一つ。物理的なダメージを無効化する力であり、ガラスに額をぶつけたとしても痛みはなくガラスにひびが入る。ただし太陽光と銀と同族の攻撃は防げず、これに対抗するため人類は銀製の武器を用いている。 闇闘技(コンフリクト) 至高の血族の上位存在「至高の中の至高」が持つ能力。闇のオーラを操り攻撃や太陽光を防いだりできる。しかしその真価は異能にある。個体ごとに扱える異能は異なっている。各キャラクターが用いる異能については上述の登場人物紹介を参照。 闇夜獄(テネブリス) 至高の血族の牢獄。光無き真なる闇の世界そのもの。しかし、ただの牢獄ではなく試練の一種として知られており、内部で過ごせば過ごした分だけ闇闘技を高めることができる。凡百の至高の血族なら闇闘技を覚え、至高の中の至高ならば闇闘技の力を高められる。ただし凡百の至高の血族でこれをクリアした者はおらず、いずれも精神に異常をきたし廃人となったという。なお、「テネブリス」はラテン語で「闇」を意味する。 不純の血 人間と至高の血族のハーフやクォーターを指す。用いているのは主に至高の血族側であり、ストーカー家は「純血主義」を掲げているため人間と交わって生まれた血族は抹殺する傾向にある。 作中ではハーフとしてソロイ・アーヴィングがいる。本作のヒロインであるペスティは彼の娘でありクォーターである。 絆血の共振(レゾナンス) 人間と至高の血族の「愛」によって発現する力。互いの意志や力を共有し、より強い力を得ることができる。種族を越えた愛によって生まれる力のため純血主義を掲げるストーカー家では発現できず、ロドリオもおとぎ話と信じて疑わなかった。
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