平田舟とは? わかりやすく解説

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ひらた‐ぶね【平田舟】

読み方:ひらたぶね

舟べり低く舟底平たくつくった丈長川舟上代から近世まで貨客輸送用いた時代地域により種類が多い。


平田舟

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/04 03:36 UTC 版)

平田舟(ひらたぶね)とは、和船の一種であり、内水面を航行する船の一種[1]高瀬舟より大きく五大力船より小さい[2]艜船平田船平駄船比良太舟等とも書かれる[1][2]

概要

日本全国の河川等で荷物・旅客を輸送した[2]江戸時代から大正時代にかけての水運で多く用いられた。『和名類聚抄』では「艜 比良太 俗用平田舟」とあり、『和漢三才図会』では「似舼而長薄、以宜浅川、其長三丈余」[3]としている[1]。また『類聚名物考』においては平田舟を小平田・大平田にわけ、さらに大きいものを「五大力」と呼ぶとしている[1]

構造

長さ約15mから24m、横幅3mから4mの吃水の浅い川船で、船首に水押(ミオシ)があり、船腹に根棚(ネダナ)・上棚(ウワダナ)の二枚棚、船尾にモギ・袖艫(ソデトモ)を持つセイジ(船室)があった[2][1]。大きな帆柱を持ち、主に帆走したが、流れの速い上りの場合曳船によって運航することもあった[2]

日本各地の平田舟

脚注

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  1. ^ a b c d e 藤岡謙二郎、山崎謹哉、足利健亮『日本歴史用語地名辞典 新装版』柏書房、1991年1月、pp468-469。
  2. ^ a b c d e f 『利根川荒川事典』H16.6,25国書刊行会 P312・P406。
  3. ^ 舼は舟偏に共と書き「たかせ」と読み、高瀬舟を指した。藤岡謙二郎、山崎謹哉、足利健亮『日本歴史用語地名辞典 新装版』柏書房、1991年1月、pp468。

関連項目




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