桃太郎電鉄シリーズとの相違点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/08 14:25 UTC 版)
「桃太郎道中記」の記事における「桃太郎電鉄シリーズとの相違点」の解説
基本的なシステムは『スーパー桃太郎電鉄DX』(以下『DX』)とほぼ同じ。音楽はタケカワユキヒデが担当しており、全てのBGMが総入れ替えされている。一部のキャラクターのセリフ・ナレーション等に声優が起用され、多数の音声が入っている。スキップしたりオフにすることも可能。 移動手段は陸上・天の川(銀河鉄道に相当)では徒歩、航路では帆船、ヘリコプターは大凧。空路・青函トンネル・関門トンネル・瀬戸大橋は航路に置き換えられている。一部、船着き場(フェリー乗り場に相当)を経由せずに陸路⇔航路を行き来する場所がある。 本家シリーズでは選択できないキャラクターがCOMキャラとして登場する。COMキャラとしては『スーパーII』のみの登場だった夜叉姫が対戦相手として復帰し、本家シリーズではNPCだった桃太郎、金太郎、浦島が対戦相手として登場する。それに伴って、既存の対戦相手とのアルゴリズムの入れ替えが行われている。アルゴリズムの内訳は「馬鬼→金太郎」「きじた→夜叉姫」「さるかわ→かぐや姫」「いぬやま→浦島」「かぐや姫(桃鉄)→あしゅら」「あしゅら(桃鉄)→桃太郎」となっている。桃太郎を対戦相手に選べるのは異例。 桃太郎と夜叉姫がCOMキャラクターとなったことで、進行役はきじた・さるかわ・いぬやまの3名で行なう。 地図を見るコマンドで虫眼鏡を物件駅に合わせることで物件駅の歴史や名前の由来などが見られるようになっている。 季節が切り替わる際に季節に合わせた演出が入る様になっている。 スタート直後からマスやイベントでの収入・支出がゲーム後半のレートから始まる「江戸っ子モード」がある。15年目・30年目・60年目の状態から選択できる。 用語・地名・物件などは、江戸時代に沿った内容の単語に改められている。代表的なものは以下のとおり。基本:円→両、カード→お札、プラス駅→青マス(得のマス)、物件駅→物件のマス(物件町)、ワープ駅→ワープ穴ワープ穴は桃鉄シリーズのワープ駅とは異なり、強制的にワープするが持ち金が0にならない代わりにランダムで「天使」「小悪魔」「悪魔」「大悪魔」のいずれかが取り憑く。『DX』同様にワープ先はランダム。 地名:東京→江戸、北海道→蝦夷、静岡→駿府、長野→善光寺 カード:急行→カゴ、特急→早カゴ、新幹線→お馬、のぞみ→馬車、リニア→天狗、デビル→悪魔、スキャンダル→お家騒動、ゴールド→ご優待、プラチナ→最優待、銀河鉄道→天の川、ダイヤモンド→金剛石 イベント:メカボンビー(総称)→カラクリ、選挙に出馬→妖怪退治、F1レース→稲刈り競争・田植え競争、電車伝助→人足伝助、バブル景気→好景気、不景気→不況カラクリの名前:プチキャノン→煩破号(ぼんばごう)、Bコロコロ→茶々丸、ヤマトザムライ→平次号、メカボンビー→木貧号、メカボンビーRX→轟鉄号 稲刈り・田植え競争はイベント内容は桃鉄のF1レースと同じだがイベントの発生する月や場所が変更になっている。持ち金2億円以上の状態で4月に秋田・山形・盛岡に止まると田植え競争が、10月に止まると稲刈り競争になる。田植え競争の乱数は桃鉄の英田でのF1レースに、稲刈り競争は鈴鹿でのF1レースに相当する。 物件:ホテル→本陣、お笑い劇場→芝居小屋、スキー場→ソリ場、プロ野球チーム→やぶさめ組、自動車工場→御所車製造所、オモチャ工場→人形の充月(久月のパロディ)、桃太郎ランド→桃太郎城 中には、モモトラマン・ぱろぷんてなど江戸時代に当てはめられる用語が無いため改変されていないものもある。ただし「モモトラマンのお札」は「金太郎カード」にあたり、「モモトラマンカード」にあたるのは「ダメラのお札」である。また1円=1両として設定されているため、実際の物価に合わない。 スリの銀次の変装が「いちろー」「茶屋の娘」「阿群」となっている。 桃鉄シリーズの日本全国版マップには一度も登場していない、北方領土と周辺諸国の一部および架空の地域がマップに含まれている。唐、釜山、高砂、国後、択捉、樺太、鬼が島、竜宮が物件町として登場。 物件購入時、購入者の名前は表記されず、順番が何番目のプレイヤーであるかを表記する。例えば、順番が4番目に回ってくるプレイヤーが物件を買った場合、四と表記される。 目的地を独占すると関所になり、他のプレイヤーは停まると通行料を請求される。 基本的には『DX』の物件やイベントを流用しているが、プロ野球チームがやぶさめ組になっているなど設定として大きく異なるものもある。また中には富くじ・止め女・雷・大雨・黒船・一揆・大名など桃鉄シリーズには存在しない新規のイベントも追加されている。Sリーグは蹴鞠大会に置き換えられているが、内容はサッカーのままである。 やぶさめ組など一部のイベントは反射神経などが必要とされるものになっており、これは桃鉄には(勝負に関係ないミニゲームを除いて)ほとんどない要素である。 キングボンビーの代わりに、その先祖という設定の「ボンビー大魔王」が登場。その悪行は「偉業」を自称。これも基本的に『DX』を踏襲しているが、本作にしか登場しない悪行や、以降の桃鉄シリーズの作品で登場した悪行もある。詳しい悪行の内容については#ボンビー大魔王の悪行を参照。サイコロ10個振りが、サイコロ20、または30個振りに発展することがある。桃鉄でも『2010』『タッグマッチ』に登場。 ハワイ・沖縄飛ばしは、唐・琉球飛ばしになっている。 あみだくじは、的当てになっている。的を外せばセーフだが、的自体が接近してくるため外すのは困難。また、命中(チャレンジ失敗)時の損害基準額が高くなっている。 サイコロ5VS10は、桃鉄での『7』以降と同様に引き分けでも負け扱いとなる。 4人に分裂する。貧乏神に戻るまでの間、1ターンに4連続で悪行をするという悪夢が訪れる。歴代のキングボンビー(ボンビー大魔王を含む)の中で最強最悪の行動。 プレイヤーを移動不能にする。桃鉄での『USA』の行動不能・『15』『16』のサイコロ爆破に近いが、こちらは移動全般が不可能になり、移動以外の行動は可能。また、バリアーを張るため同じマスにいる他のプレイヤーも巻き込む。 大悪魔(キングデビル)を数体呼ぶ。桃鉄での『7』以降のデビル召喚と似ているが、他のデビルは呼ばず、数は最大3体まで。 ボンビー大魔王とカラクリの戦いでは、ボンビー大魔王の攻撃は通常の攻撃が「まげビーム」となっており、「ボンビーム」は2倍のダメージを与える必殺技となった。カラクリ側も全て2倍ダメージの攻撃を持つ。桃鉄でこの仕様になったのは『11』『12』の2作品。 ボンビー大魔王との戦いに最上級のカラクリ「轟鉄号」を出動させた場合、ボンビー大魔王は1/3の確率で無敵の「メタルボンビー」に変身し、成功すれば轟鉄号を確実に破壊する。ただし変身に失敗すると自滅する。 桃太郎電鉄シリーズでは「ボンビラス星」という表記になっているが、本作では「惑星ボンビラス」となっている。なお本作には桃太郎電鉄における「ボンビラス星に連れていく」に相当する悪行は登場しない。おもな使用場面としてはキングボンビーの「ボンビラスの世界からやってきた」に対応して「惑星ボンビラスからやってきた」となっている等である。
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