桃太郎高校
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/28 04:43 UTC 版)
かつて15年前「第二十回全国高校大食い甲子園大会」を優勝した高校。しかしその後は鳴かず飛ばずになり、県大会どころか地区大会の1回戦負け常連校になってしまっている。他の部活は運動部・文化部ともに優秀な成績を収めているため比較対象になり、特に後述の教頭は大食いの予算を他の部に回そうと、躍起になって廃部を訴えている。「食ってェ食ってェ食いつくせ(食いまくれ)っ!桃高魂(だまし)で食い尽くせ(食いまくれ)っ!」という部歌を持つ。部員の年数によって丼の色を分けており、1年が赤、2年が黒、3年が白となっている(ただし、後述の盛山によって丼分けの制度は廃止された)。 盛山空太郎(もりやま くうたろう) 本作の主人公。岡山県にある県立桃太郎高校(桃高)に大食い部の監督(顧問)として赴任してきた講師。かつては山梨宝刀高校大食い部のキャプテンで将来を有望視されていたが、部員竹田の妹の手術費30万円を肩代わりするため試合前夜に賭け大食いをした事により、大食い部を退部させられ、海外で大食い修行を経て日本へ帰国。その際家族も嫌がらせを受けて、追われるように甲府から転居している。 毎年地区大会第1回戦で敗退を続けている桃太郎高校の校長に呼ばれ、大食い部の監督に就任する。 山本 康太(やまもと こうた) 3年で大食い部のキャプテン。部1番の大食いとして大将を務めてきたが、盛山曰く大食いには不向きの並みの胃の持ち主なので、選手としての出場はなくなった。当初は、あまりにも横暴な盛山のやり方に反発していたが、次第に彼を信頼していくようになる。類稀な分析力・統率力で部員達を纏めていく。 坂野 留美(さかの るみ) 大食い部マネージャー。2年生。練習用のご飯の調理などを担当している。山本に好意を持っている様子。 矢沢 拓也(やざわ たくや) 1年生。盛山就任時のメンバーの1人。鬼ヶ島工業高校との練習試合でプレッシャーに弱いところを露呈し、他の部員(高橋宏、本田良介、青木進一)と共に退部してしまうが、後に戻ってくる。坂野に気がある様子を見せたこともあるが、坂野からは余り好かれてない模様。 早味 翔(はやみ しょう) 2年生。幼少の頃から大食いだが、本人は「美味い物を沢山食べたいだけ」と言い、「大食い」と呼ばれると激怒する。 毎日胃の大きさを維持するため、女子生徒らの手作り弁当を500mlのペットボトル一本で何個も平らげており、天性のフードファイターと盛山から称えられる。金髪の美男子で、女子生徒たちは彼のためなら喜んで弁当を作って来る。 友人の実家のそば屋が鬼ヶ島工業高校大食い部の元メンバーたちに潰されかけていたこともあって、当初は大食い部を嫌悪し盛山らの勧誘も突っぱねていたが、盛山の過去を知ってからは彼に惚れ込み、大食い部に入部することとなる。 大食いの実力は非常に高く、それでいて相手を冷静に観察する目も持ち合わせており、紛れもないエース格。 原 満(はら みつる) 1年生。肥満体のため、「肥満体は脂肪が胃を圧迫して大食いはできない」との考えから、当初盛山は入部させまいと思っていた。しかし米2升を簡単に平らげ、更に食欲を見せたことで、入部を許可される。グリーンピースが苦手。 梅小路 香(うめこうじ かおり) 1年生。元茶道部員だが、部活で出てくる懐石弁当10人前を盗み食いしてそれが発覚、退部させられ、大食い部に来る。作法には細かいが、大胆な言動も見せる。 好きなアーティストは「台風」。普段は眼鏡をかけているが、ここぞという時は眼鏡を外して勝負に挑む。 林屋 彦助(はやしや ひこすけ) 2年生。落語研究部との掛け持ち。古典落語「そば清」の練習のために盛り蕎麦10枚を食べていたところを早味に見出され、強引に入部させられる。落語の練習のためか、麺類の正しい食べ方を知っており、麺料理が得意。 落語の腕はかなりのもので、大舞台でも臆することのない度胸の持ち主。名前は林家彦六に由来。 伊尻 正浩(いじり まさひろ) 桃高大食い部OBで、24歳。部室に顔を出しては先輩風を吹かせ、現役部員に迷惑がられた。差し入れをする面もあるが、安物のインスタント食がほとんどのため、あまり有難られていない。 大食いの実力は低く、とにかく根性で食することしか考えていない。「俺のいた6年前の時は地区予選3回戦まで進んだんだ」というのが自慢だったが、それは1・2回戦の相手校が2校共も棄権したために進めただけで、実力による突破ではなかった。 梅小路との大食い勝負に敗れた後は、有力対戦校の試合風景を録画した動画を編集してくるなど、部のために協力するようになる。しかし頓珍漢なところは相変わらずで、よく盛山にたしなめられている。地区予選では応援に駆け付けていた。 校長 先代の校長の娘。桃高大食い部に思い入れがあり、空太郎を監督として呼び寄せるなど、廃部寸前だった大食い部の存続に尽力し、サポートしている。 教頭 眼鏡をかけた中年。桃高大食い部を廃部にするべきとの意見を持っていた。その後も何かにつけての扱いを良く思っておらず、たびたび校長に讒訴しにくるも、全てやんわりと否定されて跳ねのけられている。しかし、最終的には地区予選の決勝で校長をはじめ、他の先生達と共に応援に駆け付けていた為、大食い部の事を認めたと思われる。
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