用語・技術
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/30 14:28 UTC 版)
素体(そたい) のっぺらぼうの状態(もしくは内側からドールアイをはめ込む穴のみが空いた状態)のヘッドとヌードボディのセットの事、もしくはヌードボディ単体の事は、メーカーを問わず「素体(そたい)」と呼べば通用する。「素体」という単語を製品名に入れているメーカーもある。これに、アイペイント(もしくはドールアイ)やウィッグ、衣装を組み合わせ、化粧に相当する様な塗装(メイク)を施して、好みの人形を作りあげる事で、カスタマイズドールが完成する。 素体の改造 人形の素体に対する改造には、関節の可動域を広げたり、ポーズを取り易い様に保持力を強める等の機能面の強化から行われる物と、顔や体の外見を自分好みにする目的から行われるものがある。また、素体自体を自作する者もいる。そこまで大掛かりではない手段を提供する為に、素体の一部が交換パーツとして販売されている場合もあり、頭、手、足、上半身、下半身を部品単位で交換する事により容易に性別や体形を変える事が出来る。 ドールアイ 人形の目の部品の事。一般的には、アクリルアイ、レジンアイ、グラスアイがある。アクリルアイは安価で大量生産に向いており、レジンアイとグラスアイは少量生産の自作向きであるが、レジンアイは素材の性質から黄変が起こり易く、グラスアイはガラスを溶かす高度な技術を要する。 アイペイント 人形の目を塗料で描き込んだり、目の絵柄が入ったデカールを貼り付けること。もしくはそれによって描かれた目。人形の目の表現にはこのような描き目の他にドールアイも用いられる。 メイク 塗料を用いて人形に化粧を行うこと。塗料に含まれる成分によっては素体に悪影響を及ぼすこともあるため、注意が必要となる。 削り アイホールを削って目の形状を変更したり唇や鼻や頬を削って形状を変更する手法。削りは見た目を変更する以外にも素体の可動域の拡大や様々な箇所に用いられる。 開口 唇や口の周りを大きくくり抜き後から粘土等で舌や歯を造形する手法。通常、ドールは持ち主が感情移入し易い様に中立的(無表情)な顔で造形されている事が多いが開口にする事により意図的に豊かな表情にしてしまう事が出来る。 お湯パーマ 人形の頭髪に熱を加えることでくせをつける、もしくはまっすぐにのばすことを人間のパーマに見立ててこう呼ぶ。人形の頭髪に多く使われる化学繊維は高温の熱を加えると変質してしまうため、湯を用いて高温になりすぎないようにする。 植毛 針を使って人形の頭髪を縫い付ける行為。タカラトミーのリカちゃんがこの手法で製造されている。カスタマイズ用に人形頭部に予め植毛済みの製品も販売されており自身で好きな様にカットして使用する。 ウイッグ 人形用のかつら(ウィッグ)と同じで着脱式になっており簡単に交換出来て髪型や色を好みに変更する事が出来る。 ヘアセット ハサミによるカットやワックスで髪の毛をスタイリングする手法。染色して色を変えたり耐熱素材の植毛やウイッグであれば人間用のヘアアイロンを使用する事も出来る。 フロッキー 0.5mm~2.0mmくらいの短い繊維を静電気を利用して全体または部分に植え込む手法。動物の体毛表現に向いておりエポック社のシルバニアファミリーに使われている。 魔改造 エロ方面の改造を指す言葉。 挿げ替え 頭部を挿げ替える事を指す言葉。他メーカーとの互換性は考慮されていない事が多いが簡単なジョイントの加工で対応出来てしまう場合が多々ある。 シームレスドール シームレスとは繋ぎ目がないと言う意味。外皮がシリコンで覆われており関節が露出しない構造の為見た目が良いが部品を交換出来ない欠点もある。 リアル系メイク アイラインをつけまつ毛やアイシャドウの様な陰影で表現し眉毛を細筆で繊細に描いたタイプのリアルなメイクの事を言う。SDスーパードルフィーがこれにあたる。 アニメ系メイク アニメキャラクターを模した瞳にフィギュアに近いメイクでアイラインや眉毛はべた塗りで表現される事が多い。DDドルフィードリームがこれにあたる。
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