治安維持隊クストス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/12 16:37 UTC 版)
「イグニッション・ブラッド」の記事における「治安維持隊クストス」の解説
クリアナの防衛と治安維持を司る防衛機構。掲載は階級順。 紅蛇(くじゃ) 2巻から登場。クストスの統合司令官を務める温厚な老人。クラリタの上司でもある。杖をついた老齢の男性だがその実力は非常に高く、十影やクルススクでも容易には勝てないほど。二人が唯一頭が上がらない人物でもある。戦闘技能としては暗殺に特化されており、「銀糸」と呼ばれる切断力の高い極細の糸と、杖に仕込んだ刀を武器とする。 数多くの弟子志願者がいたが厳しい修行について来られたのはクラリタのみだった。既に妻は他界しており、息子夫婦も血族との戦いの中で命を落としており、いつしかクラリタのことを本当の孫同然に考えるようになっていった。若い命を守るためには我が身を犠牲にする覚悟を秘めており、最終巻では自らの命すら犠牲にした策でロッドを倒すのに一役買った。 3巻では恥も外聞もなく逃げに徹するロッドの策に嵌り、血の暴走によって命を落とし死体となって操り人形となってしまう。しかしそれは、ロッドの策を破るためにあえて我が身を犠牲にしたものだった。死体となった自分を糸の技術で操れるように細工を施しており、最期のメッセージを受け取ったクラリタによって紅蛇の死体は操られロッドに致命的な一撃を与えることに成功。ロッドの策はもろくも崩れ去り、クラリタら若い命を護り抜くことはできたものの、クラリタの悲しみもまた大きいものだった。 ユラギ・コルボナ 1巻から登場。18歳。第七区司令官補佐を務める銀髪の美青年。十影とは訓練生時代の同期に当たり「友達」と呼んでいるが、お互いに仲は非常に悪い。作者曰く「天才系厚顔腹黒型愉快犯(ゲス)」であり、十影を殺すために様々な謀略・知略を巡らせて死人まで出したことがある。常人なら卒倒しそうなほどの殺意をぶつけられても涼しく嗤っていられる胆力の持ち主でもある。1巻では早々にペスティの正体を見破り、兵を動かして彼女を至高の血族として捕らえようとしていた。表向きは「友達が至高の血族を匿っていたと周知されないため」と述べており、取り逃した後は十影に「彼女を連れ戻せたら君の手で後始末をつけさせる」「そのまま彼女を連れて逃亡したら盛大に笑わせてもらう」と告げ、怒りを買っていた。 2巻ではクリアナを急襲した至高の血族に対し、コートスと組んで精鋭部隊として駆逐に当たっていた。自動拳銃を扱う技術は高くそれなりの実力者であることが覗えた。 3巻では大幅に出番が増え、誉れ高き血統の討伐作戦を立案。また自ら実行部隊してコートスらと組んで死地に赴く。一方でクインを部隊に勧誘し、「わざと任務に失敗させることでクインを死なせ十影を苦しめる」というゲスな思惑も抱いていた。結果的にはクインの奮闘によってロッドの策を破る形になり、自身も窮地から脱したがその時でさえも「失敗してくれた方が面白かった(クインが死んだ方が面白かった)」と独白していた。 十影やコートスとは同期だが前述のように仲は非常に悪い。一方で上官たちには本性を隠していい顔をするので、十影やコートスには「出世が早いわけだ」と毒づかれている。 リアリ・アラングレイス 2巻に登場。故人。女性。3年前の「第三十三太陽塔設営戦」で至高の中の至高との戦いで致命傷を受け、その状態で十影を守るため至高の中の至高ランス・ロランスと戦い、十影の技である「雲柳」によって相打ち同然に命を落とした。当時の十影が所属していた小隊の小隊長であり第二の師でもあった。人々からは「純白の聖女(性女)」と呼ばれ、至高の血族からは「白砂の魔女(ホワイトウィッチ)」と呼ばれていた。実力も高く美人で清楚な印象を与えるが、中身はかなりエッチなお姉さんで十影やクラリタに日常的にセクハラをしていた。「性女」というあだ名はそこから来ている。一方で十影から尊敬と好意を持たれており、彼女の死はその後の彼に人生に大きく影を落とすことになった。見た目と中身が違うという点についてはペスティと似ているとクラリタが述べている。 2巻の十影対ランスの戦いでは幻影となって十影に語り掛け、「自分が力を貸すまでもなくペスティという存在が力を貸してくれる」という旨の発言を遺し、十影を見守っていた。 カクヨムに掲載されたスペシャルSSではクラリタを可愛がっていた当時の様子が描かれている。 モデルは『ワイルドアームズ セカンドイグニッション』に登場する「聖女アナスタシア・ルン・ヴァレリア」。 コートス・テレス 1巻から登場。逆立った金髪の男。十影と同期の18歳。元々はエクイテスに所属していたが3年前の戦いによって隻腕になったため現在はクストスに移っている。十影が信頼する数少ない友人であり、その情報網は広く確かなもの。自称「すげぇ優秀」。女好きの面を持っている。ペスティの母親の行方を調べ真実を十影に告げた。 2巻ではペスティやクインたちと顔合わせを行い、その際にペスティから曲者と呼ばれた。歯の浮く台詞でペスティを口説くも調子付かせてしまっただけに終わりナンパに失敗した。以後はペスティではなくクインとの絡みが多くなる。終盤の至高の血族との戦いではユラギの命令で彼とコンビを組んで精鋭部隊として駆逐作戦に参加。銃機剣という銃と剣を合わせた武装で戦い抜いた。至高の中の至高と交戦しており、決着は省略されているものの戦果から勝ったことが覗える。実力や実績に関してはユラギ曰く「同期の中では僕の次に頭脳に長け、実力では十影の次に高い(万年二位の器用貧乏)」と言われている。 3巻では十影と組み、その実力をいかんなく発揮し至高の血族の大隊を相手に大立ち回りを演じた。無くした右腕には無数の針を仕込んであり、目つぶしに用いるなど「暗器使い」としての側面が強く出ていた。実は密かにクルススクに稽古をつけてもらっており常に鍛錬を続けていたが、自分が努力家であることを知られるのが嫌だったため隠していたことが判明する。終盤の血戦では、ユラギやクインと組んで太陽塔を起動させる別部隊として参加。次々と倒れていく実行部隊の中でユラギ、クインと共に生き残った。 登場するごとにどんどん発言が下品かつ卑猥になっており、女性陣の中でも特にクインとの絡みが多い。もちろんまったく相手にされていない。未登場だが妹がいる。 カクヨムに記載されたスペシャルSSにもオチで登場。ペスティ、クイン、クラリタのパジャマパーティーなる情報を聞きつけ偶然を装って参加しようとするも、それを見越した十影の妨害で失敗に終わり野宿する羽目になって大層悔しがっていた。
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