メタン 温室効果ガス

メタン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/29 06:19 UTC 版)

温室効果ガス

メタンは強力な温室効果ガスでもあり、同量の二酸化炭素の21〜72倍の温室効果をもたらすとされている[11][12]

産業革命以来、人工的な温暖化ガスの排出量が急激に増加しており、温暖化が加速度的に進行していることが国際的な社会問題となっている。火山ガスであるメタンは、世界最大の火山帯である日本列島および近海から常に大量に放出され続けていることに加え、気温が上昇すれば海底や永久凍土中のメタンハイドレートが放出されることも懸念されるため、日本は積極的にメタンやメタンハイドレートを開発し、燃焼させるべきだとする意見もある。

また、など、草食動物げっぷにはメタンが含まれ、そのからもメタンが発生するため、牛が増えるとメタンガスも増えて温室効果を助長するという説が広まり、大量の牛肉を使用・廃棄しているハンバーガー販売企業バッシングされる事態も発生した。人口の10倍以上の家畜を抱える酪農国のニュージーランドでは、や牛のげっぷを抑制するという温暖化対策を進めようとしたが、農民の反対を受けている[13]。畜産はメタンガスの21%(ゲップ16%・糞尿5%)を排出していると言われている[14]

メタンは大気中の寿命が約12年(時定数)で排出量の63.2%は分解され、分解量を超過する分が濃度上昇に反映される。このため、排出削減をすれば大気濃度がすぐに減少する[15]

脚注

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関連項目

外部リンク

C0:
水素
直鎖アルカン C2:
エタン



注釈

  1. ^ ドイツ語発音: [meˈtaːn] (メターン)
  2. ^ アメリカ英語発音: [ˈmeθeɪn]セイン)、イギリス英語発音: [ˈmiːθeɪn]ミーセイン)。

出典

  1. ^ D.D. Wagman, W.H. Evans, V.B. Parker, R.H. Schumm, I. Halow, S.M. Bailey, K.L. Churney, R.I. Nuttal, K.L. Churney and R.I. Nuttal, The NBS tables of chemical thermodynamics properties, J. Phys. Chem. Ref. Data 11 Suppl. 2 (1982).
  2. ^ 中井 多喜雄 『知っているようで知らない燃料雑学ノート』 p.67 - 70 燃焼社 2018年5月25日発行 ISBN 978-4-88978-127-4
  3. ^ 中井 多喜雄 『知っているようで知らない燃料雑学ノート』 p.67 燃焼社 2018年5月25日発行 ISBN 978-4-88978-127-4
  4. ^ 宇宙輸送はメタンエンジンにおまかせ! - IHI (PDF) (2018年3月22日閲覧)。
  5. ^ a b 早稲田周、岩野裕継、ガス炭素同位体組成による貯留層評価 石油技術協会誌 Vol.72 (2007) No.6 P.585-593, doi:10.3720/japt.72.585
  6. ^ 亀井玄人、茂原ガス田の地下水に含まれるヨウ素の起源と挙動 資源地質 Vol.51 (2001) No.2 P.145-151, doi:10.11456/shigenchishitsu1992.51.145
  7. ^ 北逸郎, 長谷川英尚, 神谷千紗子 ほか、CH4の炭素同位体比とN2/Ar比の分布に基づく天然ガスの生成プロセス 石油技術協会誌 Vol.66 (2001) No.3 P.292-302, doi:10.3720/japt.66.292
  8. ^ 新潟県上越市沖の海底にメタンハイドレートの気泡を発見、東京大学、海洋研究開発機構、東京家政学院大学、独立総合研究所、産業技術総合研究所
  9. ^ 兼松株式会社 (2007年10月12日). “バイオガス供給事業の開始について”. 2009年9月25日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2009年11月23日閲覧。
  10. ^ 腸内微生物との共生関係の不思議
  11. ^ 温室効果ガスの種類,気象庁
  12. ^ 温室効果ガス排出量の算定方法について,横浜市 メダンの地球温暖化係数は21
  13. ^ 弘前大学農学生命科学部畜産学研究室 (2003年9月2日). “羊などの家畜に「げっぷ税」 NZ、温暖化対策研究費に”. 2009年11月23日閲覧。 朝日新聞社asahi.com2003年9月2日より引用
  14. ^ “地球温暖化:メタンガスと畜産”. 畜産動物のためのサイト:動物はあなたのごはんじゃない. (2005年11月13日). http://www.hopeforanimals.org/environment/213/ 2018年8月11日閲覧。 
  15. ^ 温暖化の科学 Q10 二酸化炭素以外の温室効果ガス削減の効果 - ココが知りたい地球温暖化”. 地球環境研究センター. 2018年8月11日閲覧。


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