キセノン酸
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/06 01:03 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動キセノン酸 | |
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特性 | |
化学式 | H2XeO4 |
モル質量 | 197.31 g/mol |
関連する物質 | |
関連物質 | 過キセノン酸 三酸化キセノン |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
キセノン酸(キセノンさん、Xenic acid、Xenonic acid)は、三酸化キセノンや六フッ化キセノンを水に加えて得られる酸性水溶液中(以下、「キセノン酸水溶液」とする)で生成するとされた希ガス化合物である[1]。キセノン酸は1933年にライナス・ポーリングによって存在が仮定され[2]、1960年代を中心に研究の対象となった。キセノン酸水溶液は有機化合物に対し、エチレングリコールを二酸化炭素に変えるなど非常に強力な酸化力を示す[3]。分子式を Xe(OH)6 と表した報告もあり[4]、その分子式には CAS登録番号として [15934-07-3] が与えられている。
水溶液中の挙動
0.07および、0.007mol dm−3三酸化キセノン水溶液を、イオン強度0.5(0.5mol dm−3NaClO4)のもと、0.5dm−3水酸化ナトリウムで中和滴定した結果、キセノン酸水素イオンHXeO4−の塩基解離定数(加水分解定数)としてKb = 6.7±0.5 × 10−4と見積もられ、その平衡に対する酸解離定数pKa = 10.5が報告されている。さらに紫外可視吸収スペクトルのpH依存性により求められたイオン強度0.1における解離定数はpKa = 10.8としている[5]。また同著者らはキセノン酸水素イオンの構造は不明であるが、H5XeO−
6 である可能性も否定していない。
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