四ヨウ化炭素とは? わかりやすく解説

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四ヨウ化炭素

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/14 06:49 UTC 版)

四ヨウ化炭素
識別情報
CAS登録番号 507-25-5
PubChem 10487
ChemSpider 10055 
EC番号 208-068-5
RTECS番号 FG4960000
特性
化学式 CI4
モル質量 519.6286 g/mol
外観 red crystals
密度 4.32 g/cm3
融点

171 °C (444 K) decomp.

への溶解度 Insoluble
構造
結晶構造 Monoclinic
分子の形 Tetrahedral
危険性
EU分類 Irritant (Xi)
Rフレーズ R36/37/38
Sフレーズ S26, S36
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

四ヨウ化炭素(Carbon tetraiodide)は、テトラハロメタンの一種である。明るい赤色であり、有色のメタン誘導体の珍しい例となっている。分子内における炭素原子の質量の割合はわずか2%である。

分子は四面体型で、C-I間の距離は2.12 ± 0.02 Aである。I---I間の距離は3.459 ± 0.03 Aと混み合っており、おそらくこれが理由で熱的、光化学的に不安定である。六ヨウ化エタンは、おそらく同じ理由によって知られていない。

四ヨウ化炭素は、単斜晶系に結晶化する(a 22.39, b 12.93, c 25.85 (.10-1 nm), β 125.26°)。

置換基が対称性を持った四面体構造であるため、双極子モーメントは0デバイである。

特徴、合成、利用

四ヨウ化炭素は、比較的と反応しやすく、水と反応してヨードホルムヨウ素分子を形成する。一方、無極性有機溶媒にも溶解する。熱や光化学反応によって分解し、四ヨウ化エチレンI2C=CI2となる。合成には塩化アルミニウム触媒を必要とし、次の反応が室温で進行する[1]





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