ハロメタンの一覧
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/11/25 02:36 UTC 版)
フッ素は最も安定なハロメタンを形成する。フルオロメタン (Fluoromethane, CH3F) 半導体製造において使われる。別名フロン41。 ジフルオロメタン (Difluoromethane, CH2F2) オゾン破壊係数が0の冷却ガス。 トリフルオロメタン (Trifluoromethane, CHF3) 半導体製造、冷蔵庫で使われる。別名フロン23。 四フッ化炭素 (Carbon tetrafluoride, CF4) 低沸点の冷却ガス。別名フロン14。 塩素クロロメタン (Chloromethane, CH3Cl) 冷却ガスとして、また、シリコーンの製造時メチル化と塩素化の過程で中間生成物として存在する。別名フロン40。 ジクロロメタン (Dichloromethane, CH2Cl2) 産業用の溶媒やペンキの剥がし剤、部品の脱脂など、広く使われている。また、コーヒーのカフェインを除いたり、風味の抽出にも用いられる。 クロロホルム (Chloroform, CHCl3) 以前は麻酔薬として使われていたが、その毒性から使われなくなった。現在は産業用溶媒や、染料、農薬の製造に利用される。 四塩化炭素 (Carbon tetrachloride, CCl4) 4つの塩素原子がそれぞれ炭素原子と結合している。低沸点の不燃性の液体であり、洗浄液や消火液に用いられるが、非常に有毒で発癌性があることが分かっている。 臭素ブロモメタン (Bromomethane, CH3Br) 臭化メチルとも呼ばれ、以前は土の滅菌剤や燻製剤として使われたが、オゾン層の破壊効果が強いので、現在はあまり使われていない。 ジブロモメタン (Dibromomethane, CH2Br2) 臭化メチレンとも呼ばれ、有機合成において溶媒に使われる。 ブロモホルム (Bromoform, CHBr3) トリブロモメチレンとも呼ばれ、溶媒や反応遅行剤、重金属の分離の試薬としても使われる。 ヨウ素ヨードメタン (Iodomethane, CH3I) ヨウ化メチルとも呼ばれ、SN2 置換反応やメチル化剤の試薬として使われる。 ジヨードメタン (Diiodomethane, CH2I2) 溶媒や、ブロモホルムのような重金属の分離試薬として使われる。 ヨードホルム (Iodoform, CHI3) 以前防腐剤として使われた。 四ヨウ化炭素 (Carbon tetraiodide, CI4) ヨウ素化剤として使われる。 複数のハロゲン原子が置換したハロメタンクロロフルオロメタン (Chlorofluoromethane, CH2ClF) 冷却ガスで、別名フロン31。 ブロモフルオロメタン (Bromofluoromethane, CH2BrF) 有機合成において使われる。 ブロモクロロメタン (Bromochloromethane, CH2BrCl) 消火器に使われる。別名Halon-1011。 クロロジフルオロメタン (Chlorodifluoromethane, CHClF2) 別名フロン22。 ジクロロフルオロメタン (Dichlorofluoromethane, CHCl2F) 別名フロン21。 クロロトリフルオロメタン (Chlorotrifluoromethane, CClF3) 別名フロン13。 トリクロロフルオロメタン (Trichlorofluoromethane, CCl3F) 別名フロン11。 ジクロロジフルオロメタン (Dichlorodifluoromethane, CCl2F2) 別名フロン12。
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