Chloroformとは? わかりやすく解説

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クロロホルム【chloroform】


クロロホルム

分子式CHCl3
その他の名称クロロホルム、Chloroform、Trichloromethane、トリクロロホルム、TCM、R-20、RCRA waste number U-044、R-20【Refrigerant】、NCI-C-02686、Trichloroform
体系名:トリクロロメタン


クロロホルム

(Chloroform から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/15 14:18 UTC 版)

クロロホルム
識別情報
CAS登録番号 67-66-3
KEGG C13827
特性
化学式 CHCl3
モル質量 119.4
外観 無色透明の液体
匂い 強く甘い芳香
密度 1.48, 液体
相対蒸気密度 4.12
融点

−64 °C, 209 K, -83 °F

沸点

61.2 °C, 334 K, 142 °F

危険性
GHSピクトグラム
GHSシグナルワード 危険(DANGER)
Hフレーズ H302, H315, H319, H331, H336, H351, H361, H372
Pフレーズ P201, P202, P260, P264, P270, P271, P280, P281, P301+330+331, P310, P302+352, P304+340, P311, P305+351+338
NFPA 704
0
2
0
出典
国際化学物質安全性カード クロロホルム ICSC番号:0027 (日本語版), 国立医薬品食品衛生研究所, https://chemicalsafety.ilo.org/dyn/icsc/showcard.display?p_card_id=0027&p_version=2&p_lang=ja 
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

クロロホルム (: chloroform) は化学式 CHCl3 で表されるハロゲン化アルキルの一種である。IUPAC名トリクロロメタン (trichloromethane) であり、トリハロメタンに分類される。広範囲で溶媒溶剤として利用されている。

歴史

その後外科手術の際の麻酔剤としての利用が、ヨーロッパで急速に広まった。しかし毒性、特に深刻な心不整脈などの原因になり易いという特徴を持ち、その犠牲者は「中毒者の突然死」と表現された。このため20世紀の初頭に、麻酔剤としての主力はジエチルエーテルへと移行した。高い治療指数と低価格、確実な麻酔維持能という特長から、発展途上国では2006年現在でもジエチルエーテルが麻酔剤として好んで用いられている。実際、エーテルの引火原因となる各種電子機器、電気メスを排除できるなら、現代でも麻酔維持にはジエチルエーテルが最も優れているといえよう。一時期、ハロゲン系脂肪族炭化水素であるトリクロロエチレンがクロロホルムよりも安全な麻酔剤であると提案されたことがあったが、これも後に発がん性が確認された。

合成

工業的には塩素クロロメタン、もしくはメタンを400-500℃で加熱することで得られている。この温度ではフリーラジカルハロゲン化反応が起き、メタンやクロロメタンが徐々に塩素化された化合物へと変換される。

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