全天周囲モニター・リニアシート
(全天周囲モニター から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/31 07:57 UTC 版)
全天周囲モニター・リニアシート(ぜんてんしゅういモニター・リニアシート)は、ロボットを操縦する操縦席(コックピット)に関する架空の技術。全天周囲モニターとリニアシートは別個のものであるものの、基本的にこの2つの技術は組み合わせて使用されるため、全天周囲リニアシート、全天周リニアシート、全天リニアシートなどといった略称でも呼ばれる。また通常、脱出機構であるイジェクションポッドも同時に採用されるため、併せて本項で詳述する。
注釈
- ^ 『Ζガンダム』の劇中では、ガブスレイとの交戦で破壊されたリック・ディアスの頭部からこの機能を使用してエマ・シーンが脱出し、カミーユのガンダムMk-IIが彼女ごとボッドを回収して僚機のネモにボールを投げる要領で託すシーンがある。
- ^ 『Vガンダム』第1話「白いモビルスーツ」にイジェクションポッドの地球上での使用例があるが、パラシュート展開や着地の描写がないので具体的な機構は不詳である。
- ^ 『機動戦士Ζガンダム』第7話でライラ・ミラ・ライラが操縦するガルバルディβや第15話でロザミア・バダムが操縦するギャプランの全天周モニターには、その機体の腕が映っている。全天周モニターは、少なくとも自分の乗っている機体の腕が見えないというものではない。
出典
- ^ 『電撃データコレクションTHE BEST 機動戦士Ζガンダム大全』(アスキー・メディアワークス刊 2009.2.25)P98、99
- ^ 『機動戦士Ζガンダム ヒストリカ』02(講談社 2005.7.8)P18
- ^ 『総解説ガンダム事典 ガンダムワールドU.C.編』(講談社 皆川ゆか・著 2007.11.16)P82、83
- ^ 『ガンダム MSヒストリカ』vol.2(講談社 2010.6.24)P14
- ^ 『月刊ニュータイプ創刊号』(角川書店・1995)による。[要ページ番号]
- ^ 『電撃データコレクションTHE BEST 機動戦士Ζガンダム大全』(アスキー・メディアワークス 2009.2.25)98、99頁
- ^ a b 『週刊 ガンダム・モビルスーツ・バイブル 01』(デアゴスティーニ・ジャパン 2019.2.19)28、29頁
- ^ 『機動戦士ガンダム MS大図鑑 PART.2 グリプス戦争編』(株式会社バンダイ刊 1989.3.31) 86頁
- ^ 『ガンダム MSヒストリカ』vol.2(講談社 2010.6.24)14頁 設定画
- ^ 『機動戦士Ζガンダムを10倍楽しむ本』(講談社 1985.5.30)84頁 設定画
- ^ TV版Ζガンダム第36話「永遠のフォウ」
- ^ バンダイ『B-CLUB No.91』86頁
- ^ 角川書店『Newtype 100% コレクション21 機動戦士Vガンダムvol.1 ÜSO'S BATTLE』60頁
- ^ a b 『週刊 ガンダム・モビルスーツ・バイブル 05』(デアゴスティーニ・ジャパン 2019.3.19)28、29頁
- ^ 『機動戦士ガンダム MS大図鑑 PART.2 グリプス戦争編』(株式会社バンダイ刊 1989.3.31) 90頁。本来、アポジモーターは誤用でありロケットモーターが適切であるが、参照資料にならう。
- ^ 『機動戦士Ζガンダム大事典』(ラポート社刊 1986.8.25) 60頁
- ^ 『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア シネマブック』(ムービック刊 1988.3.1) 58頁
- ^ テレビ版『Ζガンダム』第15話「カツの出撃」での、ロザミアが搭乗したギャプラン撃破時の描写より。
- ^ 『機動戦士ガンダム MS大図鑑 PART.2 グリプス戦争編』(株式会社バンダイ刊 1989.3.31) 90頁
- ^ 「1/144 HGティエレンタオツー」付属の機体解説。
- ^ “ライジングフリーダムガンダム”. 『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』公式サイト. 創通・サンライズ. 2024年3月31日閲覧。
- ^ “インフィニットジャスティスガンダム弐式”. 『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』公式サイト. 創通・サンライズ. 2024年3月31日閲覧。
- 1 全天周囲モニター・リニアシートとは
- 2 全天周囲モニター・リニアシートの概要
- 3 概要
- 4 他の作品での描写
- 5 現実
全天周囲モニター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/07 23:35 UTC 版)
「全天周囲モニター・リニアシート」の記事における「全天周囲モニター」の解説
全天周モニター、あるいは全天周型モニターと呼称する資料もみられる。 従来ではカメラアイやセンサーなどからの映像を、前面と側面に据え付けられたモニターに投影していたが、それをさらに範囲を広げ、操縦席内壁の水平・垂直360度に張り巡らされたモニターに投影している。操縦席外殻の形状は球形になり、その中央にリニアシートによる座席が浮かぶ形になる。カメラと球形のモニターの視差などはCG合成され、あたかもパイロットが「空間に椅子を置いて座っている」かのような映像を作り出している。視界を得るために、通常は自身の機体は映し出されないが、損傷の確認やマニピュレータでの作業など、機体を見る必要がある場合は任意にウインドウを表示して見ることができる。従来のモニターでは視点がMSの頭部だったが、全天周囲モニターはコクピットと同じ高さにある。このためコクピットが頭部にある一部の機種を除き、パイロットは腹から外界を見ている状態になり、ハッチを開けていても閉じていても景色自体は同じである。だが作中によってはモニターの視点が頭部付近の視点の時もあり、切り替えられる可能性もある。『機動戦士ガンダムΖΖ』におけるΖガンダムの場合、一時的に頭部をMS-06FザクIIのもので代用した際、視点が頭部カメラからのものになっていた。 モニターをCG合成で構成するメリットとして上記に加え、カメラの無い箇所も補い、機体などのデータによってより明確に映し出せることである。逆にデメリットはダミーバルーンやガンダムF91のMEPE(装甲の金属剥離効果)に対してセンサー情報が誤処理され、あたかも本物の様に映し出されてしまう。『機動戦士Ζガンダム』では下側のモニターが作動せず死角が生じた機体(ギャプラン)が登場し、下からの攻撃で形勢を逆転され一度撤退、後に調整されて死角がなくなるという演出があった。 ΖΖガンダムの場合、コア・ブロック・システム採用機体でも全天周囲モニターを装備しているがスペースの制約上コア・ファイターのキャノピーを含みシート前後上下左右が非球形360度モニターになっている。『機動戦士Vガンダム』のVガンダム、V2ガンダムやトムリアットなどの場合、擬似的な周囲モニター的機能を持ち、情報投影範囲がキャノピー周囲などに限定されている。コア・ブロック・システム搭載機ではないが同様にスペースの制約があるΖガンダムでも非球形として設定されている。 劇場版『Ζガンダム』では、新作画の追加やデジタル編集で旧作画にエフェクト処理などを施した結果、球形モニターに映像が映し出される様子などがテレビ版よりもリアルになった。 小説『機動戦士ガンダム ハイ・ストリーマー』では、全天モニターは慣れるまでは酔いを誘発しやすいため、実写映像ではなく簡略化されたCGに変換した映像を選べることが描かれている。
※この「全天周囲モニター」の解説は、「全天周囲モニター・リニアシート」の解説の一部です。
「全天周囲モニター」を含む「全天周囲モニター・リニアシート」の記事については、「全天周囲モニター・リニアシート」の概要を参照ください。
全天周囲モニター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 07:57 UTC 版)
ガリアンのみに搭載されている機能。モニター映像には黒いハニカム模様の枠がかかって見える演出がされており、完全な疑似映像ではないことが強調されている。
※この「全天周囲モニター」の解説は、「機甲界ガリアン」の解説の一部です。
「全天周囲モニター」を含む「機甲界ガリアン」の記事については、「機甲界ガリアン」の概要を参照ください。
- 全天周囲モニターのページへのリンク