全天日射量
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/18 21:53 UTC 版)
全天空からの日射量を測定したものが、全天日射量である。直達日射量(水平面での値に換算したもの)と散乱日射量の和に等しい。実際の測定においては、全天日射計を水平に設置して測定するのが普通である。このため、全天日射量は水平面で受けた放射照度として測定・記録されるのが通例である。 直達日射量(水平面での値に換算する)と散乱日射量をそれぞれ測定して、その合計を求めることで全天日射量を測定する方法もある。この方法は全天日射計一台で行う観測よりも機材が高価で複雑なためコストが掛かるが、測定精度は良くなるので、かなり精密な測定を行う必要がある国際標準や国家標準を維持する機関や一部の研究機関などで行われている。 全天日射計には半球状のガラスドームが取り付けられている事などから、同じ放射照度の光を照射しても、照射する角度によって測定値が変わる特性がある。この他にも、測定時の気温によって測定値が変わる特性や、測定対象である放射照度と出力電圧の関係が完全な線形にはならないといった特性がある。このような特性による誤差を軽減するため、全天日射量の中でも大部分を占める直達日射量を直達日射計によって精度よく測り、残る散乱日射量のみを全天日射計で測定することによって、全天日射量の測定精度を上げる事ができる。
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全天日射量
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全国約60ヶ所の気象台・測候所、および全国約90ヶ所の特別地域気象観測所において、全天日射量が観測されている。その観測成果は気象庁ホームページで閲覧できる。
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