全天周囲モニター・リニアシート
(イジェクションポッド から転送)
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全天周囲モニター・リニアシート(ぜんてんしゅういモニター・リニアシート)は、ロボットを操縦する操縦席(コックピット)に関する架空の技術。全天周囲モニターとリニアシートは別個のものであるものの、基本的にこの2つの技術は組み合わせて使用されるため、全天周囲リニアシート、全天周リニアシート、全天リニアシートなどといった略称でも呼ばれる。また通常、脱出機構であるイジェクションポッドも同時に採用されるため、併せて本項で詳述する。
注釈
- ^ 『Ζガンダム』の劇中では、ガブスレイとの交戦で破壊されたリック・ディアスの頭部からこの機能を使用してエマ・シーンが脱出し、カミーユのガンダムMk-IIが彼女ごとボッドを回収して僚機のネモにボールを投げる要領で託すシーンがある。
- ^ 『Vガンダム』第1話「白いモビルスーツ」にイジェクションポッドの地球上での使用例があるが、パラシュート展開や着地の描写がないので具体的な機構は不詳である。
- ^ 『機動戦士Ζガンダム』第7話でライラ・ミラ・ライラが操縦するガルバルディβや第15話でロザミア・バダムが操縦するギャプランの全天周モニターには、その機体の腕が映っている。全天周モニターは、少なくとも自分の乗っている機体の腕が見えないというものではない。
出典
- ^ 『電撃データコレクションTHE BEST 機動戦士Ζガンダム大全』(アスキー・メディアワークス刊 2009.2.25)P98、99
- ^ 『機動戦士Ζガンダム ヒストリカ』02(講談社 2005.7.8)P18
- ^ 『総解説ガンダム事典 ガンダムワールドU.C.編』(講談社 皆川ゆか・著 2007.11.16)P82、83
- ^ 『ガンダム MSヒストリカ』vol.2(講談社 2010.6.24)P14
- ^ 『月刊ニュータイプ創刊号』(角川書店・1995)による。[要ページ番号]
- ^ 『電撃データコレクションTHE BEST 機動戦士Ζガンダム大全』(アスキー・メディアワークス 2009.2.25)98、99頁
- ^ a b 『週刊 ガンダム・モビルスーツ・バイブル 01』(デアゴスティーニ・ジャパン 2019.2.19)28、29頁
- ^ 『機動戦士ガンダム MS大図鑑 PART.2 グリプス戦争編』(株式会社バンダイ刊 1989.3.31) 86頁
- ^ 『ガンダム MSヒストリカ』vol.2(講談社 2010.6.24)14頁 設定画
- ^ 『機動戦士Ζガンダムを10倍楽しむ本』(講談社 1985.5.30)84頁 設定画
- ^ TV版Ζガンダム第36話「永遠のフォウ」
- ^ バンダイ『B-CLUB No.91』86頁
- ^ 角川書店『Newtype 100% コレクション21 機動戦士Vガンダムvol.1 ÜSO'S BATTLE』60頁
- ^ a b 『週刊 ガンダム・モビルスーツ・バイブル 05』(デアゴスティーニ・ジャパン 2019.3.19)28、29頁
- ^ 『機動戦士ガンダム MS大図鑑 PART.2 グリプス戦争編』(株式会社バンダイ刊 1989.3.31) 90頁。本来、アポジモーターは誤用でありロケットモーターが適切であるが、参照資料にならう。
- ^ 『機動戦士Ζガンダム大事典』(ラポート社刊 1986.8.25) 60頁
- ^ 『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア シネマブック』(ムービック刊 1988.3.1) 58頁
- ^ テレビ版『Ζガンダム』第15話「カツの出撃」での、ロザミアが搭乗したギャプラン撃破時の描写より。
- ^ 『機動戦士ガンダム MS大図鑑 PART.2 グリプス戦争編』(株式会社バンダイ刊 1989.3.31) 90頁
- ^ 「1/144 HGティエレンタオツー」付属の機体解説。
- ^ “ライジングフリーダムガンダム”. 『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』公式サイト. 創通・サンライズ. 2024年3月31日閲覧。
- ^ “インフィニットジャスティスガンダム弐式”. 『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』公式サイト. 創通・サンライズ. 2024年3月31日閲覧。
- 1 全天周囲モニター・リニアシートとは
- 2 全天周囲モニター・リニアシートの概要
- 3 概要
- 4 他の作品での描写
- 5 現実
イジェクションポッド
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「全天周囲モニター・リニアシート」の記事における「イジェクションポッド」の解説
全天周囲モニターを採用したために球形となったコックピットブロックは、機体が撃破された場合の脱出ポッドとしての役目も果たすようになり、脱出時は機体から飛び出す仕組みになっている。従来はRX-78ガンダムやジオングのような一部の機体を除き、脱出装置がないか座席のみで飛び出す仕組み(射出座席)になっていたが、この方式を採用したことで味方にポッドとして回収してもらうことが可能となり、生存率の向上にも繋がっている。反面、武装が無い上に簡易的な推進装置しか装備していないので敵に撃墜されるか回収されて捕虜になる、宇宙空間であれば慣性の法則によってポッドが回収されないまま飛び去り、ポッド内でパイロットが酸欠や飢餓などで死亡することもあり得る。 イジェクションポッド自体を1つのユニットとして見る面もあり、旧式の機体でもコクピットを新型のユニットに換装することで機体の操作性を向上させる描写もされている。 また、Ζガンダムなどの第三世代に分類される可変MS、可変MA(モビルアーマー)は変形する関係上、コックピットブロックが狭く設計されていることもあり、必ずしもこのシステムが採用されているわけではない。先述の通り、ΖΖガンダムはコア・ブロック・システムを採用し、サイコガンダムMk-IIやクィン・マンサはジオング同様、それ自体が切り離し可能で飛行能力を持った頭部がコクピットとなっている。 なお、後年のすべてのリニアシートに当てはまる仕様かは定かではないが、イジェクションポッドが作動不良の場合、シート自身をアームから切り離すことでシートごとポッド外に脱出することも可能であり、のみならず装備されたアポジモーターによってそのまま宇宙用高機動ユニット (MMU) としても使用できる。 一方、大気のある重力下での脱出方法でイジェクションポッドを作動させた場合、ポッド上部に装備されたパラシュートを展開して軟着陸させるほか、射出座席としてシート部を機外に排出した後、シートの下のスラスターを利用することにより、パラシュートなしで安全圏まで離脱することも可能である。
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