イジェフスク湖
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/20 00:15 UTC 版)
イジェフスク市街の北西に隣接するイジェフスク湖は市民の憩いの場になっている。面積は22平方キロメートルにおよぶこの湖は、1760年代に工業用水確保のために作られた人工湖である。皇帝エカチェリーナ2世は1757年9月15日、ピョートル・シュヴァロフ伯爵にカマ川流域に3つの工場を建てる勅許を与えた。そのうちの2番目に建てられたのがイジェフスク工場で、その操業のために工業用水ダムが建設された。まずイジ川とヤグル川の合流点に都市とダムを作る工事が1760年4月に始まった。ダム湖が工場の操業に必要な水の高さに達したのは1763年6月のことである。 技術者アレクサンドル・デリャービンは皇帝アレクサンドル1世から兵器工場を作るようにとの命を受け、1807年に冶金工場だったイジェフスク工場を兵器工場へ転用し(現在のイズマッシュ社の前身)、同時に1809年から1815年にかけてダムを作りなおした。1983年から1984年にかけてもダムの拡張が行われている。イジェフスクの工場の多くは今でもこの湖の周りに立地している。 1972年には長さ5キロメートルほどの遊歩道に大通りや広場を組み合わせた湖畔の公園が湖に沿って拡張された。公園にはさまざまな記念碑があり、市民が集まっている。
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