九つの巨人
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「進撃の巨人の登場人物」の記事における「九つの巨人」の解説
始祖の巨人(しそのきょじん) エルディアの王家が保持する巨人の力で、全ての巨人の頂点に立つ存在。 歴代継承者の記憶による「世界の記憶」を記録している。代々王家の人間に継承されてきたが、845年に当時の継承者のフリーダがグリシャの「進撃の巨人」に捕食されたことで王家の手から離れ、現在はエレンに宿っている。 エルディア人を対象とした「記憶改竄」「叫び」「身体構造操作」などの力を持ち、それら全ては王家の人間しか行使できないとされていたが、王家以外の人間が継承した場合、その継承者が王家の巨人体に触れることで真価の発揮が可能となる。王家の人間が継承した場合は単独での真価の発揮が可能だが、初代レイス王の「不戦の契り」により現在では「記憶改竄」を除いて、真価の発揮を封じられている。 始祖の巨人の中には、奴隷時代の姿で王家の命令に従順なユミル・フリッツが約二千年間存在し続けている。ユミル・フリッツ巨人体 ユミル・フリッツの巨人体。痩せた女性型の巨人。すべての巨人を上回る超巨大な体躯を持ち、顔は骸骨のような形をしている。原初にして知性を持った、当時唯一の巨人。 その力を手にしたユミルはエルディアの発展に貢献し、死後は魂を九つにわけ「九つの巨人」を生み出したと語られているが、真偽は不明。ユミルは死後、少女の奴隷姿で空間を超越した「道」の交わる「座標」に留まり、巨人を作り続ける。 カール巨人体 カール・フリッツの巨人体。痩せ型の巨人。 巨人継承以前からエルディアの非道に嘆いていたカールは継承後、可能な限りのエルディア人を引き連れパラディ島に移住した後、三重の壁を築く。壁内移住後、エルディア人の記憶を改竄し、「壁外の人類は滅んだ」と思い込ませ、他人種系エルディア人には貴族の地位を与えることで真実を黙認させた。その後、始祖の巨人と「不戦の契り」を交わし、王家の継承者による始祖の巨人の真価発揮を封じる。不戦の契り(ふせんのちぎり) カールがパラディ島移住後に始祖の巨人と交わした契約。 それは後生においてエルディアが被害国からの罰を受け入れるために施された契約。この契約により、王家の人間は継承した始祖の巨人の真価発揮を「記憶改竄」以外封印され、さらにはカールの「罪人」としての思想にとらわれ「自死の道」を選択するのみとなる。「道」においては、王家の継承者もしくは始祖の巨人と接触した王家の巨人化能力者は契約の影響で自動的に鎖で繋がれる。しかし、これは王家の人間にのみ行使されるものであり、王家以外の人間が始祖の巨人を継承した場合、この契約の影響は皆無。 ウーリ巨人体 ロッド・レイスの弟ウーリ・レイスの巨人体。詳しい容姿は不明。 レイス家のしきたりに従い、注射によって巨人化した際、先代継承者であった自身の父親を捕食して「力」と「記憶」を継承している。ケニー・アッカーマンの襲撃を受けた際、彼を取り押さえるために変身した。始祖の持つ「記憶改竄」の使用は可能だったが、初代王の思想にとらわれたためその他の真価は発揮できなかった。 フリーダ巨人体 ロッド・レイスの長女フリーダ・レイスの巨人体。均整の取れた体格をしており、「女型の巨人」と同じく女性型の巨人。 フリーダが15歳の頃、注射により巨人化したあと、先代継承者である叔父のウーリを食い殺すことで「力」と「記憶」を継承する。ロッドの話ではフリーダは無敵の力を持つといわれたが、経験や練度が足りずその真価を発揮することなく巨人化したグリシャに食い殺され、「力」と「記憶」を奪われてしまう。 エレン巨人体 始祖ユミルを掌握したエレン・イェーガーの巨人体。始祖の巨人(ユミル・フリッツの巨人体)同様あらゆる巨人を凌駕する超巨大な体躯と、顔以外すべての皮膚が存在せず、巨大な背骨がアーチを描くように伸び、人体の骨をカラクリ人形のようにぶら下げ操っているかのような外観が特徴。巨大な背骨を節足動物のように動かして歩行する。 覚醒と共にパラディ島すべての硬質化を解除し、壁となっていたすべての巨人を解放・操作して「地鳴らし」を発動、パラディ島を除いた世界すべてを滅ぼすべく進撃を開始する。 進撃の巨人(しんげきのきょじん) 大陸に残されながらもマーレの支配下から逃れた、いついかなる時代においても自由を求めて進み、自由のために戦ったとされる巨人。九つの巨人は過去の継承者の記憶を引き継ぐが、さらに未来の継承者の記憶を共有し、自分の未来を知る能力を持つ。クルーガー巨人体 フクロウの正体であるエレン・クルーガーの巨人体。体型と目元はエレン巨人体に近いが、口元は均整が取れており人間の容姿に近い。バックブリーカーのような技を得意としている。 継承から13年後、グリシャ達をパラディ島に連れてきたマーレの移送船を破壊し乗組員を皆殺しにした後、クルーガーはグリシャに力を託すため彼に捕食された。 グリシャ巨人体 グリシャ・イェーガーの巨人体。髪と髭を蓄えた男の容姿をしており、尖った耳とアンバランスに長い腕部、体格に比して横幅が広く筋骨隆々としたレスラーのような胴体が特徴。 レイス家襲撃の際に継承者のフリーダを捕食し、「始祖の巨人」を奪取。その後、グリシャはエレンを巨人化させ自らを捕食させて、「進撃の巨人」と「始祖の巨人」をエレンに託した。 エレン巨人体 エレン・イェーガーの巨人体。15メートル級の巨人。「進撃の巨人」「始祖の巨人」「戦鎚の巨人」を宿している。 ウォール・マリア陥落直後、グリシャは自身が保有する「進撃の巨人」と「始祖の巨人」をエレンに継承させるため、エレンを巨人化させ自らを捕食させたが、その記憶はロッドとヒストリアにより解放されるまで封印されていた。グリシャを捕食したことで、レイス家が代々継承してきた「始祖の巨人」と「世界の記憶」を宿すことになる。 通常種とは違い、唇がなく、歯が剥き出しになって並んだ口腔や尖った耳を持つ顔つきに加え、筋肉質の引き締まった体つきをしている。怪力による肉弾戦など通常種より遥かに戦闘力は高いが、当初は硬質化などの特殊能力は持たなかった。後にロッド・レイスが所持していた「ヨロイ」の薬を摂取したことによって鎧の巨人の硬質化の能力が発現し、応用として手に硬質化を集中させパンチの威力を大幅に上げる「硬質化パンチ!(ハンジ命名)」を編み出した。 その後グリシャの手記と継承したグリシャの記憶から「九つの巨人」の一つである「進撃の巨人」であることが判明した。 854年にマーレのレベリオ収容区にて「戦鎚の巨人」の継承者を捕食し、能力を受け継いだ。 モデルとした体型は岡見勇信であり、パンチの挙動は西浦聡生のノーモーションパンチを何となくイメージしているという。 超大型巨人(ちょうおおがたきょじん) マーレに奪われた七つの巨人の一つ。壁を超える60mもの巨体を持つ巨人。巨人化の際には周囲へ莫大な熱を放出するため、周辺は核爆発による攻撃を受けたかのように破壊される。巨人化した後も巨体によって圧倒的な破壊力による攻撃を行うことが可能なほか、筋繊維を消費する事で立体機動装置のアンカーを吹き飛ばす程の風圧を誇る超高熱の蒸気を意図的に噴出し続ける事もできる。発現時に身体部位を自在に変化させることも可能で、壁の上で巨人化した際は、下半身を肋骨化させて壁に固定した。しかし、その巨体故に巨人体を保てる持続力が九つの巨人の中でも短く消耗戦に弱い。超高熱の蒸気も筋繊維を燃焼(消費)させて噴出する特性上、多用すると最終的には骨格しか残らない。 またこれとは別にパラディ島の壁を構成する大量の超大型巨人も存在し、こちらは世界を滅亡へと導く地鳴らしも兼ねる。ベルトルト巨人体 ベルトルト・フーバーの巨人体。壁内歴史の中で、巨人は最大でも約15メートル級を指していたが、突如現れた身長60メートル超級(実写映画版では120メートル)という規格外の体格を誇る巨人。皮膚はほとんど存在せず、筋肉が剥き出しになった人体模型を彷彿とさせる外見をしており、極端に小さな頭部や肩幅より広い胴体と両脚部という独特の体つきをしている。その破壊力からマーレ軍幹部に「破壊の神」と称された。 845年に突如現れウォール・マリアを破壊した壁内人類の敵そのもの。850年のウォール・マリア奪還作戦においてアルミンの捨て身の作戦によりエレンに完敗。その後瀕死のアルミンを救う形でリヴァイに巨人化されたアルミンがベルトルトを捕食した。 超大型巨人のデザインは、絵を練習するためのウェブサイト「Pose Maniacs」で公開されている30秒ドローイング用の人体標本を参考にしている。 実写映画版では、クバルの巨人体であり、その為壁外側の勢力ではなく、中央政府に所属する勢力である。 アルミン巨人体 アルミン・アルレルトの巨人体。ベルトルトの巨人体と比較するとやや細身で頭部も白い部分の面積が広く、骸骨を思わせる顔つきとなっている。 継承前は、手足が細く痩せこけた小型の巨人体だった。 鎧の巨人(よろいのきょじん) マーレに奪われた七つの巨人の一つ。硬質化による鎧状の皮膚で常時全身を覆った巨人。硬質化に特化した能力を持ち、全身の皮膚を常時装甲状に硬質化させて非常に高い防御力を有する。硬質化は部分的に集中や解除することも可能だが、関節部分など人体の可動域や構造上、硬質化できない部分も存在するほか、拳部や脛部を集中して部分硬質化させた他の巨人の打撃や雷槍、対巨人砲等あまりにも強力な攻撃によっては装甲ごと貫かれてしまうことがある。ライナー巨人体 声 - 松田修平(Season3以降) ライナー・ブラウンの巨人体。体格的には15メートル級巨人と同程度だが、筋肉質で背中が広いボリュームのある体型。本体であるライナーの格闘技術も相まって極めて高い戦闘力を有する。 ウォール・マリア奪還作戦での戦いでは馬を攻撃して調査兵団の退路を断とうとするがエレン巨人体の出現により目標を切り替え、エレンと交戦。最終的には調査兵団の新兵器である雷槍により無力化され、敗北した。マーレ帰還後はスラバ要塞攻略に参加していたが、中東連合国の対巨人砲徹甲弾が鎧の巨人の身体を容易に貫通するほどの威力を見せたことで、マーレに巨人の力の限界を痛感させた。 モデルとした体型は、胸筋を少なくしたブロック・レスナー。 女型の巨人(めがたのきょじん) マーレに奪われた七つの巨人の一つ。女性の姿をした巨人。機動力・持続力を兼ね備えることに加え、硬質化と云った能力が発現しやすいという高い汎用性が特徴。また叫ぶ事によって狭い範囲で「無垢の巨人」を呼び集める固有能力を持つ。アニ巨人体 アニ・レオンハートの巨人体。体格は14メートル級で、女性のような細身でしなやかな体格を持つ。拳部・脛部といった「部分硬質化」による戦闘を得意とする。また、自身の判断力と格闘能力を駆使することで、非常に高い戦闘力を保持している。 トロスト区奪還戦で捕獲した巨人の殺害事件から、襲撃を予期していたエルヴィンの計略によって対特定目標拘束兵器で生け捕られた窮地では、呼び寄せた多数の巨人に自らの肉体を食わせることで拘束を解き、その巨体から発生した大量の水蒸気に紛れて脱出。その後、再び巨人化してエレン達を猛追する。足止め役として残ったリヴァイ班員を皆殺しにした後、巨人化したエレンとの戦闘に勝利し、エレン本体の奪取に成功する。しかし逃走中にリヴァイとミカサによって捕獲したエレンを奪われた。 公務地のストヘス区に戻った際に、正体を見破ったアルミンからの追及をかわしきれず、巨人化して調査兵団の包囲網を突破。巨人化前のエレン拉致にも失敗して逃走を図るも、エレン巨人体とミカサの連携によって阻まれ敗北。その際アニが自らの身体を水晶体で覆い情報を黙秘する形となり、その状態のまま兵団本部の管理下に置かれる。 獣の巨人(けもののきょじん) マーレに奪われた七つの巨人の一つ。獣・動物のような外観の巨人。継承者の特性により姿・能力が異なる。ジーク・クサヴァー(アニメのみ)は巨人継承前に自身の巨人体と似た人形を所持していたが、関連性は不明。ジーク巨人体 声 - 子安武人 ジーク・イェーガーの巨人体。17メートルを超える一般的な巨人よりもやや大きい体躯、猿類に近い顔、爪先まで届く長い両腕、全身を覆う茶色の獣のような体毛を持つ。完璧な人語を話すことができるため人間との会話が可能。戦闘では長い両腕を用いた遠投を得意としており、遠く離れた標的に巨大な瓦礫や岩石を正確に命中させることのできる高い投擲技術を持つ。 ジークの脊髄液を注射されたエルディア人は即時巨人化せず、彼の雄叫びを合図に任意で巨人化させることができ、ジークの命令によって行動をコントロールでき、夜間でも行動させることができる。これは獣の巨人の能力ではなく、フリッツ王家の末裔であるジーク特有のもの。 始祖奪還作戦においてマーレの命令でピークと共に大陸に残ったが、850年に壁内に赴く。ライナー、ベルトルトと共に崩壊したシガンシナ区でエレンらが来るのを待ち受けていた際にライナーたちと行動方針について、「座標」の奪取を優先するか、アニを救出するかで揉めたらしく、鎧の巨人と化したライナーと決闘を演じて打ち負かしている。 ウォール・マリア奪還のため調査兵団がシガンシナ区に到達した時、内門の外側に巨人の檻を作りあげ、さらに巨石を投げ込むことで内門を封鎖。シガンシナ区の外側にいた兵士と馬を孤立させ、投石攻撃で追い詰める。その後、突撃したエルヴィンと新兵らを砕いた巨石の投擲により全滅させるが、その隙に接近したリヴァイにより自身の反応速度を上回るスピードで体を削られ、本体を引きずり出されて消滅した。 マーレ帰還後は中東連合との戦争に参加しており、スラバ要塞直下の軍港を要塞内に備蓄されていた無数の砲弾の投擲により壊滅させたものの、敵戦艦の艦砲射撃と相打ち寸前になる失態を演じた。 容姿のモデルはリッチ・フランクリンとフォレスト・グリフィン。 クサヴァー 巨人体 トム・クサヴァーの巨人体。羊の巨人。生前のクサヴァーは「あまり戦争の役には立たない」と語っていたが、最終決戦では頭突きや肘打ちを繰り出し歴代9つの巨人を撃破していた。 顎の巨人(あぎとのきょじん) マーレに奪われた七つの巨人の一つ。強力な顎と爪を持つ巨人。九つの巨人の中では最小の体格で、小ぶり故の高い機動力を持ち、強靭な顎と爪で硬質化を含めあらゆるものを砕くことができる。マルセル巨人体 マルセル・ガリアードの巨人体。髪が黒い点以外は後述のポルコ巨人体と酷似した外見。 ユミル巨人体 ユミルの巨人体。巨人の身体を噛みちぎるほどの鋭く尖った鋸状の歯が特徴的。体型もユミル本人とは異なっており、頭部の大きさに比べて胴から下がやや矮小なずんぐりとした体格をしており、その体格のせいで二足歩行が困難なためか、平地では手足を使って四足歩行をする。巨人化能力の練度はエレンよりも上である模様で、片言だが巨人化状態でも言葉を話したり、うなじの部分から本体を露出させて人間形態同様に会話したりすることが可能。同じく巨人化能力者であるライナーとベルトルトは、ユミルが巨人化するまで正体を知らず、彼女の巨人体が過去に自分たちを襲ってマルセルを食った巨人と同じとわかり激しく動揺していた。 他の巨人体のように巨人を真正面から粉砕する力はないが、高所を俊敏な動作で飛び回ったりと立体的な機動力に優れ、巨大樹の森のような障害物の多い環境下で真価を発揮する。 ポルコ巨人体 ポルコ・ガリアードの巨人体。体高5メートル級程度と小柄な体格に、長いたてがみと髭、鋭く巨大な牙と爪を持つ肉食動物のような巨人。金属の様に無機質な外見の顔面と爪が特徴。 パワーには欠けるが、その牙と爪は巨人の硬質化部位を凌ぐ強度を備えており、他の巨人では歯が立たないアニの水晶体のような高硬度の物体でさえ切り裂き噛み砕くことが可能。その攻撃力と素早さから、先陣を切っての強襲戦に適している。 ポルコの資質・戦闘経験のためか、その素早さは前継承者であるユミルの巨人体を大きく上回る。 ファルコ巨人体 ファルコ・グライスの巨人体。継承前の巨人体がジークの脊髄液によって獲得したものであることから「獣の巨人」の特性が一部発現しており、その影響で顔周りの牙は嘴状、手足の爪は猛禽類に似た形状と、鳥に似た外見と化している。 車力の巨人(しゃりきのきょじん) マーレに奪われた七つの巨人の一つ。四足歩行型の巨人。数ヶ月単位に渡る長期間、巨人化状態を維持することができる並外れた持続力を持つ。その代わりなのか再生能力が低く、本体に外傷を受けると回復に時間を要するウィークポイントがある。ピーク巨人体 声 - 沼倉愛美 ピーク・フィンガーの巨人体。馬や犬のように長いくちさきと、四足歩行が特徴。車力の巨人特有の持続力に特化しており、これにより任務に合わせた外付け兵装が可能で、補給物資を背負っての運搬や、四連装の水冷式重機関銃ユニットを背負っての移動砲台といった多彩な支援役を担う。また四足歩行による高い機動性を活かして、斥候として敵地潜入や兵員輸送の任を負うこともある。 獣の巨人同様言葉を話すことができる。マーレでは兵装担当のパンツァー隊と連携し、ピークの優れた判断力で適した装備に換装し行動する。 前述のように登場後に正体の設定が変更されたため、シガンシナ区戦とマーレ編以降では顔が異なる。アニメ版では初登場に遡って修正されている。 戦鎚の巨人(せんついのきょじん) マーレに奪われた七つの巨人の一つ。しかし実際はマーレの支配下ではなくタイバー家が保有・管理している。硬質化の生成・操作に特化した能力を持ち、本体を巨人体のうなじから分離し、細長い肉のコードで接続して遠隔操作することが可能。さらに硬質化を任意の形状で追加生成することによって、呼び名の由来となった身長の2倍~数倍ほどあるスレッジハンマー状の「鎚」をはじめとした、弩、剣、鞭といった手持ち武器や足場からの巨大な槍や棘を発生させ、変幻自在の戦闘を行う。ただしその能力の特性ゆえに消耗が激しいという欠点も持つ。ラーラ巨人体 ラーラ・タイバーの巨人体。均整のとれた筋肉質の容姿に、顔と全身を硬質化で覆った外見が特徴で、覆面状に顔面を覆う皮膚の格子状の隙間からは目と口を覗かせている。 854年にレベリオ収容区でエレンと交戦するが、能力と弱点を見破られ、分離した本体である水晶体を顎の力を使用したエレンに砕かれ捕食された。
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