九で表す十二等分法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 05:21 UTC 版)
「十二時辰」を参照 時鐘辰刻現在の時法(前後約1時間)暁9つ 子の刻 0時ごろ 暁8つ 丑の刻 2時ごろ 暁7つ 寅の刻 4時ごろ 明6つ 卯の刻 6時ごろ 朝5つ 辰の刻 8時ごろ 朝4つ 巳の刻 10時ごろ 昼9つ 午の刻 12時ごろ 昼8つ 未の刻 14時ごろ 昼7つ 申の刻 16時ごろ 暮6つ 酉の刻 18時ごろ 夜5つ 戌の刻 20時ごろ 夜4つ 亥の刻 22時ごろ 室町時代後半から、時刻を時鐘の数で呼ぶようになった。時鐘は、昼に9つ打ち、一刻ごとに1つずつ減らして4つの次は深夜の9つに戻り、また一刻ごとに1つずつ減らして4つの次が昼の9つとなる。 中国の陰陽の考え方では9を特別な数として扱い、もっとも縁起の良い数と考えられていた。このことから、昼を9、以降一刻ごとに9を2倍(9 × 2 = 18)、3倍(9 × 3 = 27)、4倍(9 × 4 = 36)…と増やしている。ただし、この数だけ鐘を鳴らそうとすると最大で54回も鳴らすことになるため、十の桁を省略した。 昼と夜で同じ数があるので、これらを区別して右の表のように呼んだ。しかし、江戸時代以前の人々の生活は夜明けから日暮れまでが中心だったことから、昼間の時刻という前提で日常会話では「昼」や「朝」は省略されていることが多かった。ただし、六つだけは明け方なのか夕暮れなのかわからないため「明六つ」、「暮六つ」と言い分けた。
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