ぬ〜べ〜の仲間
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「地獄先生ぬ〜べ〜の登場人物」の記事における「ぬ〜べ〜の仲間」の解説
玉藻 京介(たまも きょうすけ)/ 荼吉権現天狐(だきごんげんてんこ) 声 - 森川智之 / 演 - 速水もこみち 400歳(『地獄先生ぬ〜べ〜』当時)の妖狐。ぬ〜べ〜のライバルである。妖狐としては最上位に当たる。 「玉藻京介」を参照 南雲 京太(なぐも けいた) 玉藻がぬ〜べ〜の「陽神の術」を真似て作った分身。陽神の姿のぬ〜べ〜と同じぐらいの年齢の姿をしている。 ゆきめ 声 - 白鳥由里 / 演 - 知英 「ぬ〜べ〜のフィアンセ」を自称する雪女。幼いころ、猟師に射殺されそうになったところを助けてくれたぬ〜べ〜に一途に惚れ込んでいる。一人称は「私」。独占欲と嫉妬心が強く、ぬ〜べ〜が他の女性に見とれると即座に凍らせ、遅まきながらぬ〜べ〜の魅力に気付いた律子と恋のさや当てを繰り広げた。 山の掟に従いぬ〜べ〜を連れていこうとしたが抵抗にあったため諦め、以来、ぬ〜べ〜の傍にいるべく童守町内に定住し、スケート場でアルバイトをしながら暮らしている。 当初は雪女らしいミステリアスな雰囲気と冷酷さを持ち合わせており、ぬ〜べ〜の拉致を阻止しようとした子供たちを平然と殺そうとしたが、人間界で暮らす中で徐々に人間らしい温かい心に目覚めていき、年齢相応の少女らしい明るさを見せるようになっていく。人間界への定住と人間との恋という山の禁忌を破ったため山の神から裏切り者として追われる身となり、ついにぬ〜べ〜から愛の告白を受けるも直後に命を落とし、山の神に体の氷の結晶の破片から別固体として再生され伝説通りに冷酷な雪女の人格を吹き込まれてぬ〜べ〜と敵対する。その後、ぬ〜べ〜に鬼の手を通じて共に過ごした日々の記憶を伝えられたことで徐々に記憶を取り戻し、そして紆余曲折を経てようやく恋人同士になる。終盤でぬ〜べ〜と結婚し、後日談ではかき氷売りをやってぬ〜べ〜家の生計を立てている。結婚後もぬ〜べ〜を「鵺野先生」と呼んでいる。 年齢は16歳。強力な冷気を操り、飛行能力も持つ。戦闘力は高いが熱に弱く、体温が上昇すると保護本能で雪に身を包み、雪だるまになる。復活後はパワーアップして熱に対する耐性が向上し、火を使った手料理も作れるようになった。興奮すると口調が東北弁になる。戦闘力は玉藻と同レベルであるが、探知能力ではやや劣る。復活後しばらくの間は、律子に言い寄るぬ〜べ〜の姿を見て落ち込んでいた当初のころとは正反対の短気で激しい性格となっていたが、ぬ〜べ〜と過ごしていくうちに性格の激しさは鳴りを潜め、特に前触れもなく以前の性格に戻っている(この点については文庫版の書下ろし短編「二人のゆきめ」で補完された)。また、復活後の服は、微妙に変わっている(ただし、OVA版3作目を除いてアニメでは変わっていない)。 パラレルワールドの未来では、山から帰ってこなかった。「さらにそれからの地獄先生ぬ〜べ〜」では九州に転勤して生計のために始めたかき氷の売り子からアイス販売を事業化し、わずか17歳にしてやり手の女社長となり(社員は全員妖怪)、20歳から22歳の3年間で、ぬ〜べ〜との間に、6人の子供をもうけた(20歳で第1子、21歳で双子、22歳で三つ子)。 なお、漢字で書くと「雪女」だが、普段からひらがな表記。内田有紀をモデルにしたと作者が語っている[要出典]。159cm、44kg、血液型は妖怪なのでなし。11月7日生まれ(立冬)、さそり座、B86W57H88、岩手県出身。 『ヒロイン総選挙NUB48』の総合結果は第1位を獲得。『NEO』での出演 28歳。九州に本社を持つ「ゆきんこ製菓(株)」の社長。ゆきんこ製菓は設立当初は小さな個人会社だったが、発売したアイスが大ヒットし、現在は雑誌でも特集が組まれるくらいの大企業に成長している。ぬ〜べ〜と九州に転勤してから8年後に霊力病を発症しぬ〜べ〜とは今では離れて暮らしている。霊力病とは長年に渡って人間の強い霊力をあび続けることで罹患してしまう妖怪の不治の病で、ぬ〜べ〜の傍に居続けたことが原因でかかってしまった。このためぬ〜べ〜はゆきめのことを思ってなるべく会わないようにしていたが、『NEO』5巻では児童たちと郷子、ぬ〜べ〜がゆきんこ製菓の工場見学に来た際にゆきめと久しぶりに再会している。この際はゆきめのために突き放すような態度を取っていたぬ〜べ〜も、彼女の思いを酌んで工場に出現した悪霊を倒すために久しぶりに共闘し、いつかまた共に暮らせることを信じて別れた。後に、ぬ〜べ〜が鬼の手NEOで全霊力を放出し霊力ゼロの状態になることで、ぬ〜べ〜との久しぶりの抱擁が叶った。 その後、ヴィムクの存在とその目的を知ったことでぬ〜べ〜の力になりたいと願い、自らの社長という立場を利用し、ヴィムク関係していると思われる企業に潜入調査を行う。ある時、同業の製菓会社に潜入調査を行っていたところ、地獄人ジルド・レイに襲われていたカルラを見つけて保護し、共にヴィムクに立ち向かうことを決心した。カルラからは「ボス」と呼ばれ、彼に様々な指令を与える。2人で幾多の企業に潜入調査を行い、ヴィムクの息がかかっている企業をリストアップした。 その後、過去の戦いで自身を半殺しの目に合わせ、退けられた後に再び地上に現れた絶鬼が地獄人と敵対する様子を見せたことで、鬼天帝阻止の力になると考え、傷を負って倒れた彼を妖力で手当てした。鬼天帝復活後はぬ〜べ〜の戦いを見守り、追いつめられるもしぶとく抵抗を続ける鬼天帝を足止めするべく、大天狗から学んだ吸気法で鬼天帝の妖気を吸収する。戦いの終結度、吸い取った鬼天帝の強大かつ膨大な妖気の影響で霊力病が完治し、晴れてぬ〜べ〜と再び暮らせる日が叶うようになった。 ドラマ版での出演 原作同様に嫉妬深く、感情的な性格。ぬ〜べ〜を「ダーリン」と呼んでおり、彼の住まいに勝手に押しかけて(留守中に侵入して)料理をふるまう(原作同様冷えているが、温かい冷やし中華だけは作れる)、隣部屋の住人を妖力(冷気など)を使って追い出してそこに引っ越すなど原作以上に積極的である。口癖は「まぁまぁまぁ」。サトリや一つ目小僧、小豆洗い(後に小豆洗い父も増える)と一緒に住んでおり、大音響でパーティをしている。 原作とは違い、ぬ〜べ〜を氷漬けにできるほどの妖力は持っておらず、人間ですらせいぜい「寒い」「冷たい」と思わせられる程度の冷気しか吐けない、か弱い妖怪とされている。8話では妖怪は全部同じで人を喰うと言い放った克也にお仕置きして逆にビビらせて関係を悪化させたが、後に人喰いモナ・リザ討伐隊で克也と邂逅した。絶鬼による不安感からか三回くしゃみをしていた。 速魚(はやめ) 声 - 山崎和佳奈(PS用ゲーム) 童守町周辺の海域に住む人魚。年齢は推定800歳以上(『ぬ〜べ〜』当時)。一人称は「私」。 200年前に村祭りの灯りに惹かれて陸に上がったままミイラと化した後、ぬ〜べ〜の霊力によって蘇った。その恩を返すべく自分の肉を食べさせてぬ〜べ〜を不老不死にさせようとするが、当の本人にその気がなかったため、恩を返しきるまで童守港の沖合に居着いた。 日本の伝承における人魚は醜い姿だが、本作では西洋の人魚の特徴も併せ持った姿で描かれており、ミイラ化した時は伝承通りの醜い姿になっていたが素顔は美少女である。八百比丘尼の伝説に登場する人魚が彼女であり、比丘尼を不老不死にさせた張本人でもある。 頭が弱くドジなのが欠点だが、人の感情に敏感で純粋な心の持ち主で、血液による治癒や人の心に感情を伝える妖力のこもった歌などの数々の優れた能力も有しており、作中この能力に救われた人物も多い。 いつでも自在に人間に変身できるが、水に触れると変身が解けて人魚に戻ってしまう。また、人間化の際に下半身を見せつける癖がある。普段着はセーラー服。 速魚の血を浴びるとどんな病やケガでもたちどころに治癒し、肉を食べると不老不死になれるが副作用として知性が低下してしまう。血液の治癒能力による副作用のみ一定期間の経過で自然に消失するが、不老不死の効力は人魚の生き胆を食べない限り永遠に消えないため、不老不死になった人間は悲惨な人生を送る羽目になる。 原作の他はプレイステーションのゲームに登場している。名前のモデルは手塚治虫の漫画『火の鳥』に登場したキャラクターから。「さらにそれからの地獄先生ぬ〜べ〜」ではゆきめの子育てを手伝いに来ていた。155cm(変身前)203cm(変身後)、43kg B90 W57 H85。アニメには登場しない(OVA版1作目のアイキャッチが、アニメ唯一の登場シーンである。ここでは黒井まみもアニメ唯一の登場である)。 『ヒロイン総選挙NUB48』の総合結果は第12位。 座敷童子(ざしきわらし) 演 - 中島綾香 行く先々に幸運をもたらす能力を持つ子供の妖怪。 ぬ〜べ〜を慕っており、ちょくちょく姿を見せる。塩せんべいが好き。霊力のない人間はある程度大人になると彼女が見えなくなる(ぬ〜べ〜クラスの児童で見えるのは背丈が小さく性格も見た目以上に子供っぽいまことだけ)。 伝承上では、座敷童が住み着いた家から去るとその家が凋落すると言われるが、本作ではそうした設定はなく、住み着いた家が幸福になったのを見届けた後、別の家を幸せにするために出ていく。気まぐれな性格でどの家に居つくかは運しだい。また、普段は温厚だが、怒らせると容赦ない報復を行い不幸に陥れてしまう(縁側で昼寝中、ずり落ちてきた屋根瓦を氷で砕いて救ってくれたゆきめを誤解から敵視し、鵺野と律子をくっつけるという嫌がらせをして仕返ししている)。 その正体は、戦争後の混乱期に病死した心優しい人間の少女・春子。他者の幸せを誰よりも強く願っていたことがきっかけで死後に妖怪化し、人々に幸福を与える力を持つ座敷童子となった。彼女の悲しい過去を知ったまことの計らいにより50年ぶりに母との再会を果たし、妖怪化した際に失われていた生前の記憶を取り戻して一時の幸せを味わった。妖怪化しているため成仏することはなく、その後も座敷童子として各地に行き人々に幸福を振りまいている。 「さらにそれからの地獄先生ぬ〜べ〜」では速魚とまみと一緒にぬ〜べ〜とゆきめの家に来ていた。 ヒロイン総選挙NUB48』の総合結果は第6位。『NEO』での出演 司法試験に落第続きで挫折し荒れているまことを励ますためにぬ〜べ〜が水晶球を通じて見せた幻として登場し、幻の目競の意地悪から救ってくれたまことに微笑みかけた(『ぬ〜べ〜』本編ではセリフがほとんどないが、この時に明確なセリフを発している)。 『霊媒師いずな』での出演 ルナが経営するバー「House Fairy」に住み着いており、彼女の歌に合わせて幸運の妖気を発することで店の客たちに幸運を振りまき、店を繁盛させている。容姿は『ぬ〜べ〜』本編と同一だが、そちらの座敷童子本人かどうかは不明。 ドラマ版での出演 可愛らしい着物の幼い女の子の姿で登場、演者の年齢上台詞は「私、座敷わらし」のみ。塩せんべいではなく、丸く大きい醤油せんべいをもっている。 ゆきべ〜 声 - 坂本千夏 ゆきめとぬ〜べ〜を掛け合わせたような顔をした謎の男の子。一人称は「僕」。これは二人の子供ではなく、ゆきめが作り出した雪ん子または(雪童子)という雪女の使い(いわゆる雪女の生理現象のようなものらしい)。2人の顔に似ているのはゆきめ曰く「鵺野先生のことばかり考えていたから」らしい。 初めは、童守小で女子児童のスカートを消滅させたり、男子児童のズボンを消滅させて下着を丸見えにしたり、人々や街を凍らせたりして悪戯ばかりしていたが、ぬ〜べ〜とゆきめに遊んでもらった後、雪を降らせて消えた。ぬ〜べ〜そっくりの顔立ちで、彼のことを「パパ」と呼んだため、ぬ〜べ〜は児童たちから誤解された。『NEO』での出演 12歳。本来、雪ん子は山で雪になって消えるのだが、何かの偶然か12年も消えずにいた。記憶はおぼろげで、童守町とぬ〜べ〜たちのことをかすかに覚えているだけで、ぬ〜べ〜とゆきめの2人に何かの事情があって1人で山に置いて行かれたと思い込んでいた。 ぬ〜べ〜の霊能力とゆきめの氷の妖気を併せ持つ。夏の暑さには弱いが運動神経は抜群。 夏の日に童守町に訪れ、童守小で12年ぶりにぬ〜べ〜と再会した。ぬ〜べ〜のことを「父さん」、ゆきめのことを「母さん」と呼ぶ。インネンに襲われていた健斗たちを助け、自身も襲われかけたところをぬ〜べ〜に助けられる。職員室でぬ〜べ〜とゆきめが自分を拒んでいるような会話を聞いてしまい、ショックから絶望して童守小学校から去ってしまう。夜、トラックにひかれて自ら消えようとしたが、後を追ってきた健斗たちに助けられ必死に慰められている中、牛に取り憑いたインネンが現れ、彼らを必死で守る。ぬ〜べ〜に助けられた後、たとえ血の繋がりはなくても息子であると受け入れられ和解した。体は妖気のかたまりで、大人になるまでは妖気が不安定で人間の町で暮らすと消えてしまう可能性があるため、長野の山奥にあるゆきめの会社の別荘で暮らすこととなった。 鬼天帝との戦いの終結後、ゆきめの霊力病が完治しぬ〜べ〜と再び暮らすことができるようになったことで、久しぶりに再会し、親子水入らずのひと時を過ごした。 カバのパン屋の主人 パン屋の主人の中年の男性。一人称は「私」。顔は強面だが、子供好きで心優しい人物であり、まことからも慕われている。 実は落頭民(または落首民)と呼ばれる妖怪の部族と交わった人間の末裔であり、隔世遺伝で飛頭蛮の妖力が顕在化していたため、就寝中に妖怪の本性が表れていた。それゆえに妻子に気味悪がられて一方的に家出されてしまい気落ちしていたが、飛頭蛮の血を引くことも知らず、妖力があることも無自覚で、さらには就寝中の出来事であったゆえに本人に自覚はなく夢遊病と思い込んでいる。 息子にそっくりなまことに目をかけていたものの、上述の件を目撃されたため嫌悪感から距離を置かれるようになるが、ぬ〜べ〜の除霊によって病気が完治した(飛頭蛮の妖力を無くした)ことで、真相を知ったまことや戻ってきた妻子とも和解した(子供を見たまことは自分にそっくりだと発言した)。 古田 豪(ふるた ごう) 童守小学校5年4組の男子児童。妖怪雨ふらしの血を引く雨乞い師の家系の末裔。先祖返りによって蘇った強い妖力を体内に秘めているが、本人は全くの無自覚。 人工降雨の研究に取り組む父を尊敬しており、失敗続きで研究所閉鎖の危機に見舞われた父を助けるため、ぬ〜べ〜に鬼の手の力で妖怪の血を目覚めさせられ、豪雨を降らせて父親を救った。その後は鬼の手の力で人間に戻っている。
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