あずき‐あらい〔あづきあらひ〕【小‐豆洗い】
小豆洗い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/17 15:05 UTC 版)
小豆洗い(あずきあらい)または小豆とぎ(あずきとぎ)は、ショキショキと音をたてて[注 1]川で小豆を洗うといわれる日本の妖怪。水木しげるのゲゲゲの鬼太郎にも登場したことがあり、鳥取県境港市の水木しげるロードに銅像があるなど、マニアの間では知名度の高い妖怪である。
- ^ a b 水木しげる『妖怪画談』(4版)岩波書店、2002年、147頁。ISBN 9784000023955 。
- ^ a b c 姜竣『紙芝居と〈不気味なもの〉たちの近代』青弓社、2007年、184頁。ISBN 9784787220233 。"『妖怪画談』のなかで比較的に聴覚イメージが豊富に付着している「小豆洗い」は、川のほとりで「ショキショキ」と小豆を洗うようなその音が、十町を行っても耳から離れないという。それでさえ名前に擬音の痕跡はすでにない。もちろん、それは柳田の『妖怪談義』の記述をほぼそのまま引用したものではある。"。; —「絵の<声>の聴き方、『文學』第5巻第2号(2004年3月号)、144頁に元々掲載(文章は若干改訂)。
- ^ a b 柳田國男『妖怪談義』グーテンベルク21、1957年 。
- ^ a b c d 多田編 1997, pp. 162–163
- ^ a b c d 村上 2000, pp. 12–13
- ^ 佐々木正興「伊予の妖怪変化」『伊予の民俗』第37号、伊予民俗の会、1985年5月、29頁、NCID AN00313717、2014年11月2日閲覧。
- ^ 渡辺重利他 著、塚田正明他編纂 編『長野県史』 民俗編 第3巻(3)、長野県、1990年、457頁。 NCID BN00168252。
- ^ 井田安雄 著「神異・怪異に関する話」、宮元常一他編 編『群馬県史』 資料編27 民俗3、群馬県、1982年、944頁。 NCID BN07547000 。2014年11月2日閲覧。
- ^ a b 大藤 1943, p. 19
- ^ a b 柳田國男『遠野物語・山の人生』岩波書店〈ワイド版岩波文庫〉、1993年、244頁。ISBN 978-4-00-007121-5。; うち『山の人生』所収
- ^ 新評社 編『妖怪の事典』新評社、1979年、105頁。 NCID BA65465284。
- ^ a b 小玉他 1986, p. 36
- ^ 勝田市史編さん内部資料(10)昭和四十九年三月発行 『勝田の昔話と伝説』 勝田市史編さん委員会 p.93.話者名と聞き取った年月日の記入があり。
- ^ 多田編 1997, p. 101.
- ^ 今越祐子・増田昭子「多摩の昔話(一)平野部」『常民文化研究』第6号、常民文化研究会、1982年6月、54頁、NCID AN00332766、2014年11月2日閲覧。
- ^ 三好清敏・西崎伸承「ふるさとの民話 松山市伊台の民話」『あゆみ』10・11合併号、愛媛大学農学部付属農業高等学校郷土研究部、1974年2月、24頁、NCID AA12275442、2014年11月2日閲覧。
- ^ 大録義行編 『那珂の伝説 上』 筑波書林 1984年 pp.47 - 48.
- ^ a b 水沢他 1982, p. 903
- ^ 「長野県上水内郡小川村」『民俗採訪』昭和35年度号、國學院大學 民俗学研究会、1961年、119頁、NCID AN00313874、2014年11月2日閲覧。
- ^ 「福島県大沼郡金山町 調査報告書」『常民』第26号、中央大学民俗研究会、1990年2月、125頁、NCID AN00116782、2014年11月2日閲覧。
- ^ a b c d 佐藤清明「アヅイアラヒ/小豆洗い」『現行全国妖怪辞典』中国民俗学〈方言叢書 第七篇〉、1935年 。
- ^ 細川修・杉本清人 著「口頭伝承」、所三男他編纂 編『長野県史』 民俗編 第2巻(3)、長野県、1989年、650頁。 NCID BN00168252。
- ^ 『甲州秋山の民俗』東京女子大学史学科民俗調査団、1974年、89頁。 NCID BN1606860X 。2014年11月2日閲覧。
- ^ 西浦左門「丹波美山の言葉と民俗」『近畿民俗』通巻136・137号、近畿民俗学会、1994年3月、4頁、NCID BA47498860、2014年11月2日閲覧。
- ^ 細川敏太郎「赤じゃぐまその他」『香川民俗』第2号、香川民俗学会、1966年7月、3頁、NCID AA11566406、2014年11月2日閲覧。
- ^ a b 柴田編 2008, p. 23
- ^ 武藤鐵城「音と民俗(秋田県仙北郡角館附近)」『旅と伝説』11巻7号、三元社、1938年7月、29-30頁、NCID AN00139777、2014年11月2日閲覧。
- ^ 蒲生明「妖怪名彙」『民間伝承』4巻2号、民間伝承の会、1938年11月、8頁、NCID AN10219431、2014年11月2日閲覧。
- ^ a b c 多田 1990, pp. 135–136
- ^ 高橋八十八「聞き書(その三)新潟県松代町福島」『高志路』第247号、新潟県民俗学会、1977年9月、16-17頁、全国書誌番号:00008665、2014年11月2日閲覧。
- ^ 渡邊行一「西浜の聞書(三)」『高志路』第3巻第10号、新潟県民俗学会、1937年10月、53頁、全国書誌番号:00008665、2014年11月2日閲覧。
- ^ 「山形県西置賜郡白鷹町 調査報告書」『常民』第31号、中央大学民俗研究会、1995年1月、111頁、NCID AN00116782、2014年11月2日閲覧。
- ^ 能坂利雄『日本史の原像』新人物往來社、120 |quote=山裾一部の岩壁が、水勢にえぐられ、或程度の深さをもつ洞穴をかたちづくった。川水が洞窟をえぐり抜けて流れる時は、たまさか異様な音響をきく者が時代と共に増した。人々はその音に不審をいだき、かつ恐れ、神に似たものを感じるようになったのである頁 。
- ^ 角田義治『現代怪火考』大陸書房、1979年、102-103頁。 NCID BA31782934。
- ^ 市川寛也『妖怪文化の現代的活用に関する研究―地域住民を主体とする妖怪存在の再創造の事例から―』筑波大学大学院人間総合科学研究科芸術専攻、2013年、108頁 。
- ^ 宮本幸枝「第1章 国民的有名妖怪 §小豆洗い」『日本の妖怪FILE』学研、2013年、18–19頁。ISBN 978-4-054056-63-3。
- ^ 今野圓輔 編『日本怪談集 妖怪篇』 上、中央公論新社〈中公文庫〉、2004年、39頁。ISBN 978-4-12-204385-5。
- ^ 日野巌・日野綏彦 著「日本妖怪変化語彙」、村上健司校訂 編『動物妖怪譚』 下、中央公論新社〈中公文庫〉、2006年、265頁。ISBN 978-4-12-204792-1。
- ^ 村上 2000, p. 203.
小豆洗い(あずきあらい)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/31 14:10 UTC 版)
「妖怪のお医者さん」の記事における「小豆洗い(あずきあらい)」の解説
※この「小豆洗い(あずきあらい)」の解説は、「妖怪のお医者さん」の解説の一部です。
「小豆洗い(あずきあらい)」を含む「妖怪のお医者さん」の記事については、「妖怪のお医者さん」の概要を参照ください。
小豆洗い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/21 07:26 UTC 版)
「日本の民話 (漫画)」の記事における「小豆洗い」の解説
1968年1月4日号 妖怪保存協会の山田は、妖怪「小豆洗い」に人間の文明を教え、幸福にしてやろうと目論む。しかし、文明を見せられた小豆洗いは「排気ガスに汚染された街」「新鮮では無い食べ物」「視覚や欲望を刺激するだけの写真やテレビ」に、うんざりして帰ってしまう。
※この「小豆洗い」の解説は、「日本の民話 (漫画)」の解説の一部です。
「小豆洗い」を含む「日本の民話 (漫画)」の記事については、「日本の民話 (漫画)」の概要を参照ください。
小豆洗い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 18:01 UTC 版)
「奇異太郎少年の妖怪絵日記」の記事における「小豆洗い」の解説
奇異太郎は川で小豆を洗う音と歌を聞いただけで、小豆洗いより上流で立ちションをしていたことを理由に直接会っておらず、小豆洗いもその事実を知らない。
※この「小豆洗い」の解説は、「奇異太郎少年の妖怪絵日記」の解説の一部です。
「小豆洗い」を含む「奇異太郎少年の妖怪絵日記」の記事については、「奇異太郎少年の妖怪絵日記」の概要を参照ください。
小豆洗い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 09:02 UTC 版)
時は春。越後の山奥にある枝折峠の川岸の山小屋の中、夜半になっても静まる気配のない悪天の長い夜に、百物語が始まる。(『怪』第零号 掲載)
※この「小豆洗い」の解説は、「巷説百物語」の解説の一部です。
「小豆洗い」を含む「巷説百物語」の記事については、「巷説百物語」の概要を参照ください。
固有名詞の分類
- 小豆洗いのページへのリンク