インネンとは? わかりやすく解説

いん‐ねん〔‐エン〕【因縁】

読み方:いんねん

《「いんえん」の連声(れんじょう)》

仏語物事生じ直接の力である因と、それを助ける間接の条件である縁。すべての物事はこの二つ働きによって起こると説く

前世から定まった運命宿命。「出会ったのも何かの—だろう」

以前からの関係。ゆかり。「父の代から—の深い土地

物事起こり由来理由。「いわれ—」「—話」

言いがかり。「—を付ける」


因縁

読み方:インネン(innen)

事物を生ぜしめる内的原因である因と外的原因である縁


インネン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2010/12/05 05:50 UTC 版)

インネンは、長崎県福江市(現・五島市)や南松浦郡に伝わる憑き物[1][2]

概要

インネンは人間の死霊生霊を始めとする動物霊、河童、神仏といった人格的な霊的存在であり、人間に憑依して精神異常、内臓疾患、皮膚病などの心身の異常、さらには事業の不振などをもたらすという。これらの霊は憑依した者の血縁者やその家に関係したものであり、供養不足に対する要求や何らかの知らせのために害を成すのだという[1]

インネンを祓うためにはホウニンと呼ばれる呪術師が必要とされる[1]。ホウニンはインネンを自身に憑依させ、言葉を交わしてインネンの要求を受け入れることで祓除を行なう。ある主婦が腫瘍ができてなかなか治らないため、ホウニンのもとを訪ねてインネンの言葉を聞いたところ、家にいる多数の霊が供養を願っているということだった。この家の地には平氏の末裔が住んでおり、その墓が存在していたという[3]

またある旅館の経営者が、病気の上に経営不振からホウニンに相談したところ、旅館の古井戸が水質汚染で汚されたために水神が怒って祟りを成したということであった[3]

インネンによってもたらされる病気は病院などで治療することができるが、病気の根本的な原因となるインネンを祓う以外に完治はあり得ないともいわれている[3]

脚注

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  1. ^ a b c 村上健司編著 『妖怪事典』 毎日新聞社、2000年、50頁。ISBN 4-620-31428-5
  2. ^ 人類科学 通巻37号 「カゼ」と「インネン」怪異・妖怪伝承データベース内) 2008年6月18日閲覧
  3. ^ a b c 水木しげる 『水木しげるの憑物百怪〈上〉』 小学館〈小学館文庫〉、2005年、56-59頁。ISBN 978-4-094-04702-8

関連項目


インネン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 06:38 UTC 版)

地獄先生ぬ〜べ〜の登場人物」の記事における「インネン」の解説

動物取り憑いて人を襲う妖怪。昔から「インネンが憑く」という言葉がある。しつこくて強い。

※この「インネン」の解説は、「地獄先生ぬ〜べ〜の登場人物」の解説の一部です。
「インネン」を含む「地獄先生ぬ〜べ〜の登場人物」の記事については、「地獄先生ぬ〜べ〜の登場人物」の概要を参照ください。

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