鬼の手
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 07:54 UTC 版)
ぬ〜べ〜の霊能力者としての除霊能力を格段に高めている覇鬼を封じ込めた左手。本来の左手は覇鬼との戦いで粉砕されてしまい(アニメ版では粉砕されず)、左手に封印する形で手首から上のみを表出させている。鬼はこの世のものではないため、封印を解いていない状態では常人には見えず、限定的に封印を解いて力を解放することで視認できるようになる。ぬ〜べ〜と美奈子先生の2人がかりで二重に封印を施すことで鬼の力を制御しているため、2人のうちのどちらかの霊力が弱まると封印が解けて鬼の復活を招く危険性を孕んでいる。鬼の手から発する妖気が強いため、一部の妖怪や鬼族には同類と認識される。 ぬ〜べ〜と美奈子の意思疎通により力をどの程度解放するかは決められる。このためどうしても自力では通用しない相手との戦闘においては自らの肉体に侵蝕を受けることを承知で力を解放することもある。ただしこれを行なうと自らも解放度とそれに伴う侵蝕に相応のダメージを受けてしまうため、最終手段である。作中では3度解放したことが確認されている。 鬼の手は霊体であるため、実体の無いものに触れることができる。用途に応じて実体のあるものに触れることもできるが、その場合は感電したり(原作第44話、アニメ第12話)するなど物理的接触が有効になってしまう(しかし、原作108話では「電気を通さない鬼の手だからできる」と言って金属製のモップを直に掴んで高温のプラズマの電気を地面に逃がしている)。 鬼の妖力の解放度で形状が変わり、通常時でも伸ばす程度はでき(原作10話)、10%解放で剣のような形、30%解放で鎖付きの斧のような形、50%解放でトゲ付きの網のような形(原作125話など)などの変化をする。 例え制御できていても、憎しみに満ちた心で鬼の手を使うと鬼の妖気・邪気と同調することで鬼の細胞が体内に入り混じり、化け物のような姿に変貌してしまう。 30巻において覇鬼と和解してからは侵食の危険性がなくなって鬼の手の力を100%発揮できるようになり、覇鬼の協力の下で「飛行」や「鬼の手の変形」などの新たな能力も身につけた。 『NEO』ではぬ〜べ〜が九州の小学校に赴任してから5年後に覇鬼が地獄に帰ってしまったため、それ以降は残留妖気の「陽神の術」で作り上げた形だけの存在であることが判明している。これで以前のように普通の悪霊や妖怪は倒すことは可能であるが、力は100分の1ほどに落ちている。 その後は大天狗の元で厳しい修行をし、体に多くの気を溜める「蓄気法」を体得。それを利用した「鬼の手NEO」という技を身につけた。
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