ネオ・アトランティス関連
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「ふしぎの海のナディア」の記事における「ネオ・アトランティス関連」の解説
ガーフィッシュ 開発者 - ネオアトラン技師 兵装艦首魚雷発射管4基 艦尾魚雷発射管4基 速射砲(船体上部の大型多連装砲)4基 連装対空砲3基 爆雷投下口2門(艦底) ラム(衝角) 動力機関 - L動力機関 推進機関 - 水流ジェット推進 ネオ・アトランティスが活動資金集めを目的にした通商破壊工作で主に用いた大型潜水艦。全長は不明(画面上では、体当たりして来たノーチラス号とほぼ同サイズ。一説では148m)。敵艦の船底に穴を開けるノコギリ状の衝角、魚雷、爆雷、隠蔽式4連装(3連装のカットもある。砲身が回転しないのでガトリング砲ではない)大口径速射砲多数と、実に多彩な武装が施されている。装甲はエイブラハム号の砲撃にびくともしない。ただし、ノーチラス号には分が悪く、損害を与えられぬまま撃沈されている。 乗員数や速力、兵装の正確な装備数や弾数、機関は何を用いているか(おまけ劇場でガーゴイルが解説したL動力機関は、漫画『潜水艦スーパー99』のパロディで、彼が事実を述べているのかも不明故に信憑性は低い)など謎に包まれた部分は多い。船体は暗い赤とネズミ色の縞模様に塗られており、衝角には凶悪な印象を受ける鋭い目が描かれている。推進器は水流ジェット式。 魚雷は船体と同様な縞模様で、先端に目玉が1つ描かれている。 艦底部にガラス張りの操舵室がある。上下両舷に赤いライトが連なっており、これが「謎の大海獣」と見誤らせる一因ともなった。 ガーフィッシュII 開発者 - ネオアトラン技師 全長148m以上 兵装艦首魚雷発射管4基 艦尾魚雷発射管4基 消磁爆薬カプセル射出口(艦尾) ラム(衝角) 動力機関 L動力機関 推進機関 水流ジェット推進 槍状をした巨大な衝角(ラム)を備えたガーフィッシュ改良型。ガーフィッシュ(無印)に比べて大型で細長い。前面の吸水口が大きく、後下部の舵も大型化して操舵室は艦尾上部へ移設されている。衝角が文字通り、ガーフィッシュ(ダツの一種)を連想させる形状に変わった以外に、画面上ではガーフィッシュとの性能的差違はない(設定上では高速型とされている)。目玉模様やカラーリングはガーフィッシュから変化は無い。作中では「ガーフィッシュII型」と呼ばれていた。 ノーチラス号にラムによる体当たり攻撃を仕掛けるが、逆に弾かれて爆沈する。また、艦隊規模での雷撃戦を行ったが、反撃でことごとく撃沈された。 ライフル 開発者 - ネオアトラン技師 ネオアトラン兵士の標準装備。モンドラゴンM1908と同様、弾倉式セミオートの小銃。フルオートで射撃するシーンは無い。ネオアトランの装備の中で唯一19世紀の科学力でも実現可能なもの(モンドラゴンM1908の構想がまとまったのは1884年)。性能は良いらしく、マハル島でネオアトラン兵から奪った同銃は、第12話での狩猟や対ゴンザレス戦に至るまでサンソンに愛用されていた。 人間タンク 開発者 - ネオアトラン技師 「万能工作機械、死なない兵隊」と呼ばれる機械兵器。本体と操縦用車輌とに分けられた構造をしており、本体と操縦用車輌は太いコードで繋がれている。そのため、傍目には先行する本体が操縦用車輌を牽いているように見える。本体の形状は『鉄人28号』に登場する鉄人28号に似た丸みを帯びたものだが、下半身は車輪のついた台である。頭も単にお椀型のもので、目はアーマードトルーパー式に3つのカメラアイをまとめた回転型。手の形状は湾曲したやっとこ型で、精密作業には向かない。操縦用車輌は20世紀初頭の車に半球のガラスドームがつけられたような形をしており、あまり乗員の保護は考慮されていないようである(防弾ガラスの可能性もある)。操縦はデスラー艦式のチェス型操作盤と2本のレバーで行う。 バリエーションとして線路上を走行する貨車型の軌道タイプもある。こちらの操縦席は車体と一体で装甲に囲まれた閉鎖型。 機関車 開発者 - ネオアトラン技師 マハル支部の軌道を走るL字型キャブを持った内燃機関車。多数のトロッコを牽引して様々な物資を輸送しており、ジャンとグランディス一味が一時、これに身を隠した。内装が豪華なガーゴイル専用車両や、軌道型人間タンク(他に戦闘用装甲車も)を推進する場合もあった。 大型高速飛行船 正式名 - カルカロドン(ホホジロザメの学名から) 開発者 - ネオアトラン技師 前後に紡錘形バルーンを備えた双胴型飛行船。気嚢の四方へ双発エンジンポッドを4つずつ、前後合計16基ものエンジンを付けている。マハル島(マリーの島)にあったネオ・アトランティスの基地が破壊された際に、ガーゴイルが脱出するために用いた。作戦失敗した部下を空中に放り出すための落とし穴をゴンドラに備えているという、独裁者に便利な設計となっている。 武装は単装大型砲塔他、第10話「グラタンの活躍」においては接触や水圧変化などで起爆する複合起爆式機雷(形状は『空飛ぶゆうれい船』に登場する、ボアの係留機雷その物)を大量投下してノーチラス号を苦しめた。おまけ劇場の宣伝フィルムやレッドノア浮上の際には、ガーフィッシュ艦隊と共に複数の同型艦が描写されている。 支援船 開発者 - ネオアトラン技師 第13話に登場。3本マストの大型帆船で、入り江に停泊するガーフィッシュに接舷して補給を行っていた。 ガラッパ3号 開発者 - ネオアトラン技師 単座式の森林伐採用二足歩行型ロボット。可変型で大型のハサミ型カッターや、ドリルやマジックハンドの付いたマニピュレーターを機体上部に格納している。第13話でガーフィッシュを目撃したマリーとサンソンを追いかけ回した。 空中戦艦 開発者 - ネオアトラン技師 発掘した反重力エンジンにより飛行。動力は艦内に設置された石炭火力発電により供給されている。サイズは不明だが、画面対比からノーチラス号の約10倍もの全長を誇る。塗装は赤茶と黄の縞模様。戦闘力も強大だが、全世界に命令を発せる司令部機能も併設された、ネオ・アトランティスの空飛ぶ一大拠点である。 円形ドームと、オベリスク状の三角錐が3つ、中央艦体から突き出す形で三方へブーム(支柱)を伸ばした手裏剣型の構造。ブーム上部に火力発電の煙突が多数並び、先端にはスフィンクス像のフィギアヘッドが飾られている。 形状は『宇宙戦艦ヤマト』に登場するガミラス帝国軍高速空母のオマージュである。 空中戦艦2番艦 正式名 - 「デウス・ウキス・マキナ」(機械仕掛けの神) 開発者 - ネオアトラン技師 同型艦。外見や塗装は1番艦と同じで、装備その他についても差違があるような描写は見られない。タルテソス上空でΝ-ノーチラス号の主砲を浴びて撃沈された。期日通りに完成予定であることがガーゴイルへの部下からの報告で述べられていたが(第20話)、実際の登場は36話のみ。兵装 スーパーキャッチ光線 開発者 - オリジナルは古代アトランティス人、作中のものはネオアトラン技師(ネモの台詞による)。 名称は『ガメラ対宇宙怪獣バイラス』から。 セットされた位相と同一の位相を持つ物質を引き寄せる光線。ノーチラス号を海中から引きずり出す。光線発射機の形状はU字磁石で、赤色と灰色で塗られた上に「N」「S」の文字まで書かれている。 原子振動砲及び超音波砲 開発者 - 古代アトランティス人(ネモの台詞による) 古代ジェリコの壁を破壊したという設定。セットされた位相と同一の位相を持つ物質の原子を振動させ破壊する。ガーフィッシュIIの衝角ですら傷を付けられなかったノーチラス号の装甲板をいとも簡単に破壊した。外見は『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』に登場したメーサー殺獣光線車のオマージュ。 殲滅爆弾ならびに大型殲滅爆弾 開発者 - 不明 殲滅爆弾は空中戦艦の中央部に装備されたシリンダ内部に収められている。ガーフィッシュの魚雷を大きくしたような形状をしており、ガーフィッシュと同様暗い赤と灰色で縞模様に塗られ、先端には不気味な目が描かれている。スーパーキャッチ光線で空中に吊り下げられたノーチラス号にとどめを刺すべく投下されたが、その際1発目は至近距離で爆発した。 大型殲滅爆弾は殲滅爆弾を収めていたシリンダそのもので(予想外な攻撃に、メインキャラクターたちも唖然としていた)、巨大だが予備弾薬も用意されており、投下後に再装填可能。ケルマディック海戦時、ノーチラスからの反撃により発射中の状態で誘爆したが空中戦艦本体は無傷だった(船内で火災は起きていたようであり、ガーゴイルが部下に消火を命じている)。 重力子爆弾 開発者 - 古代アトランティス人(ガーゴイルの台詞による) タルテソス王国跡地から撤退する際に、Ν-ノーチラス号を破壊せんと同地に撃ち込まれた爆弾。核兵器並みの威力を誇り、タルテソス王国跡地を消滅させるも、Ν-ノーチラス号自体は後述の弾道トンネルに退避しており無事であった。反応兵器であるらしく、放射能の影響は無いらしい[誰?]。劇中では光弾が空中戦艦からタルテソス跡地に飛ぶ描写のみで形状や発射方法は不明。 カノン砲 開発者 - (おそらく)ネオアトラン技師[要出典] ブーム下部から突き出る半球状の砲塔に収められた大型連装砲。特にこれと言った特徴は無いが大威力。タルテソス王国跡地でジャンたちを狙撃した。 電磁バリア 開発者 - 古代アトランティス人 ノーチラス号の攻撃をことごとく防ぐ防御障壁。本体下部に展開されているようだが、殲滅爆弾発射時には解除されるため、その隙を突いてサンソンが殲滅爆弾を狙撃した。なお、出力の関係からか実体弾は防げてもビームは防げないらしく、タルテソスでは電子砲の直撃を受けて二番艦が轟沈している。 トラクタービーム 開発者 - 古代アトランティス人 ナディアを捉えた牽引光線。パラボラアンテナ型発振機から、リング状のエフェクトと共に放たれる。 バベルの塔(第7話) 開発者 - ネオアトラン技師 恒星間レーザー通信装置を反射衛星砲に転用したもので、旧約聖書にあるバベルの塔を再現したレプリカ。発掘した(設定書では「ソロモン王の墓所から、我々が発掘したのだ!」とガーゴイルが説明している)射撃制御盤と、その制御に人造オリハルコンと呼ばれるブルーウォーターを復元したもの(ただし大きさは巨大になった)を使用している。その威力は大きく、小島(バルゲリア島)を消し飛ばした。ナディアたちを奪還され、さらにノーチラス号の侵入を許した際に再度発射を試みたものの、1回目の発射で亀裂が入った人造オリハルコンが再使用に耐えられずに砕け、制御不能となって周囲を誤射して自壊。マハル島の基地ごと消滅した。 タルテソス王国(ブルーノア)やアトランティス、レッドノアにはオリジナルのバベルの塔がある。1万2千年前、古代アトランティス人の内戦で使用され、古代アトランティス文明を崩壊させた曰くつきの兵器である。また派生兵器としてPCゲーム版ではバベルの森と呼ばれる兵器も登場している。 バベルの塔第2号(おまけ劇場) 開発者 - ネオアトラン技師 ネオ・アトランティスの野望を成し遂げるべく、技術上の問題で壊れた初代バベルの塔に続いて造られたが、ネオ・アトランティスの見学に来たマリーが誤って自爆装置のスイッチを押したがために爆発して終わった。その際ガーゴイルは「渋カジが 山へ行ったら 山火事だ」という俳句を残している。バベルの塔第2号が本編でも着工中であったことがガーゴイルに対する部下からの報告で窺える(第20話)。 レッドノア 正式名 - 「衛星都市レッドノア/ひょうたん島」 開発者 - M78星雲人(絵コンテではメシエ13球状星雲団ブラックホール第三惑星人) 直径12.2kmの真っ赤なアダムスキー型円盤。ガーゴイルは「神聖大要塞」と呼んでいる。惑星オネアミスから地球に来た3機のうちの1機という設定。旧約聖書の創世記のノアの方舟でもある。 バベルの塔のほか、高出力のアクティブレーザー砲や無数の小型レーザー砲などの武装が充実し、火力はΝ-ノーチラス号の50倍以上。1億ボルトの電磁バリアも持ち、Ν-ノーチラス号の外部からの攻撃はほとんど通じなかった。Ν-ノーチラス号と同じく縮退炉を搭載する。1万2千年前の古代アトランティス文明の崩壊後は搭乗者を失い、島に偽装し海をさまよい続けていた。制御には2つのブルーウォーターが必要で、島編では自動で移動、潜行するなどネオ・アトランティスから身を隠していたが、ガーゴイルによりナディアとネモのブルーウォーターが奪取された後はネオ皇帝によって支配された。後に洗脳が解けたネオ皇帝によってナディアとネモにブルーウォーターが返された際に支配を解除される。これによって制御を失ったことで地球に落下、最後は大気圏で燃え尽きた。 マリーとイコリーナが帰還に際し、地球に大気圏突入するヱルトリウム級宇宙船を見上げる場面は、『サイボーグ009』のオマージュである。また直径12.2kmは『さらば宇宙戦艦ヤマト』の超巨大戦艦と同じサイズである。 バンダイより発売されたゲーム『新世紀エヴァンゲリオン2』では、ストーリーに沿う形で小笠原諸島海溝に沈んだ物体を引き上げることで第1民族の情報が得られるイベントがあり、関連性は不明だが、これは本作最終回でレッドノアから帰ってきた宇宙船とも思えるものであった。 しもべの星(人工衛星) 正式名 - ルシファー、ミカエルなど、全12基という設定。 開発者 - 古代アトランティス人 バベルの塔から発射されたレーザーを反射させる反射板を備えた古(いにしえ)の人工衛星。銅鐸を思わせるフォルムをしている。これが無いとバベルの塔の高出力レーザーも対象に命中させることができない。古代アトランティス滅亡後の1万2千年間、衛星軌道上を飛び続けていた。ネオ・アトランティスが当初使用していたミカエルはΝ-ノーチラス号の電子砲で撃墜される。その後、新たに制御下におかれたルシファーはΝ-ノーチラス号にレッドノアのバベルの光を浴びせ、大苦戦に追い込んだ。 マハル島支部 開発者 - ネオアトラン技師他 巨大な露天掘り鉱山を利用して創り上げた秘密基地。底部の人工湖中心にバベルの塔。周囲は工場群や発電施設が建ち並び、山頂には支部の本拠たる空中庭園が建設されている。貨物輸送用の軌道が縦横無尽に敷かれており、外洋へ通じる人造湖はガーフィツシュが停泊可能な根拠地になっていた。バベルの塔の崩壊で壊滅。 ガンフィッシュ(劇場版) 開発者 - (おそらく)ギーガー[要出典] ギーガーたちの乗る潜水艦。ガーフィッシュとはかけ離れたデザインであるが、色違いながら縞模様に塗られている。詳細は不明であるが、魚雷(色を除いてガーフィッシュ搭載のものと同一)やマジックハンドを搭載している。
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