船尾
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船尾(せんび、英語: Stern)は、船の後ろの部分のこと。とも(艫)、スターンともいう。
形状種類
- トランサムスターン
- 水線上の部分が途中で切り落とされ、平板状に処理された形状の船尾。1920年にイギリス海軍で速力と建造コストにメリットがあることが実証された[2]。
- クルーザースターン
- 水線上の部分が丸みを帯び、後方に張り出している形状の船尾。
- カウンタースターン
- 水線上の部分がある高さからテーブル上に張り出した形状の船尾。1840-1920年ごろに建造された帆船や古い商船でよく見られる。
船尾灯
船尾につける灯りを船尾灯という。色は白で、後方135度を照らす様に設置される。
脚注
- ^ Leitch, Albert Clark (1920). Victor W. Pagé. ed. Motor Boats and Boat Motors. New York: Norman W. Henley. p. 32. OCLC 314767880
- ^ dreadnaughtz (2021年10月25日). “HMS Adventure (M28), the First British modern minelaying cruiser” (英語). naval encyclopedia. 2023年3月28日閲覧。
関連項目
艦尾
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船の舵は普通船尾に存在する。当時は舵を操舵輪につながった綱で、もしくは直接人力で舵柄を動かして制御していた。そのため戦列艦の艦長らは普通艦尾で指揮をとった。一般に船尾は前方に比べて甲板が1層多くなっていて、後甲板(quarterdeck)と称された。戦列艦はここに小口径砲やカロネードを装備していることが多かった。また「quarterdeck」は士官の別名でもある。 一方で艦尾に設けられた艦長や提督の豪華な個室は防御上の弱点でもあった。これらの部屋には窓ガラスが多用されている上に、艦内の構造上首尾線方向の砲弾をさえぎるものが少なかったため、艦尾から縦射を受けると砲弾が一気に艦首方向へ抜け、砲や人員を破壊し尽くして戦闘力に致命的な被害が出ることが多かったのである。ただし帆船は必然的に艦尾から風を受けるため、機械による換気が不可能であった当時においては、艦内環境・衛生状態の維持を考慮すれば、首尾線方向の通風を確保する艦内構造は必然であった。逆説的に言えば、最初に新鮮な空気を得られる特等席であるが故に艦長や提督の個室が艦尾に置かれ、反対に風下になる艦首にはトイレが設置された。
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「艦尾」の例文・使い方・用例・文例
- 艦尾
- 艦尾部
- 艦尾砲
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