発射方法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/27 19:25 UTC 版)
チェゲトの中身とされる、ボタンが並んだ機械が2019年にロシアの国営テレビで初めて放送されたが、詳細は謎に包まれている。チェゲトを操作すると大陸間弾道弾(ICBM)など核兵器が即座に発射されるわけではなく、発射指令を戦略核戦力を指揮する軍司令部に送るためのシステムと推測されている。コードネーム「カフカズ」と呼ばれる特殊な通信システムと繋がっており、核兵器を使用するかどうかについて決断を下すまでの間に政府高官とコミュニケーションを取ることを容易にすると共に、順を追って戦略的核兵器の指揮・統制に関わるあらゆる人員・機関を対象とする「カズベク」に接続される。 ロシア連邦大統領の就任時に引き継がれ、彼に付き従う士官がこのチェゲトを持ち歩く。チェゲトは大統領だけでなく、国防相および参謀総長とともに運用されると推測されており、3人全員の操作が必要という説と、2人で作動するという説がある このブリーフケースが実際に国防相および参謀長に命令を出せるというのが明らかな事実であるとは一般に考えられていない。 ロシアはソ連時代と同じく「トリプルキー」方式を取っており、まず大統領がこのチェゲトに保管されたコードを国防相に送り、国防相が自身のコードと組み合わせて、それをさらに参謀長に送る。参謀長が最後のキーと合わせたコードをミサイル発射施設に送信する。このコードの伝達はロシア連邦軍参謀本部作戦総局が実行・管理を行い、15分から20分ほどで完了すると言われている。
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