工場群
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 04:17 UTC 版)
缶詰工場 「広島市郷土資料館」も参照 現在宇品御幸の広島市郷土資料館は、1911年(明治44年)竣工した旧缶詰製造工場の一部にあたる。郷土資料館利用および市の指定重要文化財登録にあたり、1984年(昭和59年)に改修が行われている。 缶詰製造工場建造時には南側に逆コの字形の南棟、北側にやや離れて桁行が南棟と同じ長さで平面が矩形の北棟、南棟の内側壁面と北棟の南壁面を内壁として鉄骨小屋組みの鋸屋根を架けた中央棟が造られた。現在は北棟・中央棟ならびに南棟の一部が解体され、跡地は宇品西公園になっている。 屋根は竣工当時と同じ瓦棒葺を復元し、外壁は国産煉瓦でイギリス積みの他、細かな造形が施され、ほぼ当時のまま保存されている。被爆時には爆心地から距離があったことなどから倒壊は免れたものの、中央棟の鉄骨が折れ曲がる被害を受け、現在も2本の折れ曲がった鉄骨が残され展示されている。これらは広島に現存する貴重な明治時代の洋風煉瓦建築の資料でもある。また、宇品西公園内には煙突土台がモニュメントとして残っている。 食肉処理場 宇品西公園の北側に食肉処理場があった。現在の住所で言えば、南区宇品御幸1丁目12にあたる。上記の通り戦後カルビーが利用してきたものの、移転に伴い2007年(平成19年)を以て解体された。この旧食肉処理場の面影を残すものは、宇品西公園内の遺壁モニュメントと、移転先である廿日市市のカルビー広島工場内に遺壁モニュメントとして残っている。 搗精工場 資料館の南側、広島市立宇品小学校北端までが当時の糧秣支廠の敷地であり、ここには搗精工場や倉庫が存在していたものの、モニュメントなど現存するものはない。
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