『将太の寿司』の寿司職人たちとは? わかりやすく解説

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『将太の寿司』の寿司職人たち

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/05 04:11 UTC 版)

将太の寿司」の記事における「『将太の寿司』の寿司職人たち」の解説

清川流也(きよかわ りゅうや) 新人寿司職人コンクール東京大会出場した牛若丸」の異名を持つ寿司職人名店寿司玄」の店主で「愛宕大天狗」と呼ばれる父・参次郎から5歳の頃からスパルタ指導を受け、10歳ツケ場に立ち、大会参加時にはベテラン職人小政でさえ「化け物」と呼ぶほど凄腕職人になっていた。彼の経歴聞いた慎吾は思わず「そんな人が新人コンクール出てくるなんてインチキだ」と突っ込んでいる。性格は「天狗」と呼ばれる父に似て傲慢エリート意識強く自分作った寿司の味は凡人には分からない考えている。 流也の父の参治朗はかつて鳳寿司働いており、征五郎兄弟子だった。しかし先代親方傲慢な参治朗ではなく五郎跡継ぎ選んだ。参治朗は征五郎恨んで30年以上も鳳寿司たび重なる嫌がらせをしてきた。息子の流也も父の憎しみ受け継いでおり、対決が始まる前は将太を完全に見下していた。 将太とは新人コンクール2回戦・早握り勝負対決。普通の職人寿司を5手で握るが、流也は長年修業体得した「小手返し」という技を使って3手で握る。そのため、早握り勝負では流也が圧倒的に有利かと思われたが、新たな技「たて返し」を会得した将太は流也と互角勝負を行う。その結果、数ではわずかに流也が上回ったが、味では早握り中でも寿司を握る際の基本守った将太勝っており、流也は敗北した敗れた流也を参治郎は罵倒と共に激しく打ち据え、それを見ていた審査員に、親子共々実の親子でありながら修羅の心で戦い明け暮れるばかり」と評された。 下山鉄雄しもやま てつお) 新人寿司職人コンクール東京大会出場している将太同年代母親思い職人で「芝浜」にて修業物心付く頃から父親漁船エビ触れるようになり、父親他界してからは海女をしている母親助けるべくエビ勉強をしていた(彼のその生い立ち将太は彼も自分と同じだ涙した)。その結果エビ見立て扱いに関して百目の辰も一目置くほどのエビ名人となった中学卒業と共に海女続けて心臓弱くなった母親楽にさせてあげたいと、生活のために得た知識生かせ寿司職人目指して、芝浜修業始めた将太勝負する前はエビについて気楽に考えて、質の落ちたエビばかりを選んでいた将太叱咤した。将太との勝負使ったクルマエビボタンエビは共に母親から送られてきたものであるエビ対決将太不覚を取ったが、将太下山に対して感謝言葉述べている。 将太との勝負鮮度の差で敗れ母親のために寿司職人辞める決意固めていたが、応援駆けつけ母親説得により思い留まった。 『全国大会編』の終盤でも登場し母親一緒にしもやま」を経営している。その後最終話の巴寿司開店日には小樽空港内に姿を見せている。 紺屋碧悟(こうや へきご) 新人寿司職人コンクール東京大会出場している、高級寿司割烹「碧寿司(みどりずし)」の2代目店主寿司職人父親義郎技術と共に人間性優れていたが、息子の碧悟は幼い頃から甘やかされ育ったために手に負えないくらいワガママになり、その結果天才的な技術欲求のためには手段を選ばない上に負かした相手をも徹底的に罵倒する高慢な心を持つ職人になった小学生時代自分より足が速かったというだけで同級生階段から突き落としたことすらあった)。その悪評ぶりは征五郎の耳にまで届いており、将太忠告した程。 コンクールではその技術を(恫喝混じりに)見せつけることで相手棄権負け追い込み将太との勝負ではテーマの「光りもの」を築地中から買い占め、さらに将太達が苦労して取って来た黄金サバ入っている冷蔵庫コンセント抜いて腐らせようとした自身の子供カスゴを使った姿寿司挑む材料良さテクニックへの自惚れにより敗北(碧寿司常連であった五十嵐大臣に「今の碧悟は親の七光りまとっている未熟なカスゴでしかない」と評された)。さらにそれに激高して自身悪事を思わず白状してしまったために寿司協会から追放され、碧寿司廃業することとなったその後日本料理界に身を置き(ここでも自分をしごいた先輩職人が気に食わず車で大怪我させた)、武藤鶴栄力を借りて料理番組将太対決したその際にも自ら指定したテーマの「サンマ」を築地中から買い占め番組打ち合わせ騙って部下の黒スーツの男達(二人おり、コンクール時点ですでに登場している。片方サングラス掛け、もう一方を「牧さん」と呼んだ)に将太自身の車に乗せてドア左手挟んで怪我をさせ、さらに一般審査員を金で買収したしかしながらサンマ自分獲る右手だけで寿司を握るといった将太頑張りに黒スーツの男達は心を動かされインチキ採点1人5点の3人の審査員全て将太の寿司ポイント入れていたが、1人1点一般審査員30人買収していた)で碧悟が勝利した後に彼が働いた悪事全て白状し突っかかってきた碧悟を殴り飛ばしてノックアウトし「次は俺達よりも性根腐ったやつを雇うんだな」と切り捨てたその結果日本料理界からも追放されるハメになった。 『全国大会編』の終盤にもわずかに登場し、ここでは高いプライド上記悪事災いして職にもありつけどん底の生活を送っていたところ、たまたまテレビ中継されていた新人寿司職人コンクール決勝戦での将太努力触発され再起する決意固め一度門前払い食った寿司店再訪し、雇って欲しい旨を再度伝えたであろう様子描かれている。 『2』では再起改心の末に「碧寿司」を営業再開した。息子・翠の高慢な態度謝り倒すほど腰が低くなり、初登場面影から一転して老人のような表情となった奥万倉新一(おくまぐら しんいち) 新人寿司職人コンクール東京大会出場している包丁名人で、落ち着いた雰囲気の漂う長身若者包丁技術生かした細工寿司を得意とする家庭の事情から不良になっていたところを「磯銀」の親方救われ寿司の道に入った東京大会開会式将太隣同士になり、緊張のあまりアクシデント飲み物上着にこぼしてしまい、涙目オロオロする将太自分の上着を貸して慰め、そのおかげで将太落ち着き取り戻す。 さらに一回戦でいきなり将太対戦するが、包丁技術の向上のみにとらわれていた将太違い、味の点にまで心を配る余裕があり、勝負奥万倉完勝。本来なら将太はここで敗退するはずだったが、将太自身包丁技術一回戦で落とすには忍びない腕と審査委員長溝口安二郎評価され特例二回戦進出許され九死に一生を得るその後勝ち進み破った相手には「この道12年ベテラン」もいた)、決勝戦将太始め清水藤吉と共に決勝を争うが、他者技術に(一回戦では全く寄せ付けなかった将太にさえ)驚く描写が多い、藤吉と共に途中経過順位最下位争いをすることが多いなど、一回戦での余裕ぶりとはあまりに対照的であったが、得意の包丁技術などで最後まで食い下がった右利きであるが、亡き後輩・修一形見である左利き用の包丁大切に持っている幼くして亡くなった息子面影自分重ねていた養父母と縁を切ったことが、長く心のわだかまりとなっていたが、東京大会決勝戦思い出炙りイカ作り和解する年齢当初28歳となっていた(そのため自己紹介でも、28歳ありながら修業はまだ3年、歳が高いのに不思議に思われるでしょうが、と語っている)が、後に23歳変更されている。 なお将太のことも当初東京大会1回戦前後)は「将太くん」と呼んでいたが決勝再会してからは「関口くん」と呼んでいる。 『全国大会編』最終話の巴寿司開店日には小樽まで足を運び清水藤吉大年寺らと相席になる。 『2』では「磯銀」の店主であり、落ち着いた中年となった息子大斗を「瑞穂技能試験参加させる木下藤吉きのした とうきち新人寿司職人コンクール東京大会出場している海苔作りと米利き名人で、将太同年代。元々農家跡取り裕福なため傲慢なところがあったが、あるきっかけ自分変え今に至る。 最初に将太出会ったのは佐治との巻物勝負海苔探していたときである。また、イタリアで苦心する兄弟子織田信郎のために必死で金を稼いで寿司向けの米を作ってもらうなど、行動ひたむきである。 活発でともすれば不遜とも見られるような性格をしているが、料理人第一である「食べる者のことを考える」という基本しっかりと押さえており、課題得意な米なのもあって決勝戦前半大きくリードする海苔作りルーツとなっているのは佐治の父・重人が書いた本。 『全国大会編』最終話では巴寿司開店合わせて小樽飛び行き飛行機内の時点ハイテンションになっており、同乗していた清水呆れられていた。 『2』では、外国人客向けのモダンな寿司店SUSHI KINOSHITA」の店祖となった白髪交じり長髪後ろ縛っており、若手時代面影がほとんどなくなっている。息子秀吉を「瑞穂技能試験参加させる清水哲也マグロ哲/しみず てつや) 新人寿司職人コンクール東京大会出場しているマグロ寿司名人で、新人コンクールとしては年嵩な方。「マグロ哲」の通り名伊達ではなくマグロのみならずカツオ類の扱いでも他の追随を許さないあくどい経営をする「寿司金」の雇われ職人で、マグロ安値で買い叩き高値売り捌くという非道な商売をしていたが、これは初美という心臓病抱えたの手費用を稼ぐためのものだった。その寿司金に見捨てられるが、将太対戦相手大和寿司の親方助けによって初美全快譲り受けた大和寿司屋号を「初美寿司」と変え独立し再び東京大会決勝戦臨み将太とのプレーオフでもその実力をいかんなく発揮する決勝戦スタート直後の米勝負では、藤吉目利きに驚く、不用意にいきなり米を研いで五郎ダメ出しされるなどつまずくが、その後将太ミスもあり立て直す。得意のマグロ以外でも年季裏づけられた技術知識持ち決勝残った4人の中で唯一最下位になったとがない実力を持つ。 『2』でも「初美寿司」は健在だが、体力衰えによりマグロなどの仕入れ跡取り息子である健一郎に継がせて引退した(ただしツケ場では健一郎に付き添って共に経営続けている)。 大和寿司の親方 中国残留孤児息子北川潤一待ち続けてアナゴ寿司作り続け老人佐治との三番勝負ヒント探し奔走していた将太知り合って以来、彼を自分息子のようにかわいがっており、数々助けを行う。 後に息子との再会果たし中国へ渡るが、この際に「自分信頼する将太助けたい思っているなら、その者は信頼できる人物である」という理由初対面清水哲也に妹の手費用として数百万円と、無用となった大和寿司物件譲渡している。その後現地開店した寿司屋が、アナゴ以外のネタ受けず苦境に陥っている事が来日した潤一によって語られ将太清水、更に途中から奥万倉藤吉加わって様々な中華寿司」を考案する事で恩返し受けた吉野寿司のお内儀 伊豆半島亡き夫の跡を継いで寿司職人をしている。代変わりで客が離れる中、小学生息子裕一懸命に育てた芽ネギ作った握りで客を呼び戻すが、その息子までも失い生気失っていた。将太再現した息子芽ネギ見て生きる気力取り戻す。 富寿司の親方 出前中心とした寿司屋職人鳳征五郎と共に働いたことがある昔気質で、あまりの指導厳しさ弟子がつかなかったが、将太食らいついてきた。ぶっきらぼうではあるが、ひたむきに食べ人間のことを考えている。将太出前寿司イロハ叩き込んだ武藤剛(むとう つよし) 武藤鶴栄息子で、自身優れた料理人である。しかし料理人殺し異名を持つ評論家である父には認められず、一時料理それ自体挫折していた。 栄が将太難題吹っかけていた時期に、関わらないように忠告鳳寿司現れた。恋人と父によって引き裂かれていたが、将太とともに父の課題解きあかして恋人との再会成功するその時点で恋人は父に唆され別の人物婚約していたが、その婚約者が剛と彼女の再会様子目の当たりにして自ら身を引いたため、晴れて結ばれた大年寺三郎太東北の竜/だいねんじ さぶろうた) 作中で「東北の竜」「幻の寿司職人」「ハイパー寿司職人」などと評される超人佐治安人並び『将太の寿司』全国大会編』の二編に跨って将太対戦する寿司職人である。 『将太の寿司』では、鳳征五郎の命によって仙台寿司コンテスト参加した将太前に仙台笹寿司職人として現れている。コンテストでは将太同等寿司作り二店同時優勝を飾るが、笹木やり口知り笹寿司絶縁。その直後武藤鶴栄計らい将太との三番勝負行い大年寺はこれに圧勝。いい勝負だったと語り将太との再戦を誓う。 その後の『全国大会編』では、既に決まっていた代表を飛び入り退けて宮城県代表として新人寿司職人コンクール全国大会参加将太乗り越えるべき巨大な壁として立ちはだかる彼に敗れた後も、ちょくちょく将太応援現れる。 無駄も隙もない完璧な技術長い経験裏打ちされたもので、27歳にして既に15年修業期間経ている。だが実際に寿司職人として店に入っていた期間は短いために定義の上では「新人」であり、新人寿司職人コンクールへの参加資格持っていると征五郎によって説明されている。 常識外れ体力頑強さ持っており、特に『全国大会編』では、「熟れ寿司作るために寿司持ったまま数十km全力疾走する」「崖から冬の海へと飛び込み素潜り決行し、5分以上耐えてタコ捕獲する」「濡れた身体闘気で乾かす」「あまりの握り早さ正確さに腕がたくさ生えたように見える(千手握り)」「電車はねられその日アンコウ解体して寿司を握る」「10m以上の高さから飛び降りて無傷着地する」「嵐で大時化状態の海を単独の手漕ぎ小船走破する」などの技術さることながら規格外精神力熱意持ち、その精神力体力には将太絶対に近い信頼置いている。また学識にも長けているようであり、ネイティブ外国人をして「美しい英語」と言うほどの語学力有する。 同じ作者漫画ミスター味っ子II』に登場しており(キャラクターの設定肩書異名なども変わっていない)、出張料理人久島健男とタッグ組んで、「元祖ミスター味っ子」味吉陽一組、「皇帝料理番 味仙人」劉虎峰組と三つ巴勝負繰り広げている。 『2』では全日本寿司協会会長就任し超大型店「瑞穂」をジェネシス隣接して宣戦布告する計画立てており、精鋭選抜の為、若手寿司職人マグロ寿司での技能試験開始する実際に日本の寿司将来のため、裏では後述ダビッド・デュカス連携して行動だったと推察されている。元々老け顔だったとはいえ全国大会編』当時容姿がまるで変わらず、飛男に不思議がられている。 高山信一郎たかやま しいちろう第一部終盤登場した雅子婚約者(ただし親が勝手に決めたことであり、雅子本人否定している)。フランス料理にも精通しており、パーティーフォアグラ寿司披露したり、オレンジ漬け込んだサバフランスの大統領絶賛させるなど料理人として腕前超一流であるが、パーティー小政の足を踏みつけながら挑発する小政元へオレンジ漬け込んだサバ送りつけた後わざわざ電話をかけてきて嘲笑する雅子接近した理由が実は財産目当てであったなど性格悪さ笹木剛志紺屋碧悟匹敵するほどである。 婚約の座を賭けて対決小政編み出した豆腐使ったサバ寿司前に敗れた挙句豆腐馬鹿にしたことで雅子の父親の逆鱗触れてしまい、逃げ出した黒川哲也くろかわ てつや) ドラマオリジナルキャラクター小樽の「司寿司(つかさずし)」で16歳からたった3年トップに立ち、司寿司笹寿司吸収合併された後もすぐそのトップ立った将太との対決負けて寿司心を取り戻し応援する鬼村龍二(おにむら りゅうじドラマオリジナルキャラクター笹寿司職人黒ずくめ不気味な風体の男だが、黒川を破る程の高い寿司能力を持つ。コンクール一回戦では、原作奥万倉と同じ方法将太に勝つが、やはり原作一回戦と同じ方法復帰した将太決勝戦再戦して敗れ、即笹寿司見限り去って行ったまた、彼のコンクール中に握った寿司原作では藤吉奥万倉清水握ったもの。

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