シソ 品種・栽培品種

シソ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/14 09:49 UTC 版)

品種・栽培品種

大別すると、葉が赤紫色の赤ジソと、葉が緑色の青ジソがあり、そのどちらにも葉に細かい縮みがあるチリメンジソと、葉に縮みがないタイプがある[9]。シソには多数の品種栽培品種がある[13]

  • チリメンジソ(縮緬紫蘇、学名:P. frutescens var. crispa f. crispa (Benth.) Makino[14]) - 狭義のシソ。基本品種。葉は両面とも赤色でやや縮れる。
  • マダラジソ(斑紫蘇、学名:P. frutescens var. crispa f. rosea (G.Nicholson) Kudô[15]) - 葉の表面は緑色、裏面は赤色で縮れない。
  • アカジソ(赤紫蘇、学名:P. frutescens var. crispa f. purpurea (Makino) Makino[16]) - 単にシソとも呼ばれることがある。全体に赤紫色をしており葉の両面とも赤色で縮れない。
  • アオジソ(青紫蘇、学名:P. frutescens var. crispa f. viridis (Makino) Makino[17]) - 葉の両面とも緑色で縮れない。
  • カタメンジソ(片面紫蘇、学名:P. frutescens var. crispa (Benth.) W.Deane[18]) - 栽培品種。葉の表面は緑色、裏面は赤色。
  • チリメンアオジソ(縮緬青紫蘇、学名:P. frutescens var. crispa 'Viridi-crispa'[19]) - 栽培品種。葉の両面とも緑色で縮れる。

栽培は、日当たりの良いところで栽培された優良品種から採取した種子を春に蒔いて行う。ただし、自然に落下した種子からでも容易に発芽する[5]。日本の大葉(青ジソ)の主要な生産地は、愛知県茨城県高知県などで、特に愛知・茨城の2県だけで国内生産量の大部分を占める[9]


  1. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Perilla frutescens (L.) Britton var. crispa (Benth.) W.Deane” (日本語). BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2020年7月2日閲覧。
  2. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Perilla frutescens (L.) Britton var. acuta (Thunb.) Kudô” (日本語). BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2020年7月2日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i j k 猪股慶子監修 成美堂出版編集部編 2012, p. 165.
  4. ^ a b c d e シソ”. いわき市. 2019年12月18日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g h 馬場篤 1996, p. 61.
  6. ^ a b c d e 貝津好孝 1995, p. 38.
  7. ^ a b c d e f 小池すみこ 1998, p. 66.
  8. ^ a b 田中孝治 1995, p. 180.
  9. ^ a b c d e f g h i j k l m n 講談社編 2013, p. 111.
  10. ^ 甘い!?香り強い葉 シソ所さんの目がテン!、2000年8月27日放送
  11. ^ 野菜畑の害虫と益虫”. 自然工房 ゆりの木. 2019年3月14日閲覧。
  12. ^ シソ 防除法”. 東京都産業労働局. 2019年3月14日閲覧。
  13. ^ BG Plants 和名−学名インデックス(YList)
  14. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Perilla frutescens (L.) Britton var. crispa (Benth.) W.Deane f. crispa (Benth.) Makino” (日本語). BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2020年7月2日閲覧。
  15. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Perilla frutescens (L.) Britton var. crispa (Thunb.) H.Deane f. rosea (G.Nicholson) Kudô” (日本語). BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2020年7月2日閲覧。
  16. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Perilla frutescens (L.) Britton var. crispa (Benth.) W.Deane f. purpurea (Makino) Makino” (日本語). BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2020年7月2日閲覧。
  17. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Perilla frutescens (L.) Britton var. crispa (Benth.) W.Deane f. viridis (Makino) Makino” (日本語). BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2020年7月2日閲覧。
  18. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Perilla frutescens (L.) Britton var. crispa (Benth.) W.Deane 'Discolor'” (日本語). BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2020年7月2日閲覧。
  19. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Perilla frutescens (L.) Britton var. crispa (Benth.) W.Deane 'Viridi-crispa'” (日本語). BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2020年7月2日閲覧。
  20. ^ a b c d e f g h 主婦の友社編 2011, p. 253.
  21. ^ a b c d 小池すみこ 1998, p. 67.
  22. ^ a b c d e f 田中孝治 1995, p. 181.
  23. ^ 笠原賀代子、西堀幸吉「日本栄養・食糧学会誌」『紫葉漬香気成分』第35巻第1号、日本栄養・食糧学会、1982年、 73-76頁。
  24. ^ a b 梅加工マニュアル”. 紀州梅の会(田辺市梅振興室内). p. 4. 2022年12月19日閲覧。
  25. ^ 農林水産消費安全技術センター (2004年5月)
  26. ^ ニュース|インスタントラーメン ナビ_一般社団法人 日本即席食品工業協会 (2008年10月)
  27. ^ 文部科学省日本食品標準成分表2015年版(七訂)
  28. ^ 厚生労働省日本人の食事摂取基準(2015年版)
  29. ^ 栗田啓幸、小池茂、「紫蘇と食塩の食品防腐作用における相乗効果について」 『日本農芸化学会誌』 Vol.55 (1981) No.1 P43-46, doi:10.1271/nogeikagaku1924.55.43
  30. ^ 宮川豊美、川村一男、食中毒菌に対する香味野菜の発育阻止作用 The journal of Wayo Women's University 29, 13-19, 1989-03-31, ISSN 0916-0035
  31. ^ 粕谷志郎、後藤千寿、大友弘士、「アニサキス症の予防法の試み-殺虫効果のある食品のスクリーニング」 『感染症学雑誌』 1988年 62巻 12号 p.1152-1156, doi:10.11150/kansenshogakuzasshi1970.62.1152


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