ビタミン‐ビー【ビタミンB】
読み方:びたみんびー
葉酸(ビタミンB)
ビタミンB群
(ビタミンB から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/12/19 04:48 UTC 版)
ビタミンB群(ビタミンBぐん、英: B vitamins)とは、水溶性ビタミンのうち、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、パントテン酸、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、ビオチンの8種の総称で、ビタミンB複合体とも呼ばれる。発見当初ラットの発育に必須の単一の水溶性因子として知られていたが、後の研究で複数種の物質からなる混合物であることが突き止められた。ビタミンB群に含まれている8種の物質は、いずれも生体内において、補酵素として機能することが知られている。
ビタミンB群には平たく言えば水に溶けること(水溶性)と、炭水化物をエネルギーに変える手助けをするという2つの共通した働きがある。1910年(明治43年)鈴木梅太郎がオリザニン=ビタミンB1を発見したあと、化学者の間でビタミン発見の競争が沸き起こり、前述のような共通した働きを持つものは、すべてB群とみなされてしまった結果、B群として多く登録され、後に整理され8種となった。
合成
ヒトなどの腸管内には腸内細菌が棲んでいるが、腸内細菌はビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、ビオチン、パントテン酸といったビタミンB群や、ビタミンKの合成を行っている[1]。微生物を殺す作用のある抗生物質の投与によって腸内細菌の状況が変化し、体内でのビタミンが合成されずビタミン不足となることがある[2]。
一覧
| ビタミン名 | 化合物名 | 補酵素型 | 備考 |
|---|---|---|---|
| ビタミンB1 | チアミン | チアミン二リン酸(TPP) | |
| ビタミンB2 | リボフラビン | フラビンモノヌクレオチド(FMN)、フラビンアデニンジヌクレオチド(FAD) | |
| ナイアシン | ニコチン酸、ニコチン酸アミド | ニコチン酸アミドアデニンジヌクレオチド(NAD)、ニコチン酸アミドアデニンジヌクレオチドリン酸 (NADP) | ビタミンB3 |
| パントテン酸 | パントテン酸 | 補酵素A(CoA) | ビタミンB5 |
| ビタミンB6 | ピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミン | ピリドキサシンリン酸(PNP)、ピリドキサールリン酸(PLP)、ピリドキサミンリン酸(PMP) | |
| ビオチン | ビオチン | ビオチン | ビタミンB7 |
| 葉酸 | 葉酸 | テトラヒドロ葉酸(THF) | ビタミンB9 |
| ビタミンB12 | シアノコバラミン | アデノシルコバラミン |
欠番は、かつてビタミンBであると考えられ番号が与えられたが、後にビタミンではないことが判明したものである。具体的な物質についてはビタミン#ビタミン様物質を参照。
出典
- ^ 独立行政法人国立健康・栄養研究所監 『基礎栄養学 改訂第2版』 南江堂、2005年10月。ISBN 978-4-524-24206-1。184頁。
- ^ 『消化・吸収-基礎と臨床 改訂新版』 第一出版、2002年3月。ISBN 978-4804109916。343頁。
外部リンク
- 荻野珍吉、「魚類のビタミンB群要求」 『水産増殖』 1968年 16巻 4号 p.185-192, doi:10.11233/aquaculturesci1953.16.4_185
「ビタミンB」の例文・使い方・用例・文例
- 純度が高いタンパク質とビタミンB群の源として潜在的に重要な不遊単細胞緑の藻
- チアミン(ビタミンB1)欠乏によって引き起こされるビタミン欠乏症
- レシチンの成分であるビタミンB2複合体
- 光学的に不活性なアルコールで、ビタミンB複合体の成分
- 脂肪、炭水化物、およびある種のアミノ酸の酸化で重要な役割を果たすビタミンB複合体のビタミン
- 胃と腸の粘膜によって生成される物質で、ビタミンB12の吸収に不可欠なもの
- 以前は単一のビタミンと考えられていたが、今では数種のビタミンBに切り分けられている
- 脚気を防ぐ働きがあるビタミンB
- 悪性貧血の治療に用いられるビタミンB
- 皮膚障害と体重減少を防ぐビタミンB
- アミノ酸と澱粉の代謝に必須のビタミンB
- 細胞の成長と再生に必須のビタミンB
- 神経系統や胃腸内の管の正常な機能に必須のビタミンB
- 体の成長を助けるビタミンB
- 脚気というビタミンB1の欠乏による栄養失調症
- 緑色野菜などに含まれるビタミンB複合体
- パントテン酸というビタミンB複合体のひとつ
- ビタミンB複合体という有機化合物
- ビタミンBという有機化合物
- ビタミンBのページへのリンク


