ビタミン欠乏症とは? わかりやすく解説

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ビタミンけつぼう‐しょう〔‐ケツボフシヤウ〕【ビタミン欠乏症】

読み方:びたみんけつぼうしょう

ビタミンの摂取不足によって生じ生理機能障害ビタミンAでは夜盲症、B1では脚気(かっけ)、Cでは壊血病、Dでは佝僂病(くるびょう)など。


ビタミン欠乏症

読み方びたみんけつぼうしょう

 ビタミンは、微量でも人体機能正常に保つために欠かせない栄養素です。体内でほとんど作ることができないため、食物として取り入れる必要があり、極端に偏った食事続けたり、病気によって十分な食事できない場合ビタミン不足してさまざまな症状引き起こします
 どのような症状あらわれるかは、ビタミン種類によって異なります主なものとしては、ビタミンB1不足による脚気ビタミンC不足による壊血病ビタミンA不足による夜盲症ビタミンD不足によるくる病骨軟化症などがありますこのような明らかな病気までいかなくても、ビタミンの不足によって日常的に身体の不調来している状態を、潜在性ビタミン欠乏症と呼びます
 日本をはじめ先進国では、かつてのようなビタミン欠乏症は少なくなっています。その一方で、無理なダイエット不規則な食生活高齢になるにつれて食生活変化することなどから、潜在性ビタミン欠乏症になるケース増えていると考えられています。


ビタミン欠乏症

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/18 05:55 UTC 版)

ビタミン欠乏症(ビタミンけつぼうしょう)とは、ビタミンの不足によって起こる症状の総称である。摂取総カロリーが欠乏しがちな発展途上国のみならず先進国においても問題となっている[1]

分類

脂溶性ビタミン

ビタミンA欠乏症

  • 症状
    夜盲症
    皮膚・粘膜などの乾燥化:眼球乾燥症、ビトー斑、視力低下、失明、毛包周囲の角化、角膜軟化症など。
    原発性ビタミンA欠乏症:通常は長期の摂食不足によって発症。南アジア東アジアなどのカロテンを欠いたを主食とする地域特有のものである。
    続発性ビタミンA欠乏症:
  • 治療:欠乏ビタミンを3000 - 10000IU/日内服

ビタミンD欠乏症

  • 治療:1α-OH-D3を1 - 2μg/日内服

ビタミンE欠乏症

  • 治療:欠乏ビタミンを10 - 300mg/日内服

ビタミンK欠乏症

  • 治療:欠乏ビタミンを10 - 50mg/日筋注

水溶性ビタミン

ビタミンB1欠乏症

  • 治療:欠乏ビタミンを10 - 100mg/日内服もしくは100 - 200mg/日静注

ビタミンB2欠乏症

  • 治療:欠乏ビタミンを30 - 50mg/日内服

ビタミンB6欠乏症

  • 治療:欠乏ビタミンを5 - 100mg/日内服

パントテン酸欠乏症

  • 症状
    四肢のしびれ感、足の灼熱感
  • 治療:欠乏ビタミンを50 - 100mg/日内服

ナイアシン(ビタミンB3)欠乏症

葉酸欠乏症

  • 治療:欠乏ビタミンを10 - 20mg/日内服

ビタミンB12欠乏症

  • 治療:欠乏ビタミンを1mg筋注

ビオチン欠乏症

  • 治療
栄養型ビオチン欠乏症 欠乏ビタミンを9mg - 12mg/日(血中半減期が3時間のため1日3等分に分けて内服)L-アスコルビン酸パントテン酸、ミヤBM細粒3g
先天性ビオチン欠乏症 欠乏ビタミンを5mg - 20mg/日(血中半減期が3時間のため1日3等分に分けて内服)

ビタミンC欠乏症

  • 症状
    壊血病(小児の場合はメラー・バロウ病)
  • 治療:欠乏ビタミンを50 - 2000mg/日内服

脚注

注釈

出典

  1. ^ 渭原博、橋詰直孝、「ビタミン標準化の動向」 臨床検査 (2002) 46巻 6号 p.680-682, doi:10.11477/mf.1542905128
  2. ^ ナイクリン注射液 (PDF)

関連項目

外部リンク


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