11巻から15巻(坂本一雪時代)
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「ほんとにあった! 呪いのビデオシリーズの一覧」の記事における「11巻から15巻(坂本一雪時代)」の解説
通常版 11巻 〜 15巻シリーズタイトル投稿者パッケージコメント11巻「エレベーター」 村上浩気 何の変哲もないマンションのエレベーター。正面の窓ガラスに居るはずのない老人が立っていた。しかし、咄嗟に振り向いた時、その姿はなく…。 「線路に佇む人影」 遠藤麻里 夜間、なにげなく電車の最前部から景色を撮ったビデオ。線路上に佇んでいる微かな人影を轢いたような映像が…。 「不動産めぐり」 坂井裕子 新しい部屋を探して不動産屋を巡っていた投稿者は、参考のためにビデオを撮ったという。その物件の一つに謎の人影が…。 「廃トンネル」 加藤治雄 友人たちと旅行に行った投稿者は、とある街道のそばで廃線のトンネル跡を発見する。興味本位で潜入したが、トンネルは行き止まりだった。しかし、その奥から女性の声が…。 「わんこそば」 小泉雅史 友人たちとわんこそばを食べる競争を撮影したビデオ。その中に不可解な黒い人物が…。 「いびき」 加藤義弘 いびきの治療をかねて、自室で自分の睡眠状態を撮影していたビデオ。投稿者の首に謎の影が…。果たしてこれは病気が原因なのだろうか? 「ランドセルの少女」 黒崎拓巳 ビデオを買った記念に友人の車でドライブに出かけ、ビデオをまわしていた投稿者。その中にランドセルを背負った女の子の後ろ姿らしきが霊が写っていた…。その霊の存在に、投稿者は子供時代に聞いたある噂を思い出すが…。 『ほんとにあった!呪いのビデオ11』のDVDリリースには、異なるタイトルとコメントがあります。なお、作品の内容は同じである。 11巻シリーズタイトル投稿者ポスターコメント11巻「線路に佇む人影」 遠藤麻里 投稿者が地下鉄の先頭車両に乗った際、運転席の窓越しに撮影した映像。線路の上に存在するはずのない子供の上半身の影が…。そして地下鉄が近づいても、その影は消えることなく車両の下を通り過ぎていく…。 「公衆トイレ」 藤野雅史 広く静かな公園の、うっそうとした木々の中にひっそりと建つ公衆トイレ。そこには開かずの個室があり、かつてホームレスの男性が焼死したという噂があった。投稿者はある夜、ビデオとカメラを持ってそこへの潜入を試みた…。 「エレベーター」 村上浩気 ビデオカメラを持って外出した投稿者が、エレベーターの内部を何気なく撮影したビデオ。他には誰もいないはずなのに、窓グラスにうつる投稿者の背後に中年男性の姿が…。友人の病死した父親に似ているというが…。 「曰くの物件」 坂井裕子 不動産の物件探しの参考用にビデオを撮影した投稿者。その中の、ある格安物件で撮影した映像に不可解なものが…。近所の人に話を聞くと、その部屋は住む者が次々と急死する曰くの物件だったということが判明する…。 「謎の影」 小泉雅史 投稿者は友人たちと東北を旅行した際、わんこそばの大食いに挑戦し、その模様をビデオに収めた。一見、普通の記録ビデオのようだが、よく見るとある人物の肩に不可解な影がうつりこんでいる…。 「ランドセルの少女」 黒崎拓巳 ある休日、湖畔に遊びに行ったカップルが撮影した映像。無人だったはずだが、ランドセルを背負った少女の姿が女性の背後に…。その湖には噂があり、過去、いじめられて溺れかけた少女がそのまま行方不明になってしまったというが…。 「夜に現れる手」 加藤義弘 トラックの運転手をしている投稿者は、運転中に急に眠くなることが増え、悩んでいたという。熟睡出来ないことが原因だと考えた彼は、夜、自分の寝姿を撮影した。そこには恐るべきものが記録されていた…。 「廃線トンネル」 加藤治雄 今はもう列車が走ることのない忘れ去られた線路--廃線。だが、橋ゲタやトンネルは壊されず当時の面影を忍ばせている。そんな廃線跡巡りを楽しみにしていた投稿者と仲間は、ある廃トンネルで恐怖の体験を…。 シリーズタイトル投稿者パッケージコメント12巻「謎の廃墟」 不明 差出人不明のテープが製作委員会に届いた。廃墟と思われる場所の内部を数名で探索している映像である。その中に、不気味な影がふわふわと歩いてくる様子がはっきりとうつっていた…。 「コンビニの噂・その後」 なし スペシャル3を見たユーザーから、本編内で指摘している箇所以外にも「さまよう霊」が写っているという情報が。改めて検証すると、画面を半透明の霊が横切る映像が確認できる…。 「シリーズ監視カメラ №1」 宇野隆志 「初詣」 北野聡史(仮名) 新年を迎えつつある大晦日に撮影されたビデオ。カメラに向かって振り返る投稿者の目が無気味に開かれる。実は投稿者は過去に網膜剥離の手術をしていたというが…何かの暗示なのだろうか? 「憑りつかれた車」 伊藤寛、池益旬治、田井中茜 バイトの仲間が車で隣町まで遊びに行った帰途、普段何気なく通る道であるはずが、何故か彼らは道に迷って見知らぬ行き止まりまで辿りついてしまったという。その様子を収めた映像に…! 「シリーズ監視カメラ №2」 山上盛児 「赤子の霊」 菅原邦哉、菅原和子 ある家庭でうつされた不可解なビデオ。自宅で撮影したビデオの中に不可解な赤ん坊の霊が写っている。実は、その霊はビデオに撮られる前から頻繁に、特に母親の周辺に現われていたというが…。 「カラオケBOX」 岩見義男 深夜、終電を逃した投稿者と友人たちが、始発を待つためにカラオケBOXに入った時の様子。次第に歌い疲れて寝入るメンバー。放置されたまま回り続けるカメラが捉えたものは…。 「夜の散歩」 藤井御幸(仮名) デジタルカメラの動画機能を使って撮影された犬の散歩の様子。犬が突然吠えはじめるのだが、そこには待ち伏せしていたかのように細い隙間からこちらを覗く、不気味な女性の姿が…。 「サバイバル」 灰田克彦(仮名) 毎週のようにサバイバルゲームを楽しんでいるある投稿者からの投稿。ある山でゲームを楽しんでいたメンバーの1人が重症の怪我を負うという悲劇が起こった。その映像の中に不可解な男の姿が…。 「家に宿る怨念」 T・K 建築中の我が家を撮影したビデオ。まだ建築途中の家の上空に人の顔のような不可解な影が…。問題の家は謎の不審火により全焼し、今はそこに家がないという。何かの警告なのだったのだろうか…。 「シリーズ監視カメラ №3」 塩原雄一郎 「憑りつかれた車 後編」 伊藤寛、池益旬治、田井中茜 13巻「反戦デモ」 原田雅也(仮名) 某所で行なわれた反戦デモの様子を収めたビデオ。当日はマスコミも取り上げるほど大きなデモだったという。そのデモに参加した投稿者が記録のために撮影した映像の中に不可解な影が…。 「呪いの女」 兵藤順子、兵藤琢磨 以前から「暗闇に侵食される」という夢に悩まされていた投稿者。ある日、弟が借りてきたビデオカメラでふざけて撮影しあっていたところ、投稿者の部屋のベランダに突然不気味な女性の姿が現われ、姉弟はパニックに陥る…。 「あるオフィスで…」 岡村直子 製作委員会に届いた1通のメール。それは、残業のために同僚との飲み会に参加出来なかった投稿者が、様子を知らせるために携帯の動画機能を使って自分を撮影したものだった。その映像に不可解な影と声が…。 「シリーズ監視カメラ いないはずの…」 団体職員Gさん(映像提供) 「前触れ…」 沢木悦史 都内に住む男性からの投稿。その男性は高層マンションに住んでおり、その日、何気なく夜景を見ていたところ、謎の浮遊物体を発見し撮影した。翌日、そのマンションから女子高生が飛び降り自殺をしたというのだが…。 「自主映画」 吉池正吾(仮名) 自主映画のリハーサル風景を収めたビデオ。撮影者でもある監督は、作品ごとにリハーサル風景をビデオ録画し、演出の参考にするという。何度も見直していた監督は、役者の男性の首元に不可解なものを発見する…。 「合宿」 宇佐美一郎(仮名) ある大学のサークルが合宿に行った際に撮影されたビデオ。深夜、一室に集まった部員が怪談話を披露しあっていたという。その部屋の窓にゆっくりとうごめく不気味な顔が確認出来るのだが…。 「焦げ痕…」 岡本信哉、岡本夕子 ある夫婦からの投稿。彼らの家では相次いで異変が起こっていたという。ラップ音や物の落下、謎の粘液の出現。そんななか、彼らは「問題の物体」を偶然撮影してしまう…。 「…とある住人」 西野冴子 帰宅途中、携帯電話の動画機能を使って友人を撮影していた投稿者。その画像に不可解な顔がうつった。その撮影場所は、孤独な住人が病死し、何か月も気付かれなかったといういわくつきの部屋の前だった…。 『ほんとにあった!呪いのビデオ13』のDVDリリースには、異なるコメントがあります。なお、作品の内容は同じである。 13巻シリーズタイトル投稿者ポスターコメント13巻「反戦デモ」 原田雅也(仮名) 某所で行われた反戦デモの様子を収めたビデオ。当日はマスコミの取材が入るなど、記録的な人数が集まったという。デモに参加していた投稿者は記録用にビデオを回していたが、その映像のなかに不気味な影が…。 「呪いの女」 兵藤順子 以前から「暗闇に侵食される」という不可解な夢に悩まされていた投稿者。ある日、弟が借りてきたビデオカメラでふざけて撮影しあっていたところ、投稿者の部屋のベランダに突然、不気味な女性の姿が現れ、姉弟はパニックに陥る…。 「あるオフィスで…」 岡村直子 動画が添付された一通のメールが製作委員会に届いた。それは、残業のために飲み会に参加できなかった投稿者が、自分の様子を携帯で撮影したものだという。そこには謎の人影と「死ね…死ね…」と連叫するおぞましい声が…。 「前触れ」 沢木悦史 都内の高層マンションに暮らす投稿者。ある日、なにげなく窓から夜景を眺めていたとこる、奇妙な浮遊物が夜空に浮かんでいるのに気付いたという。さらにその翌日マンションから女子高生が飛び降り自殺するという事件が…。 「自主映画」 吉池正吾(仮名) 自主映画のリハーサル風景を収めたビデオ。撮影者である監督は、リハーサルの様子をビデオで記録し、演出のプランを練るという。その中に、ある役者の首もとに大きいな目のようなものが浮かび上がっている映像が…。 「合宿」 宇佐美一郎(仮名) ある大学のサークルが合宿に行った際に撮影されたビデオ。深夜、部員たちが一室に集まり怪談話を披露しあっていたという。その部屋の窓にゆっくりとうごめく大きく不気味な人の顔が確認できる…。 「焦げ痕」 岡本信哉、岡本夕子 ある夫婦からの投稿。彼らの家の中では相次いで異変が起こっていたという。ラップ音や物の落下、謎の粘液の出現。そんななか、ビデオの機能を試していた際に「問題の物体」がうつりこんでいたというのだが…。 「…とある住人」 西野冴子 帰宅途中、携帯電話の動画機能を使って友人を撮影していた投稿者の画像に不可解な顔が。その撮影場所は孤独な住人が病死し、2ヶ月もの問気づかれなかったといういわくつきの部屋の前だった。そこは投稿者の住む階とは別の階にあるのだが…。 シリーズタイトル投稿者パッケージコメント14巻「事故現場」 船田雅司 仕事帰り偶然通りかかった路上で交通事故現場に遭遇した投稿者。そこを通りすぎる際に携帯カメラで写した映像には、運転席上部にはぼんやりと、しかし確実に人の顔らしき影が写っていた…。 「白い影1」 なし 発売直後より多数の反響を呼んだ「スペシャル5」で紹介された8ミリフィルムの映像。これを境にして製作委員会スタッフルームでも数々の異変、事故、失踪事件が相次いで起こっていた…。 「マーゴン|MA-ON」 川田光成 激しい台風のさ中撮影されたビデオ映像。街灯の光に照らされて画面が明るくなった一瞬、画面全体に映し出された水滴の一つひとつに、突然、こちらを睨む無数の目らしきものが映り込む…。 「安普請」 有田進一 友人宅で飲み会をしていた投稿者。手持ちのデジタルカメラと携帯のムービー機能で互いを写した映像にはそれぞれ不可解な影が…。その部屋を詳細に調査したスタッフが発見したものとは…。 「酔払い」 伊沢敦志 仲間内での飲み会の後、泥酔し繁華街の路上で無様に酔っ払う若者を友人の女性が携帯カメラで撮影する様子を捉えた映像だが、彼女の足元には足首を掴む手のような異様なものが写っており…。 「頭のおかしい老人」 平井沙織 海外留学する従兄弟を訪ねた投稿者。部屋の片隅には見知らぬ老人の影が…。親戚一同誰も見覚えがないというその老人の頭部には、よく見るととても人間とは思えない奇怪な特徴が…。 「白い影2」 なし 「手首」 安田巧 ひとり暮らしの投稿者が何気なく室内のようすを撮影したビデオ。だが、よく見ると壁に掛けられたシャツの袖口からは手のようなものが…。その部屋は霊に取り憑かれているとでもいうのか…。 「安普請 後編」 有田進一 「シリーズ監視カメラ 産女(うぶめ)」 F県 道路情報提供サービス(映像提供) 極寒の冬の田舎道。道路に向けて据え付けられていた監視カメラが捉えた映像、それは路上に立ち続ける巨大な女性のような姿だった。時間の経過とともに掻き消すように消滅したその正体とは…? 「白い影3」 なし 「ふたり…」 不明 遊び半分で廃墟に潜入した投稿者が写した映像には、いないはずの人間が2人も写っていた。その日を境に投稿者の意識の中にその2人が現れ始めた…。スタッフは早速潜入を試みるのだが…。 「白い影4」 なし 15巻「事故」 山口悦子(仮名) 投稿者Yさんは、とある公園で友人とお互いを撮影しあっていた。しかし、撮影に夢中になっていた友人は、うっかり車道に出たはずみに車に撥ねられてしまう。悲鳴と激しく混乱した映像の中、画面に紛れ込んだ不気味なものとは…!? 「『責任…』」 上居文夫 先輩2人から強引に誘われ廃墟の探検に行ったKさん。廃墟を歩くうち、先輩の1人が突如意味不明な言葉をつぶやき始める…。後日その先輩は失踪してしまうのだが、廃墟で撮影された彼の背後にはあるものが映っていた…。 「夜の買物」 寺主一郎(仮名) ほろ酔いで深夜のアダルト雑誌の自販機を眺めていた投稿者とその友人。おもしろ半分でその様子を撮影した映像には、身悶えるような、助けを求めるような、不可解な人物らしき影が写り込んでいた…。 「新年鍋」 安野浩美 家族で鍋物を囲む一家団欒の様子を撮影した映像。カメラで奥さんを撮影していた投稿者は材料の仕度を手伝うため、うっかりスイッチをONにしたままカメラを置いてしまう。その間テーブルの上で回っていたテープに映ったものとは…!? 「夜釣り」 黒田弘 親子で夜間の釣りを楽しんでいた投稿者は、突然遠くに不気味な光を発しながら宙を漂う物体を発見する。凍てつく空気の中、慌てて向けたカメラに映っていたもの、それは海で亡くなった何者かの体の一部なのか…!? 「『責任…』後編」 上居文夫 「自転車置場」 神成義雄(仮名) 草野球の帰り、薄暗い自転車置き場に自転車を留めようとしていた投稿者。何気ない会話とともに撮影されたその映像には投稿者の背後に不気味に笑う女性のような影が映っているように見えるのだが…。 「豪雪」 不明 遠方に外出した帰り、予想外の大雪に見舞われてしまった投稿者。すっかり深夜になってしまった山道のを走る車の中、フロントガラスに映る白い影…。しかもそれは一体ではなかった…! 「トンネル」 沢井保増(仮名)、亀山健也(仮名) 心霊スポットとして有名なとあるトンネル。それは完成目前になぜか工事が中止され、廃棄されたままになっているものだった。そこへ探検にやってきた投稿者たちのカメラは、薄暗い内部でいる筈のないものを捕らえてしまう…! 「ニューロシス」 瀬川由里、奈良山優子 別荘に遊びに行った投稿者の女子高生とその友人は、近所の廃墟となった遊園地に探検に出掛ける。そこで2人は戦慄の体験をすることに…。そしてそれを収めた映像には、狂ったように泣き叫ぶ人の声が…! 10巻まで撮影を担当していた坂本一雪を監督に抜擢し、シリーズの続投を行った。厳密には坂本はスペシャル版3巻からの監督となるが、この記述に関しては後述とする。 手法としては、それまでの松江時代までのドキュメンタリー性を踏襲する箇所が随所に見られる物の、坂本自身が投稿者とのやり取りを行うのではなく「演出補」と呼ばれるスタッフを多く起用した。代表的な演出補として、北川さおり・横田直幸・元木隆史・江田広司・籐屋敷隆志らが挙げられる。彼ら演出補を「リポーター」と見立て投稿者と会話を行わせてより人間ドラマを強調させた作風に仕立て、あるいは演出補同士でのやり取りを見せる事によって投稿映像やスタッフルームに起こる不可解な現象の不気味さを引き立たせていた。また、籐屋敷隆志、横田直幸といった登場人物は他の心霊ドキュメントには今までになかった新しいタイプのキャラクターでもあり、籐屋敷のように何事にも直感的な発言を行い、投稿者やその家族にもタバコを四六時中喫煙しながらタメ語で話す、気弱な投稿者にもツッコミを入れる、あるいは投稿映像の現場となった心霊スポットで独り言のように雰囲気と逆らうような言動を行う、あるいは横田に至っては自らの体重で腐った床を破り床下に落ちてしまうなど、作品にユーモラスな一面を添える事で恐怖を引き立たせていた。 映像に関して、特に上記の演出補と投稿者とのやり取りに注力している事が伺え、これらの映像ではカメラワークから他の監督と一線を画す。投稿映像の舞台となった場所に赴いてそこで投稿者とのインタビューを行っている事が多く、撮影での被写体の構図やカメラ位置、使用するレンズなど卓越している事が伺える。また、これらの編集も撮影された映像のフレームレートを敢えて落とし、RGB補正やガンマ補正においても赤や明度を若干落とした編集を行っている為、あたかも曇天の下での撮影をしたような印象を与える。インタビュー映像中に投稿映像の一部をカットインされる際も、ここで映し出される本来の投稿映像への様々な編集を加えている。これらの細部への凝った演出が効果を示し、インタビューに続く投稿映像の無編集な質感が非常に際立つ。 音楽に関しても、坂本と同じ大阪芸術大学出身の赤犬Lightsを起用。また、タイトルやテロップの演出もシンプルながら凝った物に変わっている。投稿映像に恵まれた時期も重なり、いくつかの作品は坂本が精力的に行ってきたスペシャル版との連動性も重ねた。 2003年6月21日、11巻の発売は10巻より1年以上のブランクを挟んで発売された。尚、通常版(スペシャル版は除く)が年間に1巻しか販売されなかったのはこの2003年のみである。この巻の「曰くの物件」は、現在でもテレビの心霊特番などでしばしば放送される。また、「ランドセルの少女」は2か月後に発売されたスペシャル版4巻の「消えた友人」と連動した内容だが、この話が泉南郡熊取町小4女児誘拐事件と一部似た内容であった事や、事件が発生した時期と本作品が発売された時期があまりにも近かった事もあって、一時は行方不明になった女児と同一人物説まで流れるに至った(※:別人である配慮が後になされた。) 12巻の「謎の廃墟」は不気味な印象を与えながらスペシャル5巻に連動。坂本最後の作品となる15巻は、全体的に投稿映像の恐怖性が高く、同巻の巻末には「Special 6へ続く…」の続編への示唆も行われていたが、この作品を最後に坂本が降板した為かスペシャル版は5巻を最後に発売されていない。
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