11巻 - 20巻
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「C.M.B. 森羅博物館の事件目録」の記事における「11巻 - 20巻」の解説
話タイトル掲載収録あらすじOp.26ファイストスの円盤 2008年12月号2009年1月号 11巻マウのコレクションを見にギリシャの店にやって来た森羅と立樹。その店の商品の中にはギリシャ文明の伝説の遺物『ファイストスの円盤』の印章があった。その買い手である、世界一の海運王の弟とクルーザーで商談をしていたところ、海運王の妻が突如ボートで義弟を訪ねて乗り込んできた。少しすると2発の銃声が響き渡り、駆けつけると海運王の妻が銃で撃たれ死亡していた。 Op.27初釜事件 2009年2月号 中学時代の仲間達との初釜(年始の茶会)に森羅を連れて行き、自慢好きである会の亭主の鼻を明かしてやろうと画策する立樹の祖父。だが茶会終了後、亭主が自慢していた300万円の黒楽茶碗が床の間に飾ってあった独楽にすり替わっていた。 Op.28丸〆猫 2009年3月号 妻を亡くして以来塞ぎ込んでいた男性の周りでおかしなことが頻発する。妻との大事な思い出である丸〆猫(招き猫)の置物が、妻が自分をあの世に招いているように思えて仕方ない。森羅はその猫をくれたら事件の謎を教えてあげると言う。 Op.29封泥 2009年4月号 12巻ルーブル美術館に保管されていた、古代バビロニアで交易に使われていた壺に入っていた行政文書の粘土板が無くなった。壺の蓋には粘土で封がされてあったが、その封印が壊されていないにも係わらず粘土板が取り出されていた。その謎を解明する為にフランスに呼ばれる森羅。森羅を呼んだのは彼の3人の養父の一人、レイ博士だった。 Op.30老婆と猿 2009年5月号 立樹の祖父の友人の屋敷の蔵の整理を頼まれた森羅と立樹。その翌日、屋敷の主である老婦人が鍵の掛かった寝室で死亡していた。鍵を開けて入室した時に中に居たのは、老婦人のペットのマントヒヒ1匹だけだった。 Op.31張(チャン)の幽霊 2009年6月号2009年7月号 とある香港の占い師が占いに使う羅盤が欲しい森羅は、自分に売ってくれるよう店主と交渉する。その時、刑事をしている占い師の甥が、人気女優の張債蓮(チャン・シンリン)を店に連れて来る。チャンは3か月前から男の幽霊が見えるようになり困っていると言うのだが…。 Op.32夏草 2009年8月号 13巻下校途中に誰も使っていない草花だらけの旗竿地を見つけた森羅達。その空き地には持ち主の男性がいたのだが、3か月前に亡くなってしまっていた。男性はいったい空き地で何をしていたのか? Op.33霧の山荘 2009年9月号 林間学校で山道を歩いていた森羅達は、突如霧が深くなり遭難してしまう。霧の中に劇団の役者達が集う山荘を見つけ避難させて貰うことにするが、1時間後、日頃から横暴だった1人の劇団員が死体となって発見される。 Op.34アサド 2009年10月号 学園祭の出し物を何にするかで話し合い、森羅の提案で「アサド」という料理を販売する事になった2年A組。学園祭の前日に料理を実際に作っている最中、すぐ近くの別のクラスでは1人の男子生徒が準備作業を全部押し付けられていて…。 Op.35オルゴール 2009年11月号 昔のディスクタイプの大型オルゴールをマウが森羅博物館に持ってきた。なんでも、曰く付きの謎のオルゴールなのだと言う。その“謎”を解明しようとする森羅だが…。 Op.36ワールド・エンド 2009年12月号2010年1月号 14巻これまで世界で8頭しか発見されていない幻の蝶、ポンテンモンキチョウの9頭目を探しにアルゼンチンはブエノスアイレスまでやってきた森羅達。しかし、1976年のアルゼンチンで起きた「汚い戦争」に関わる事件に巻き込まれてしまう。 Op.37すごろく 2010年2月号 正月に、老婦人一人で営んでいる小さなおもちゃ屋に立ち寄った森羅と立樹。その老婦人は2人の友人との間に今までの友人関係が壊れてしまうほどのトラブルを抱えており、性格上放っておけない立樹は、老婦人達の関係を修復させようとする。 Op.38花屋の娘 2010年3月号 とある花屋の看板娘が何者かに殺害された。司法試験合格を目指し、親元を離れて独り暮らししている浪人生が、その事件の犯人らしき人物を目撃していたのだが…。 Op.39アリアドネの糸 2010年4月号 15巻突如動き出して暴れ回るという、曰く付きのミノタウロスの木像が調査の為に森羅の元へ持ち込まれた。森羅は木像に秘められた謎を解明できるのか? Op.40魚釣り 2010年5月号 埠頭に魚釣りにきた森羅達。だがそこは偶然にも麻薬取引の現場でもあり、大勢の警官が張り込んでいた。売人は捕まえたが、いくら探しても麻薬は見つからない。一体埠頭のどこに隠されたのか? Op.41スタン 2010年6月号 カンボジアにあった女神像が盗まれて日本に運ばれていた。女神像を取り戻す為、森羅の2人目の養父・スタン博士が来日。一見すると至って常識人なスタン博士だが…。 Op.42キルト 2010年7月号 高齢で体調が悪い老婦人が来日してきた。老婦人は大英博物館の理事の一人であり、森羅にとあるキルトの模様に込められたメッセージを解読してもらうように依頼をしてきた。刻一刻と容態が悪化していく老婦人。森羅は時間までにキルトの謎を解明できるのか? Op.43ナスカの地上絵 2010年8月号 16巻ナスカの地上絵の研究をしているスペイン人学者に呼び出されてペルーにやって来た森羅と立樹。しかし、その学者は森羅と会う前に死体となって発見される。死因は墜落死。だが、死体があったのは何処にも高所など見当たらない場所だった。 Op.44レヤック 2010年9月号 立樹の祖父の友人を訪ねにバリ島にやって来た森羅達。世界有数の観光地なので街はある程度近代化されているように見えるバリ島だが、住民の間では非科学的な迷信がまだまだ残っていて…。 Op.45学校の七不思議 2010年10月号 体育祭の入場ゲートを作る為に日曜日に学校へ来て作業をしていた森羅達。作業中に明友高校版の「七不思議」を作って聞かせる横槍だが、その怪談は全く怖くなかった。作業に必要な買い物から帰ってきた森羅と立樹だが、教室からは他の皆が忽然と姿を消していて…。 Op.46クファンジャル 2010年11月号 クファンジャルという短剣の真贋の鑑定を警察から依頼された森羅。その剣は盗難品で、盗んだ犯人は逮捕されたが「マウに命令されたから盗んだ」と嘘の供述をしている為、剣が本物だと鑑定されればマウは逮捕される。当然、マウは森羅に何とかするようにせがむが…。 Op.47プリニウスの博物誌 2011年1月号 17巻プリニウスの博物誌と引き換えに、一人のフリージャーナリストから冷戦時代の東ドイツで家族と共にベルリンの壁を越えようとした少年が警備兵に射殺された事件の調査を依頼された森羅と立樹。事件を調べるうちに、少年とその家族を手引きした工作員が少年の家族が持つプリニウスの博物誌を手にするため、少年を見捨てた疑惑が集中するが…。 Op.48隠れ里 2011年2月号 自分で採った七草で七草粥を作るため、隠れ里の伝説が残る土地の畑にやって来た森羅達。残りの七草を畑の持ち主から譲り受けようと山頂にある豪邸まで足を運ぶが、隠れ里さながらに元いた場所に戻れなくなってしまう。 Op.49モザイク 2011年3月号 世界的な建築家の自宅にあるモザイクのデザインを施した壁に先輩の建築家が埋められていると騒ぎ立てる男が現れる。男は自分の主張に確信を持つが、確固たる証拠が無い限り壁を壊すことは出来ない。一連の出来事が気に掛かる鯨崎警部は森羅に助力を求める。合法的に壁を壊す方法はあるのか? Op.50幻の車 2011年4月号 車やバイクの部品交換会にやって来た森羅と立樹。そこで知人の整備士からルネ・ラリック作のカーマスコットを譲ってもらう条件に、大手外食チェーンの会長から引き取った第二次世界大戦前に製造された幻の車「つくば号」のハンドルを見つけて欲しいと頼まれる。手掛かりを探るため元々の持ち主である会長の友人だった今は亡き男の詳細を知るが、その男は成功と家族に見放された転落の人生を送っていた…。 Op.51龍鳳 2011年5月号2011年6月号 18巻森羅と立樹が黒社会を抱える不動産王の女会長・周佳玲(シュウ・ガイリン)に招かれた香港スタジアムで、敵対組織の会長が殺害される事件が発生。会長は死に際に「周のところの双子は瓜二つだ」と部下に忠告するが、周の子供である双子の兄妹・文龍(マンルン)と文鳳(マンフォン)は二卵性双生児で似ているとは言い難かった。それから組織間の抗争が発生し、森羅と立樹もこの問題に関わる事に。 Op.52『A列車で行こう』 2011年7月号 明友高校への転校初日に田岸というクラスメイトに目をつけられた高校生・堺。さらに自分の席に違和感を覚えた堺は以前自分の席に座っていた人物について知ろうとするが、田岸の妨害に遭った上に、ある三叉路での交通事故に田岸が居合わせた夢まで見る。堺の前に座っていた人物と田岸にまつわる真実とは…? Op.53ガラスの博物館 2011年8月号 知り合いの銀行員から、趣味でガラス工芸品を買い漁る顧客の妻が開いたガラス博物館の成功の是非を意見するため、立樹とその博物館を訪れた森羅。そんな中、ガラス博物館の目玉であるティファニーが製作したグラスが森羅達全員がお茶の席にいる間に割れてしまう事件が起きる。 Op.54銀座夢幻亭の主人 2011年9月号 19巻有害な本の描写を規制する法案を通そうとする政治家から、昭和30年代の銀座で栄えていたキャバレー「夢幻亭」主人・涼を模した人形と引き換えに、涼が生前愛した人は誰だったのか調べてほしいと依頼された森羅と立樹。男でありながら女性と違わぬ美貌で上客を虜にし、自らも全ての客を愛した涼。涼が「夢幻亭」で魅せた謎を森羅は紐解いていく。 Op.55夜のダンス 2011年10月号 学園祭の準備で賑わう中、プロのダンサーになる夢と現実の進路で悩む明友高校3年の女子生徒・流可は練習で使用しているビルの窓の前で、男がビルの中で160万円を盗んで逃げていく場面を目撃する。しかしビル内にいた警備員とその会社の外注スタッフはビルの中には誰もいないと証言し、防犯カメラもその証言を裏付けていたことから証言が食い違ってしまう。 Op.56大統領逮捕事件 2011年11月号2011年12月号 バルキア共和国で大量虐殺を主導した大統領・スワミがベルギーで逮捕された。しかし、バルキアの現大統領が逮捕は違法と主張してスワミの身柄の引き渡しを要求、問題の解決は国際司法裁判所の裁判に委ねられた。スワミがバルキアに戻ることで再び悲劇が繰り返されてしまうことを止めるため森羅はベルギー側の補佐となるが、バルキア側の補佐として立ちはだかったのは燈馬想だった。『Q.E.D』とのコラボ作第2弾。 Op.5712月27日 2012年1月号 20巻12月27日、横槍の発案により森羅の博物館で仮装クリスマスパーティーが催された。そんな中、参加者の一人である八合目がプレゼントに持ってきたフズリナの化石が紛失する事態が発生。その化石には、意中の相手に何度もラブレターを渡してもフラれていることを自覚しない八合目が、その相手にプロポーズするために用意したという事情が絡んでいて…。 Op.58転落 2012年2月号 携帯コンテンツ会社社長・江頭は粉飾決算を続けている会社の赤字を計上しようとした経理を会社の新年会で使用した旅館で殺害した。江頭は3D映写機を使って経理があたかも温泉に入り続けているように見せ、のぼせて階段から転落したかのように偽装したが、奇しくも同じ旅館に泊まっていた森羅と立樹は事件の矛盾点を追及する。 Op.59木片 2012年3月号 森羅博物館に女子高生・木野藍理が幽霊を呼び寄せる木切れを持ってやって来た。藍理は木切れが寺に奉納された理由が分かれば祖父が長年抱えていた謎が解け、答えを見つければ宝物をやるという言葉を受けて森羅は木切れが奉納された寺に足を運び仏の番をするが、突如藍理により江戸時代の長屋に誘われてしまう。そこで森羅は「木の中にいる仏」を掘り出す木片、腕は天下一だが自身が与えた極上の木材で理想の仏像を彫らせた弟子が二度と仏像を彫れなくなるという龍慶の二人の仏師の存在を知る。 Op.60犀の図 2012年4月号 国立博物学研究所の所長を務める森羅の3人目の義父・モーリスが拘置所に入れられた。モーリスは森羅を呼び出しながら何も語ろうとしないため、彼の部下から話を聞くと研究所で保管されたデューラーの犀の版画が書類棚に入れて鍵を掛けたにも関わらずに何者かに盗まれていたことが判明する。必要以上に何も語ろうとしないモーリスの真意とは?
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