ゆ
1 五十音図ヤ行の第3音。硬口蓋と前舌との間を狭めて発する半母音[j]と母音[u]とから成る音節。[ju]
2 平仮名「ゆ」は「由」の草体から。片仮名「ユ」は「由」の末2画の変形によるもの。
[補説] 「ゆ」は、また、「きゅ」「しゅ」「ちゅ」などの拗音の音節を表すのに、「き」「し」「ち」などの仮名とともに用いられる。現代仮名遣いでは拗音の「ゆ」は、なるべく小書きにすることになっている。
ゆ
[助動][え|え|ゆ|ゆる|ゆれ|○]《上代語》四段・ナ変・ラ変動詞の未然形に付く。
1 受け身の意を表す。…れる。
「手束杖腰にたがねてか行けば人に厭(いと)はえかく行けば人に憎まえ」〈万・八〇四〉
2 可能の意を表す。…ことができる。
「日な曇り碓氷(うすひ)の坂を越えしだに妹(いも)が恋ひしく忘らえぬかも」〈万・四四〇七〉
「大君の継ぎて見(め)すらし高円(たかまと)の野辺見るごとに音(ね)のみし泣かゆ」〈万・四五一〇〉
[補説] 「る」に先行する助動詞。2の意味で用いられるときは、打消しの語を伴い、不可能の意を表すことが多い。平安時代以降は「る」が使われたが、「聞かゆ」「思はゆ」などは音変化して一語化し、「聞こゆ」「おもほゆ」(さらに転じて「おぼゆ」)の形で用いられた。平安時代以降では、連体詞「あらゆる」「いわゆる」などに連体形「ゆる」の形をとどめている。
ゆ
「朝に日(け)に見まく欲りするその玉をいかにせばかも手—離(か)れずあらむ」〈万・四〇三〉
「川沿ひの岡辺(をかへ)の道—昨日こそ我が越え来(こ)しか」〈万・一七五一〉
「衣手葦毛(あしげ)の馬のいなく声心あれかも常—異(け)に鳴く」〈万・三三二八〉
ゆ【喩】
ゆ【▽弓】
ゆ【愉】
ゆ【▽揺】
ゆ【▽斎】
ゆ【×柚】
ゆ【油】
ゆ【湯】
読み方:ゆ
2 入浴するために沸かした水。また、風呂(ふろ)。「—に入る」「—に行く」
3 温泉。いでゆ。「—の町」
「帝(みかど)又—を立てさせて進(まゐ)らんとし給ひけるが」〈太平記・一二〉
[下接語] 上がり湯・朝湯・足湯・熱(あつ)湯・飴(あめ)湯・新(あら)湯・出(い)で湯・炒(い)り湯・内湯・産(うぶ)湯・陸(おか)湯・押し湯・男湯・重(おも)湯・女湯・掛かり湯・葛(くず)湯・薬湯・腰湯・骨(こつ)湯・桜湯・白(さ)湯・新(さら)湯・塩湯・仕舞い湯・下(しも)湯・生姜(しょうが)湯・菖蒲(しょうぶ)湯・煤(すす)湯・総湯・外湯・蕎麦(そば)湯・卵湯・茶の湯・出(で)湯・留め湯・長湯・煮え湯・微温(ぬるま)湯・微温(ぬる)湯・練り湯・初湯・麦湯・桃湯・貰(もら)い湯・柚(ゆず)湯・沸かし湯・若湯
ゆ【由】
ゆ【癒】
ゆ【×諛】
ゆ【諭】
ゆ【輸】
ゆ【遊】
ハナユズ
|
ユズ
ゆ
(ユ から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/11 13:52 UTC 版)
平仮名 | |
---|---|
文字 |
ゆ
|
字源 | 由の草書体 |
JIS X 0213 | 1-4-70 |
Unicode | U+3086 |
片仮名 | |
文字 |
ユ
|
字源 | 弓の部分 |
JIS X 0213 | 1-5-70 |
Unicode | U+30E6 |
言語 | |
言語 | ja, ain |
ローマ字 | |
ヘボン式 | YU |
訓令式 | YU |
JIS X 4063 | yu |
アイヌ語 | YU |
発音 | |
IPA | jɯ̹ |
種別 | |
音 | 清音 |
かな | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
仮名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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濁点つき
半濁点つき
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ゆ、ユは、日本語の音節のひとつであり、仮名のひとつである。1モーラを形成する。五十音図において第8行第3段(や行う段)に位置する。
概要


- 現代標準語の音韻: 1子音と1母音からなる音 /yu/。母音い/i/の口の構えから行われる半母音である有声子音/y/とうからなる音。子音は国際音声記号では硬口蓋接近音 [j]であり、[jɯ̹˕]と表記できる。
- 五十音順: 第37位。や行い段のいを数に加えると38位。
- いろは順: 第39位。「き」の次、「め」の前。
- 平仮名「ゆ」の字形: 「由」の草体
- 片仮名「ユ」の字形: 「弓」の上の部分(もしくは「由」の下の部分の変形)
- ローマ字: yu
- 点字:
- 通話表: 「弓矢のユ」
- モールス信号: -・・--
- 手旗信号:9→1
ゆ に関わる諸事項
- い段の文字に後続して、開拗音を構成する。このとき、一般に「ゆ」は「ゅ」のように小さく書く。また、「テュ」「デュ」は、「て」、「で」の子音にそのまま「ゆ」の音を続けた音(/tju/、/dju/)を表す。
- 上の画像のように二画にデザインされた字体もあれば、「
」のように一画目の末画と二画目を続けて書いて一画にデザインされた字体もある。
- 「ゆ」は「湯」を通じ、銭湯を意味する。銭湯の看板や入り口の暖簾に使用される。
- 「ゆ」は「や」と「よ」の間の文字であることから、与党に対して是々非々の立場で臨む政党が、「野(や)党」と「与(よ)党」の間を取って「ゆ党」と呼ばれることがある。
- 「ゆ」は画数自体は2画と少ないものの、序盤の約135°の急な折り返しや、大きなアーチ型を描くため、「あ」や「ま」と並んで、幼児の習得が難しいカナである。
関連項目
- Wikipedia:索引 ゆ
ユ
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「東日本旅客鉄道の鉄道駅一覧 (電報略号順)」の記事における「ユ」の解説
ユカ - 鮎貝駅(廃駅→山形鉄道) ユカ - 有備館駅 ユキ - 結城駅 ユキ - ゆだ錦秋湖駅 ユク - 宿河原駅 ユコ - ゆだ高原駅 ユサ - 遊佐駅 ユシ - 油島駅 ユセ - 湯瀬温泉駅 ユタ - 岩手湯田駅(現・ゆだ高原駅) ユハ - 湯河原駅 ユヒ - 湯檜曽駅 ユミ - 湯野上駅(廃駅→会津鉄道。現・湯野上温泉駅) ユモ - 湯本駅 ユワ - 越後湯沢駅 ユワ - 湯沢駅
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ユ
崳
崳 |
|
瑜
羭
茰
茰 |
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萸
「ユ」の例文・使い方・用例・文例
- マルセイユで上陸した
- 彼らのチームのユニフォームは100年以上も変わっていない
- チアガール全員がユニフォームを着て着飾っていた
- 彼には実にさりげないユーモアのセンスがある
- そのユニークなファッションはしばらく若い女の子たちの興味を引いた
- ユークリッド幾何学
- キリスト教とユダヤ教
- いたるところでユーモアが光る芝居
- 使用者に便利な,ユーザーフレンドリーの
- あなたはユーモアに関していい感覚をしている
- この話はユーモアたっぷりだ
- 彼にはユーモアのセンスがある
- ユーモアのセンスがまるでない
- ユーモア作家
- 私のことばはユーモアのつもりだった
- 私はいつもユーモアの感覚を失わないように努めている
- 白ユリは純潔の象徴である
- 彼女のユリのように白い手
- ユーザー名
- ユダヤ民族
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