押し湯
鋳物の凝固間収縮による引け巣を防止するため、溶湯の補給をする必要から付けられた付属物。その大きさ、形状、位置を適切に決めることが、引け巣のない鋳物をつくるために非常に重要である。とくに凝固収縮の大きい鋳鋼、ダクタイル鋳鉄、青銅などでは注意を要する。基本的には、押し湯を鋳物部分より遅らせて凝固させることであるが、あまり大きい押し湯にすると溶湯代がかさみ、押し湯の除去作業に時間を要して、コストアップになる。そこで最適な大きさ、形状、位置にするため、最近ではコンピューターによる3次元凝固解析がよく使われる。
参照 鋳造収縮、湯口方案押し湯と同じ種類の言葉
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