四阿
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/05 10:18 UTC 版)
構造
柱だけで壁面をほとんど持たないか、持っていても簡素な造りのものが多い。開放的で眺望に優れるため、大名庭園や神苑、池の畔などに休憩所として設営された。屋根は寄棟など四方に軒を下ろしたもののほか、六角形や八角形の屋根を持つ宝形造のものが多く見られる。中国では寄棟造を「四阿頂」という。
風景を楽しむ場所のみならず、建物それ自体が庭園の風景にとけ込み、意匠として風景に雅趣を加えることもある。屋根は藁葺き、茅葺き、板葺きが多いが、瓦葺きや桧皮葺きの屋根を持つものもある。広さは4~5人が入れる程度のものであり、座席や欄干を設けることもある。
現代建築としては、公園や観光地に設置される西洋風の四阿(英語で「ガゼボ」という)が馴染み深い。
-
ヴェルター湖畔のガゼボ(オーストリア)
-
公園のあずまや(ガゼボ)
-
簡素なあずまや(宇曽利湖)
-
ドーム型のパーゴラがあるあずまや(ガゼボ)(千葉県市原市ちはら台南2丁目の弥生公園)。
-
新潟県小千谷市にある白山運動公園の東屋
著名な四阿
- 卍字亭(桂離宮)
- 臨泉亭(好古園)
関連項目
外部リンク
- 1 四阿とは
- 2 四阿の概要
- >> 「四阿」を含む用語の索引
- 四阿のページへのリンク