県立鴎ヶ崎中学校
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/09 05:14 UTC 版)
「GOLDEN★AGE」の記事における「県立鴎ヶ崎中学校」の解説
通称『かもめ中』。サッカー部が東神学園に大敗した後に部員が大量に抜けてしまい、近江ら不良軍団の溜まり場と化していたが、同じかもめ中の生徒である唯・浦田・ナリアの元茅ヶ崎シーサーペンツジュニアユースの3人が加入し、不良軍団との勝負を経て、部員達のサッカーに対する意識が変化していく。コーチなどは存在しないが、『手品師』白河唯の繰り出すマジックにより、部員たちの力が引き出され、数々の強豪チームを相手に快進撃を繰り広げる。 白河 唯(しらかわ ゆい) 本作の主人公。1年生。ポジションはFW。地元のJリーグ1部のクラブチーム、茅ヶ崎シーサーペンツのジュニアユースチームに所属していた。U-13日本代表。 普段は締まり無くニコニコと笑っており緊張感の欠片も感じさせないような性格だが、サッカーに関しては、高い技術と勝利への執念を併せ持ち、どんな場面でも圧倒的な技とスピードとセンスで突破する最強プレーヤー。彼が所属するチームはまるで魔法がかかったように勝ってしまう事から、「手品師(トリックスター)」との異名を付けられる。周囲から大いに将来を期待されているが、いわゆるスターには興味がなく、ただ「誰も見たことがない最高のプレー」をしたいと望んでおり、その為には敵でもいいから自分の想像を超える選手を見つけたいと願っていた。そんな時、近江舷也に出会い、彼が自分の求めていた選手だと直感する。その後、所属チームが親会社の経営難から解散を余儀なくされ、その間10球団前後ものプロサッカークラブのジュニアユースチームからのオファーがあったにも関わらず、トニオコーチや浦田などの反対を押し切り、近江のいるかもめ中サッカー部への入部を決める。中学のサッカー部・クラブチーム全てを倒して日本一になる事が目標だと宣言する。 プレイヤー、司令塔として唯を上回る者が作中に現れておらず、事実上無敵である(ように見える)。そのずば抜けた能力ゆえに周囲からより優れた環境でのプレイを求められ、小学生の時に9つものチームを転々とした過去がある。手品の趣味もあるが、こちらは上手くない様子。外見に反してかなりの大食いで、普通の子の3倍は食べるらしい。 戦術によってはトップ下やボランチでもプレイができる。 誕生日は8月19日。身長162.3cm。体重53.2kg。好きな食べ物はおにぎり。なんでも食べる。口癖は「大丈夫ですよっ!」。 「唯」という名前とルックスから女の子に間違われる事も少なくはない。ふわふわしているものの、一度決めたことを曲げない意志の強さを持つ。 かもめ中を卒業後、鴎ヶ崎高校(かもめ高)に進学。高校2年生時には日本代表(A代表)の背番号10を背負いエースとして君臨し、親善試合の際に、イギリスから帰国した近江と再会した。 近江 舷也(おうみ げんや) 本作のもう一人の主人公。1年生。ポジションはFW。校内でも有名な不良で、かもめ中サッカー部にたむろする不良達のリーダーだった。 実は世界的に有名なサッカー選手である秋月烈也の息子であり、小学生の頃はサッカーの練習で才能も覗かせていたが、父に自分のサッカーを全否定(台詞や秋月の性格から「父に褒めてほしいから」という動機が否定された原因とも読める?)されてからサッカーから遠ざかっていた。練習への参加を賭けた唯達との試合で抑え込んでいたサッカーへの情熱を刺激され、サッカーに本気で取り組む事になる。そんな経緯の為サッカー選手としての技量は低いが、それをカバーできるほどの中学生離れした身体能力・反応能力を持ち、困難な状況である程ボールに対する集中力が増す。東神学園のエース・一色との出会いで、「“ゴールデンエイジ”と言われる9歳から12歳の間に練習をしなかった者は一流になれない」と言われ気落ちするが、唯に13歳の誕生日まであと1年ある事を指摘され、3年間の空白を最後の1年で取り戻すべく、1ヶ月でスパイクを履き潰すほど練習を積んでいる。 サエグサ杯では、直前にトニオの猛特訓を受け、シュート並みの勢いのボールを空中でコントロールするほどのトラップ技術を得たことで、感覚とボールタッチのズレがなくなり、才能が爆発的に開花。飛び出したゴールキーパーをボールをリフトして一瞬でかわしたり、ドルフィンズDF陣をドリブルで抜き去るなど、本来持ち得なかった華麗なテクニックを披露し、唯にも負けず劣らずの選手に成長した。 切り札はアウトサイドキックであり、常人を超越した脚力を限界まで引き出して放つスライスカーブシュートは、その余りにも急角度なカーブとスピードでキーパーに視界から消えたと錯覚させるほどの威力を持つ。 誕生日は3月9日。身長163.8cm。体重53.2kg。好きな食べ物は寿司(エンガワ)。好きなゲームは『どうぶつの森』。口癖は「オレは○○○しろと言われて、○○○したことはねえんだ」。母は、彼がサッカー部に入っていたことを地区優勝するまで知らなかった。ユニフォームは自分で洗っているという。 その後、中学3年生時にイギリスのFAプレミアリーグ・ニューカッスル・ユナイテッドのスカウトを受け、卒業後に渡英。16歳でプレミア史上最年少ゴールを決める活躍をし、日本代表に選出、日本代表エースとして君臨する唯と国立競技場で再会した。 浦田 虎昌(うらた とらまさ) 1年生。北海道小樽市出身。ポジションはMF(トップ下)。唯の親友。あだ名は「トラ」。眼鏡をかけており、眼鏡がなければほとんど何も見えない状態になる。唯と同じく茅ヶ崎シーサーペンツジュニアユースに所属していた。現実的な性格であり、天然の唯や我を張り通す近江に振り回され、度々キレている。しかし両者ともまるで動じないため、大抵は浦田が諦めて矛を収める事になる。基本的に口調が厳しい事もあって誤解され易いが、近江には何故か初期から気に入られている。シーサーペンツ解散後、最初はかもめ中サッカー部への入部をためらったものの、唯とナリアが入部するというので、仕方なく入部。プレイに安定性を欠く近江を選手としては信頼しきれていないが、素質は認めており、丸蔵中戦では近江を罵倒した蘭に反発するなど、普段のやり取りから感じる印象ほど彼を嫌っている訳ではないようだ。技術、特にパスの精度は高く、FWの能力を生かすパスを武器としており、決定的なラストパスでチャンスを演出する。ファウルをもらえないとふてくされてしまうなど、唯やナリアに比べ精神的に弱い部分があったが、蘭の指摘と唯のプレーにより克服する。 5月12日生まれ。身長159.6cm。体重52.1kg。将棋アマ初段である。 その後は、かもめ中を卒業後、横浜ドルフィンズのユースに入団する。 ナリア・パルタス・エルプリシア 1年生。ポジションはDF(センターバック)。唯と同じ茅ヶ崎シーサーペンツジュニアユースに所属していたブラジルからの留学生。唯の親友。あだ名は「ナリアちゃん」で、呼びかけには「ちゃん」を付けないと反応しない。チーム解散後、日本の部活にも興味があるという事でサッカー部に入部。唯と同じくいつもは天然キャラだが、ここぞという時のディフェンスではかなりの冴えと強い意志を見せる。相手チームのFW3人を一人で押さえ込み、甲斐のドリブルを止めるなど、守備に関しては技術面、フィジカル面共に非常に優れた能力を持つ。彼にパスが無いとわかっている状況での1対1で勝てるドリブラーはほとんどいないという。 老夫婦の元にホームステイしており、お爺さんの「~だのう」からうつった「~だの」というのが口癖。 7月10日生まれ。身長168cm。体重55.8kg。豆腐が嫌いだが残さず食べる。日本に来たときから母国語を一切話さなかったため、日本語がすぐに話せるようになったと老夫婦は話す。 かもめ中を卒業後、ブラジルに帰国した。 蓮葉 怜士(はすば れいじ) 1年生。FWからGKまでこなすオールラウンダー。どこか冷めていて、とても現実的な性格であり、状況を冷静に分析している。成績は常にトップクラス。小学生時代は地元のジュニアチームに所属しており、シーサーペンツのスカウト候補にも挙がっていたが、近江達の不良軍団に属していた事から、理由は明らかでないが一時サッカーからは離れていた様子。日本一のジュニアユースチーム相手にGKとして好セーブを連発するなど、力量・才能は高く、東神学園のエース、一色の後継者としてスカウトもされていたというほど。蓮葉家は三代にもわたり大臣職を輩出している名家で、妹曰く総理大臣になるのが夢との事で、そのため小学生の頃から学級委員を務めるなど、将来政界に打って出ることを視野に入れ、計算づくの人間関係を築いていた。そんな時に近江舷也と出会い、その性格や言動から初めて蓮葉が一目おく存在となり、以来近江を互いに尊敬し合う友人として慕っている。誰に対しても敬語で話すが、浴びせる言葉は実に辛辣で慇懃無礼そのもの。基本的に人を見下しているが、唯や近江など才能ある人間には興味を持つ。ナリアちゃんのホームステイ先で泊り込みの守備特訓を行った際にラーメンに餡子を投入したり、およそ中学生が読むとは思えない雑誌を読んでいたり(スワヒリ語の雑誌等)、若干常人とずれた面も持ち合わせている。妹の依々子は、小波と同じくジュニアモデルをしている。かもめ中では当初はGKを任されることが多かったが、後にMF(ボランチ)で守備の要として活躍する。サエグサ杯では試合中にトップ下にポジションチェンジし、東京イーグルス戦ではハットトリック、横浜ドルフィンズ戦でも1得点をあげている。 誕生日は3月12日。実は近江よりもゴールデンエイジが終わるまでの残りの日数が長い。身長161.5cm。体重51.2kg。 徳川 広将(とくがわ ひろまさ) 3年生。通称「徳ちゃん」。ポジションはGKまたはDF、MF。一応キャプテンである。実力はさほどではないものの、サッカーに対する姿勢は真摯。 前年、東神学園に26対0で敗れた後、殆どの部員が退部してしまったかもめ中サッカー部を守ってきた。熱血系で意欲的だが、強そうな相手には卑屈になってしまい、近江達に部室を乗っ取られる一因にもなっていた。小波の熱烈なファンであり、少々度が過ぎるきらいもあるが、それを隠そうともしない。 蓮葉がボランチに入ってからは代わりにGKでプレイするようになる。 チームに対する思いは確かであり、横浜永和戦では円陣にてメンバーへの思いを伝え、悪い流れを変える。また、敵の決定的チャンスをチームのために身を呈して止めたプレーは、自身は退場になったものの、近江覚醒のきっかけとなった。 7月19日生まれ。身長176cm。体重74kg。 かもめ中を卒業後、かもめ高に進学。主力としてかもめ高の高校2冠に貢献する。高校卒業後はデザイナーとなった。 佐渡 大輔(さど だいすけ) 3年生。ポジションはDF(右サイドバック)。GKをすることもある。徳川や真田と共にサッカー部に残った一人。とても普通で目立たない地味な人。ミスの少ないサッカーをする。 かもめ中を卒業後、かもめ高に進学し、その後高校を卒業した。 真田 勇気(さなだ ゆうき) 2年生。ポジションはDF(左サイドバック)。東神学園に敗れた後も退部せず、徳川、佐渡と行動を共にしていた。現実派で常識的だが弱気な面がある。 かもめ中を卒業後、かもめ高に進学。蘭や後輩らと共に、高校3冠に挑戦する。 藤川 文哉(ふじかわ ふみや) 1年生。ポジションはMF(右サイドハーフ)。スピードに優れている。 元不良軍団の一人で、近江を除く元不良軍団の中では最初にサッカーに対し真面目に取り組み始めた。小学校の先生が原因で、どうせ自分は何をしても駄目なんだと無気力だったのが不良化した原因だったが、試合でゴールを決めた事で、信頼され努力をし、そして結果を出す喜びを見出す。彼の変化は元不良軍団が徐々にサッカーに感化されていくきっかけとなる。堤とは幼馴染。 かもめ中を卒業後、かもめ高に進学した。 12月1日生まれ。身長158cm。体重51kg。好物は鳩サブレ。趣味はゲーム(任○堂の信者らしい)。宝物は親にもらった初回ロットのファ○コン。 宮内 洋太(みやうち ようた) 1年生。ポジションはDF(センターバック)。 元不良軍団の一人。モヒカン頭が特徴の巨漢。読みが鋭くパスカットに光るものを見せる。12歳にして179cmの身長を誇り、ナリアには「みやっち」と呼ばれ、DFとして大成すると見込まれている。物事が上手く行きそうになると調子に乗り過ぎて失敗する悪癖があり、人間関係の構築ができず不良と化していた。試合でも悪癖が出てしまい失点の原因になるが、DF陣は誰一人彼を責める者は無く、仲間との繋がりを実感し失敗後の諦めを克服する。 身長179cm。体重71kg。好きな食べ物はプリン。嫌いな食べ物は鶏肉。モヒカンは小学3年生からで、前歯は喧嘩のし過ぎで欠けた。 かもめ中を卒業後、かもめ高に進学。高校2年時にはモヒカンの部分を合わせて身長217cmになった。 高校では唯、蘭と共に県ベスト11に選ばれるなど飛躍的に成長している。 堤 悠人(つつみ ゆうと) 1年生。ポジションはMF(左サイドハーフ) 元不良軍団の一人。藤川とは幼馴染。過去にピアノをやっていたが、憧れの先生が結婚退職したためにやめてしまったことがある。唯と近江のドルフィンズ移籍の噂が飛んだ時は2人を非難したものの、唯のアドバイスでフェイントが成功したことでサッカーに喜びを見出し、それは唯のおかげだと感じ、後に唯達と和解する。単細胞な性格。 誕生日は6月28日。身長149cm。体重45kg。好きな食べ物は玉子焼き。嫌いな食べ物は魚(ただしサンマだけは食べられる)。趣味はスニーカー、パーカー、短パン収集。 かもめ中を卒業後、かもめ高に進学した。 橋本 靖(はしもと やすし) 1年生。ポジションはMF(主にサブ要因)。 元不良軍団の一人。他の元不良軍団達のように全然悪く見えない、至って普通の印象。観察眼に優れているようで、細かい点に良く気が付く。 身長151cm。体重44kg。 かもめ中を卒業後、かもめ高に進学した。 大田原 源二(おおたわら げんじ) 1年生。ポジションはDF(サブ要因)。 元不良軍団の一人。パーマ頭とずんぐりした体型が特徴で、ヘアースタイルには気を遣うらしい。好物は食べられるもの全て(特にカレー)である。試合後の食事で最大の力を発揮するという。身長152cm。体重82kg。かもめ中のメンバーで唯一試合で出場する事は無かった。 かもめ中を卒業後、かもめ高に進学した。 羽田 小波(はねだ こなみ) 1年生。ジュニアモデルをしている女子中学生。かもめ中入学当初はサッカーに自体に興味はなかった(「イケメン」選手を多少チェックする程度)が、唯のプレーを見てから、サッカーに興味を持ち出す。唯にはベタボレで、いつも気を引こうと奮闘しているが、結果は余り芳しくない。近江とは犬猿の仲だったが、彼女が木に引っかけたボールを取ってくれる優しさや、試合での頑張りを見ている。そのため近江の悪口を言った他校の中学生を叱ったこともある。 かもめ中を卒業後も、高校に通いながらモデルを続けている。 聡美(さとみ) 小波の友人で、「暇だから」という理由で毎回小波と共にかもめ中の試合を観戦に来る眉の太い女の子。かなり初期から登場していたにも関わらず、58話まで名前が明かされなかった。 福田(ふくだ) サッカー部の顧問。初老で、囲碁部と掛け持ちで担当している。20年以上顧問をしているのにも関わらず、サッカー選手で知っているのは釜本邦茂だけである。
※この「県立鴎ヶ崎中学校」の解説は、「GOLDEN★AGE」の解説の一部です。
「県立鴎ヶ崎中学校」を含む「GOLDEN★AGE」の記事については、「GOLDEN★AGE」の概要を参照ください。
- 県立鴎ヶ崎中学校のページへのリンク