天界関連
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天界(てんかい) 天使が暮らしている異世界。雲の上にあり、地球(人間界)でいう「天国」(より正確には「キリスト教圏の天国」)に近い。全部で7層から構成されており、見上げれば白く輝く広大な天井がある。各階層ごとに設置された扉を通って移動できるが、普通はエレベーターを利用して一気に移動する。なお天使たちの堕天を防止する装置が存在しており、邪な思いを抱いた者を結界で取り囲み警告音が発せられる。 「聖書の神」が死亡したために不安定な状態となっていたが、アースガルドと同盟を結んだことで、世界樹ユグドラシルの協力により「システム」が補強され、天使の輪を頭につければ悪魔でも短時間滞在できるようになった。ただし邪な物に対して脆いのはこれまでと変わらないため、後述の邪龍襲撃で邪なものが大量に侵入して来たときはかなり危険な状態になった。 冥界と同じく超常の世界であるため、立ち入ることは容易ではない。内部に入るには、正規に門をくぐるか、死後に天界の使徒として認められるか、辺獄や煉獄を経由するかの3つの方法のどれかを取るしかない。 12月のクリフォトによる攻撃で第三天を中心に被害を受ける。さらに「邪龍戦役」時には2回目の襲撃対象となり、最上層である第七天および神が遺した「システム」は死守できたものの、第一天から第六天までをトライヘキサに破壊され、天界の景観が業火の地獄絵図に塗り替わる程の被害を受けた。この戦いで四大熾天使のウリエルとラファエルが重傷を負い、古くからの天使も何名か戦死を遂げている。第一天 一般の天使や「御使い」たちの詰め所がある前線基地。石畳の白い道に石造の建物があり、空が白く光り輝く。宙に浮かぶ建物は天使達の職場になっている。また幻想的なものと近代的なものが混在する特殊な医療設備も置かれている。 第二天 星を観測する場所。バベルの塔の関係者が収容されているほか、罪を犯した天使もここに幽閉される。 第三天 一般的な天国と呼べる場所で、一番広い階層。広大すぎて、端がどこにあるのかわからないとさえ言われている。教会の信者が死後に来る場所とされているが、実際の所ここに来られるものはそう多くなく、たいていは地獄へ堕ちてしまうらしい。「生命の樹」が生えているものの、「神の死」の後は果実の生育を停止している。 第四天 別名「エデンの園」。アダムとイヴの話が有名。「龍喰者」サマエルもかつてここに居た。「知恵の樹」が生えているが、「神の死」の後は果実の生育を停止している。 第五天 かつて天使だった頃の「神の子を見張る者」メンバーがいた階層で、一時的に彼らの収容所だったとも言われている。現在は研究機関の多い階層となっており、「御使い」のカードを製造する研究所もある。 第六天 ミカエルたちセラフがいる現天界の中枢機関「ゼブル」。金色に輝く光輪を背にした神殿のような神々しい建物で、周囲には多種多様彩り鮮やかな草花が咲き誇っている。外は高い壁に囲まれており、神クラスでなければ壊せないほどに厚い100m以上の高さを持つ門をくぐって出入りする。 第七天 天界の最上部で、神の住まう場所とされていた。今は神の奇跡を司る「システム」だけが存在しており、神器の「システム」もそこにある。セラフ以外は立ち入り禁止になっており、それ以外のものが侵入すると強制的に別の場所へ転移させられる。 煉獄(れんごく) 辺獄同様特殊な事情を抱いたまま死亡した者の魂が死後に向かう場所で、「聖書の神」が冥府を参考にして構築したとされる。奥地には第三天へと通じる道があり、人間として天界にいた頃のリリスがここへ生命と知恵の実を隠していた。 キリスト教会 聖書の神を崇める組織。主な派閥にヴァチカンを総本山とするカトリック、プロテスタント、正教会があり、そのほかにもいくつか派閥がある。教会の戦士/ エクソシスト 対異形用のエージェントとして教会に育成された人間の戦士たち。天界からの加護を受け、悪魔祓いや吸血鬼・魔物などの敵性種族の討伐を行う。天使が使う光力を光の剣や銃から放つ光の弾丸といった武器に変え、加えて身体能力の向上が見られるために、悪魔にとっても特に警戒すべき対象と見做されており、特に「聖剣使い」は重要な兵力として重用されている。これらはエクソシストの「裏」の側面で、聖水や聖書の一節を使って人間に取り憑いた悪魔を追い払うのは「表」の側面でしかない。厳密には天界陣営の教会に所属する者達のことをさすが、悪魔を殺すこと自体に快楽を覚えるようになり戒律を破って破門され、それから堕天使陣営に拾われて悪魔を狩る人材となった者も広義にはエクソシストと呼ばれている。 教会には戦士を教育する育成機関も存在しており、そこで育てられた子供には家族を悪魔や吸血鬼に殺された者も少なからず在籍している。三大勢力の同盟締結以前は、結果的に天のため、神のためになるならば教えに反することも辞さない狂信者や、強欲な上層部も少なからず存在していたため、「聖剣計画」のような非道な実験を行なっていた機関もいくつか運営されていた。このような教会の暗部に属する怪しい研究をしていた機関は解散が進められ、研究員を別の組織に紹介するなどだいぶ改善されてきている。 上層部が悪魔や吸血鬼との和平締結を決めたことで、公には彼らの討伐を禁じられてしまい、その方針に不満を抱く者もいた。そしてリゼヴィムに唆されたことで一部の者が決起する事態を招いたため、「D×D」がその鎮圧に当たることになった。聖剣計画(せいけんけいかく) 人工的に後天的な「聖剣使い」を生み出すことを目的としていた機関。僅かに聖剣使いの因子を持つ子供たちを集め、因子を抽出してまとめることで十分な量の因子を得ようとしていた。しかし、その過程で因子を抜き取った後の子供を虐殺していたことが判明したため解体され、首謀者であったバルパー・ガリレイは教会から破門された。 計画の過程で聖剣使いの研究が進んだことは事実であり、解体後も人死にが出ないレベルでの実験は継続され、イリナのような人工聖剣使いが生み出されている。 シグルド機関 教会の戦士育成機関の1つ。英雄シグルドの血を引く者の中から、魔帝剣グラムを扱える「真の英雄シグルドの末裔」を生み出すことが目的であったが、ジークフリートという完成形が誕生し長年の宿願が達成されたこともあり、子孫達がどこまで出来るのかを試す機関へと方針を転換した。フリード、リントはこの機関で行われた実験で産まれた試験管ベビーであり、倫理的に問題のある行為も数多く行われていた模様。なおここの出身者は白髪を持つのが特徴。現在は再編成されているらしい。 聖遺物(レリック) 聖槍、聖十字架、聖杯、聖骸布、聖釘など聖なる物品の総称で、聖槍はそのなかでも最上位に位置する。そのうち聖槍・聖十字架・聖杯の3品は神滅具にもなっており、聖釘も新規神滅具に認定された。神器の聖遺物を所持する者は、共通して特有の気を持っている。聖杯と聖釘に関しては神器ではない「本物」も確認されている。 信仰の対象ともなる物で、信仰心の強いものは見つめるだけで意識を持っていかれかねない。強力な聖なる力を宿しているため、悪魔、吸血鬼、妖怪といった天使以外の異形には聖剣以上に必殺の効果を持っている。 天界製自転車(てんかいせいじてんしゃ) 天界の力を借りて制作してもらった特注品の自転車。ギアチェンジはもちろん、光力使用の聖なるライトで夜道の運転でも安心。車体には儀礼済みの鉄や銀が使われているため、悪魔が触るとダメージを受けてしまう。 ミルたんがこの自転車にまたがると、自転車とミルたんが神々しい耀きに包まれ、ミルたんの背中から純白の翼が出現して自転車と共に空中を駆け出していった。聖なる加護を得た漢の娘が天使となって空を飛ぶという地獄絵図みたいなことが起こり、そのまま天界までたどり着いてしまった。 ゴッドまんじゅう 天界名産のまんじゅう。ウリエルがロケット自転車で天界までたどり着いたゼノヴィアに持たせてくれたお土産。 週刊ぶれいぶエンジェル 一部の教会信徒向けに発刊している身内専用雑誌。作中に登場した号の特集はミカエルのA-イリナを取り上げている。 キャプテン・エンジェル 冥界での「おっぱいドラゴン」の大ヒットに対抗して開発された信徒向けの覆面ヒーロー。主役を担当するのはウリエルの「A」ネロ・ライモンディ。信徒たちの間ではなかなか人気が高いらしい。
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天界関連
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神(かみ) 天界の人間で、桂馬たち地上の人間の言葉で言うところの神。ディアナたちを指す。古悪魔とは逆に、憑依した人間の愛のエネルギーを得て力を得る。見た目はどちらかというと天使のイメージに近い。 また彼らが協力した事実は、エルシィやハクアら新悪魔たちに認知されていなかった(ノーラ曰く「新悪魔にも知らせたくない事情がある」)。 なお桂馬が「落とし神」「神様」と呼ばれるのはあくまでも通称でこのカテゴリーには含まれない。ユピテルの姉妹 (ユピテルのしまい) 遥か昔の天界の王の名と血を継ぐ存在で、人間で言えば王族のようなもの。霊力に自信があったことから、かつて古悪魔を封印するための人柱に志願した。封印が解かれ古悪魔の魂が復活したことにより、人柱となった彼女達の魂も復活したが同様に力を失っている。 封印の際に力と共に本来の姿も失っているため、依代となった娘の姿に女神自身の物と思しき特徴が表れた姿(全員に共通して現れる頭上のエンジェル・ハイロゥと翼の他、各々目付きが変わる、顔に紋様が現れる、髪の色が変わる等)を取る。基本的に鏡の中から宿主や周りの者と会話するが、周囲に鏡がない・実力行使する場合などは宿主の体を借りる。その場合その宿主は超人的な身体能力や、悪魔の羽衣を手刀で断ち切る等の特殊能力を発揮出来る。 物語の10年前に起こった駆け魂大脱走の際、ディアナがその身に駆け魂をつけられ存在を偽装されていたことから、彼女の他にも何人かが人間界を彷徨い駆け魂と随伴して人間に取り憑いている可能性が示唆され、後に他の女神の発見によって証明された。記憶消去の対象となったはずの天理の記憶が消えていないことから、ディアナは攻略された女性の中に女神がおり、その力が戻っていれば攻略時の記憶を失っていないだろうと推察している。 ディアナによるとユピテルの姉妹は全部でウルカヌス、アポロ、ディアナ、ミネルヴァ、マルス、メルクリウスの計6人である。 なお『ユピテルの姉妹』と名乗っている通り、姉妹の名前はローマ神話におけるユピテルの子供達から取られている(ただし、本来は男神である神も女神となっている)。
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天界関連
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「ドラゴンボールの登場人物」の記事における「天界関連」の解説
カリン 声 - 永井一郎(元祖、Z26話 - 169話、改)、龍田直樹(Z217話 - 241話、プレイディア『真サイヤ人絶滅計画』、ゲーム『ドラゴンボールZ』)、魚建(超、ゲーム『カカロット』)、西村知道(ゲーム『フュージョンズ』) カリン塔に住む仙猫で、年齢は800歳以上。武術の神と呼ばれ、カリン塔を登った悟空に修行をつける。 ミスター・ポポ 声 - 西尾徳(元祖、Z、GT、ゲーム『ドラゴンボールZ』)、松本大(ゲーム『ドラゴンボールZ3』、『Sparking!』)、川津泰彦(改、超、ゲーム『カカロット』) 古くから地球の神の付き人をしている実質的な神殿の管理者。年齢は1000歳以上。肌が黒く、ずんぐりむっくりの体型、丸い眼に厚い唇でほとんど表情の変化を見せない。着ている服はアラビア風で、ターバンも身につけている。一人称は「ポポ」(初登場時は「わたし」)。 作中で登場した神の2代前から神殿で代々の神の付き人をしており、アニメでは先代の神や神仙界のことを詳しく知っている。作中では語られていないが、カリン同様、あの世から派遣された人材。神龍の模型を作った本人であり、神龍が殺された際には模型を作り直して再生させた。飛行と瞬間移動機能付きの魔法の絨毯を操ったり、ナメック語も話せる。 神殿に上がって来た者をテストすることもあり、ピッコロ大魔王を倒した当時の悟空をあっさり打ち負かし、アニメでは、悟空のかめはめ波を飲み込んだり、ピッコロ大魔王を倒した際のパンチも避けた。悟空が天界で修行するようになってからは、神様と共に彼に武術を教えた。そのため、第23回天下一武道会でチチと戦った際の悟空の武術を見たピッコロは「魔族の技に近い」と評した。 アニメの魔人ブウ編では超サイヤ人化した悟天とトランクスに襲われ、最初は攻撃を受け止めたもののダウンさせられた。 神を心から敬っており、そのため、悟空に「ピッコロが死ねば神様も死ぬ」ことを神様にも内緒で教えた。ピッコロの死で神が消滅していく際(アニメ)や、神を生き返らせることができると知ったとき、神がピッコロと融合する際(アニメ)に涙する場面もあった。地球の新たな神になったデンデを補佐し、魔人ブウ編ではブウからデンデを守るために彼を地上に放り投げた。自らはブウに菓子にされ、食べられて死亡したが、ナメック星のドラゴンボールによって生き返る。 名前の由来は特になく、「音の響きからこうしたのだと思う」と鳥山は語っている。 北米版のコミックでは唇が薄く修正されている。 地球の神(神様) 声 - 青野武(元祖、Z、改4話 - 51話)、島田敏(改66話 - 68話、『ドラゴンボールヒーローズ』以降のゲーム) 地球のドラゴンボールと神龍の創造主。神になるため、心の中に芽生えたわずかな悪の心と分離するが、それによってピッコロ大魔王を生み出すことになる。サイヤ人編においてナメック星人であることが判明する。 閻魔大王 声 - 郷里大輔(Z、GT、改第4話 - 第11話)、大友龍三郎(改第129話 - 第157話、超、ゲーム『カカロット』) この世とあの世の法則を司り、死者の魂には絶対の権力とあの世を司る力を持つ。地球の神も閻魔大王には機嫌を損ねないような話し方を心がけていることから、神よりも格上である。界王の弟子であり、悟空とは兄弟弟子の間柄。死んだラディッツを軽く取り押さえるほどの実力もある。 モデルは仏教の冥界の王「閻魔」だが、額に「(閻)」と書かれた二本の角の生えた帽子を被り、背広にネクタイの洋装をしている。身長10メートルはある巨体。 閻魔帳に基づいて吟味を行い、天国行きか地獄行きかを決定している。アニメではあの世とこの世を司る力を持っているとされており、それが発揮できなくなると世界の法則が狂い、地獄の死者があの世から蘇るなどの現象が起こる。また、アニメでは死者を押さえつける巨大な判子を使う。 堅物ではなく、人や状況によっては新たに生まれ変わらせたり、ベジータのように死後も肉体を与えたりするなど状況に応じて対応を変える融通の利く人物である。また懐も深く、悟空はミスター・ポポとデンデを除く天界関係者は最低限「さま」付けをするが、閻魔のみ「エンマのおっちゃん」と呼んでおり、彼もそれに修正を促さない。劇場版『復活のフュージョン!!悟空とベジータ』では、その日の機嫌によって地獄と天国に送る基準が変動するらしく、かなりの高確率で魂を地獄行きにしている姿が見られ、周囲の鬼たちから「今日の閻魔様は機嫌が悪いらしい」と囁かれている。 『超』ではいつまでも反省せず魂が成仏しないフリーザに手を焼いている。また、自分たちがいる宇宙の他にも宇宙があることは噂に聞いたことがある程度だという。 『ドラゴンボールZ カカロット』では蛇の道を進もうとする悟空に対してクイズを行っており、その最中に死者を蘇らせることが可能なドラゴンボールに対して「自分の一度やった仕事がなかったことになる」と言っており、あんなのを誰が作ったのかと地球の神に対してぼやいていた。また、「頭も良くなければ閻魔大王は務まらない」と自称していたが、その割には前述のクイズにおいては「今、何問目?」という最後の問題では自分が出題したにも関わらず間違えており、「自分の間違いを見抜けるかどうか試した」とあまりにも強引すぎる言い訳をしていた。
※この「天界関連」の解説は、「ドラゴンボールの登場人物」の解説の一部です。
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