主な派閥
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/15 15:25 UTC 版)
2016年現在の大きな派閥として、最大派閥の新潮流系のほかに、英系、正国会、蘇系、海派、緑色友誼連線が挙げられる。 美麗島系:党外雑誌『美麗島』を源流とする派閥。美麗島事件の当事者が多い。代表人物は黄信介、許信良、康寧祥、林正杰、張俊宏、許栄淑、郭正亮。当初は選挙を通じて議会で勢力を拡大する路線を提唱したが、「台湾独立」には穏健的。1997年の派閥分裂の結果、影響力はほとんどなくなった。 新潮流系(新系):党外雑誌『新潮流』を源流とする派閥。代表人物は呉乃仁、邱義仁、林濁水、陳菊、頼清徳。社会運動や労働組合などを通じて勢力を拡大する路線を提唱した。「台湾独立」には急進的。蘇系・緑色友誼連線とは協力関係。 福利国連線:結党時期の第三勢力からなる派閥で、美麗島事件の担当弁護士出身の人物が多い。代表人物は張俊雄、謝長廷、蘇貞昌、蘇嘉全、卓栄泰。2006年に分裂した。 正義連線:結党時期の第三勢力からなる派閥で、美麗島事件の担当弁護士出身の人物が多い。代表人物は陳水扁。陳水扁が総統を務めた時には絶大な影響力を持っていたが、任期中の2006年に消滅した。 新世紀系:1997年に美麗島系が分裂してから成立した派閥。代表人物は張俊宏。 新動力系:1997年に美麗島系が分裂してから成立した派閥。代表人物は許栄淑。 緑色友誼連線:2004年に成立した旧美麗島系の後継派閥。代表人物は陳勝宏、何志偉。新系・蘇系とは協力関係。 主流連盟:2006年に成立した福利国連線の後継派閥。代表人物は蔡同栄。 台独連盟:台湾独立建国連盟の参加者からなる派閥。代表人物は李応元。2000年以降は新潮流系、福利国連線もしくは正義連線に分割されて消滅した。 一辺一国連線:旧正義連線の後継派閥。代表人物は陳唐山、陳致中。陳水扁前総統の汚職事件については無実を主張。 正常国家促進会(正国会):旧正義連線の後継派閥。代表人物は游錫堃、林佳龍。謝系とは協力関係。 謝系:旧福利国連線の後継派閥。代表人物は謝長廷。正国会とは協力関係。2016年の謝長廷の駐日代表就任以降は海派へ合流。 蘇系:旧福利国連線の後継派閥。代表人物は蘇貞昌、蘇巧慧。新系・緑色友誼連線とは協力関係。 英系:2008年当時に蔡英文の民主進歩党主席選挙への出馬を支持することにより結成された派閥。代表人物は陳明文、蔡英文、蘇嘉全。 海派:謝長廷の友人、三立電視の取締役林崑海(民主進歩党党員ではない)が設立した派閥。代表人物は王定宇。2016年の謝長廷の駐日代表就任以降は謝系を吸収した。
※この「主な派閥」の解説は、「民主進歩党」の解説の一部です。
「主な派閥」を含む「民主進歩党」の記事については、「民主進歩党」の概要を参照ください。
- 主な派閥のページへのリンク