モチベーション
モチベーションとは、個人が行動を起こす原動力や意欲のことである。心理学や経営学の分野では、モチベーションの向上が個人のパフォーマンスや生産性に寄与するとされている。モチベーションは内発的要因と外発的要因に分けられる。内発的要因は、自己実現や達成感など、個人の内部から生じる動機である。一方、外発的要因は、報酬や評価、制裁など、個人の外部から与えられる動機である。
モチベーションの理論には、マズローの欲求階層説やハーズバーグの二要素説などがある。マズローの欲求階層説では、人間の欲求は生理的欲求、安全欲求、所属欲求、自尊欲求、自己実現欲求の5つの階層に分けられ、下位の欲求が満たされることで上位の欲求が生じるとされている。ハーズバーグの二要素説では、人間の動機付けには、満足をもたらす要因(モチベーター)と不満足を取り除く要因(衛生要因)の2つがあるとされている。
motivation
「motivation」の意味
「motivation」とは、何かを行うための動機や意欲を指す言葉である。個人の内面的な要素や外部からの刺激によって引き起こされる、行動を起こす原因となる心の働きを示す。また、職場や学習環境において、個人が目標に向かって努力し続ける力を維持する要因を指すこともある。「motivation」の発音・読み方
「motivation」の発音は、IPA表記では/məʊtɪˈveɪʃən/であり、IPAのカタカナ読みでは「モウティヴェイション」となる。日本人が発音するカタカナ英語では「モチベーション」と読むことが一般的である。「motivation」の定義を英語で解説
In English, "motivation" is defined as the reason or reasons one has for acting or behaving in a particular way, or the general desire or willingness of someone to do something. It refers to the psychological factors that drive a person to take action or pursue goals, and it can be influenced by internal factors or external stimuli.「motivation」の類語
「motivation」には、以下のような類語が存在する。 1. incentive: 動機付け、誘因2. drive: 欲求、衝動
3. ambition: 野心、志向
4. enthusiasm: 熱意、情熱
5. determination: 決意、意志
「motivation」に関連する用語・表現
「motivation」に関連する用語や表現には、以下のようなものがある。 1. self-motivation: 自己動機付け2. extrinsic motivation: 外発的動機付け
3. intrinsic motivation: 内発的動機付け
4. motivational speaker: モチベーションスピーカー
5. motivational interviewing: モチベーショナルインタビュー
「motivation」の例文
1. His motivation for learning English was to communicate with people from different cultures.(彼が英語を学ぶ動機は、異文化の人々とコミュニケーションをとるためであった。)2. The company offers various incentives to increase employee motivation.(会社は従業員のモチベーションを高めるために、さまざまなインセンティブを提供している。)
3. She has a strong motivation to succeed in her career.(彼女はキャリアで成功するための強い意欲を持っている。)
4. The coach's motivational speech inspired the team to win the game.(コーチのモチベーションスピーチがチームに勝利へのインスピレーションを与えた。)
5. His lack of motivation led to poor performance at work.(彼のモチベーションの欠如が、仕事での成績不振につながった。)
6. The students' intrinsic motivation to learn was enhanced by the teacher's engaging teaching methods.(教師の魅力的な教授法によって、生徒たちの学ぶための内発的動機付けが向上した。)
7. The promise of a bonus served as an extrinsic motivation for the employees to work harder.(ボーナスの約束が、従業員がもっと一生懸命働くための外発的動機付けとなった。)
8. The athlete's motivation to win the gold medal was fueled by her past failures.(過去の失敗が、アスリートが金メダルを獲得するための動機付けを燃え上がらせた。)
9. The workshop focused on enhancing motivation and productivity in the workplace.(ワークショップでは、職場でのモチベーションと生産性を向上させることに焦点を当てていた。)
10. The motivational interviewing technique is used to help clients overcome their resistance to change.(モチベーショナルインタビュー技法は、クライアントが変化への抵抗を克服するのを助けるために使用される。)
モチベーション
英語:motivation
「モチベーション」とは、人が目標や対象・方向に向かって行動を起こしたりそれを維持したりするための原動力・動機・やる気となるような目的やきかっけのことを意味する表現。
主に「行動を起こす契機となる刺激や意欲」といったニュアンスで用いられる。よく「モチベ」と略される。「特にやる気もないし必要に駆られているわけでもない」というような状況を指して「モチベーションがない」と表現したりする。
モチベーションの語源
「モチベーション」は英語の motivation をカタカナ表記した外来語。英語の motivation は、motive(動機)から派生した抽象名詞。いわゆる「創作の動機」といった意味の「モチーフ(motive)」と共通の語源をもつ。英語の motivation の品詞は名詞。日本語の「モチベーション」も英語と同様もっぱら名詞として扱われる。動詞的に活用する言い方は基本的にない。
モチベーションの用例
モチベーションの類語
モチベーションと同じような意味の語彙としては「やる気」「動機」などが挙げられる(←ただの訳語やないかい)。「やる気」「動機」と「モチベーション」の間には特に際立った意味・ニュアンスの差があるわけではない。「やる気」と「動機」の両方を含む意味で「モチベーション」の語が用いられる、あるいは、日本語で「やる気がない」という風に述べた際に漂う露骨な雰囲気を緩和する意味で「モチベーション」のごとき外来語が用いられる、といった解釈は成立し得る。モチベーションの派生語
組織運営において構成員の意欲を(高く維持し続けるよう)管理することを「モチベーションマネジメント」と呼ぶことがある。モチベーション
「モチベーション」とは・「モチベーション」の意味
「モチベーション」とは、英語で「目的意識」という意味の言葉だ。このモチベーションという言葉の由来は、英語で動機や理由を意味する「モーティブ」と行動や働きを意味する「アクション」を組み合わせた熟語である。そのためモチベーションを日常会話で使う際には、これから何らかの行動を起こすもしくはすでに物事を起こしている最中に対して心理状態を表すために用いることになる。
具体例として、自分以外の存在のために自発的に行動をする「内発的モチベーション」と成功報酬を得るためなど自分のために行動をする「外発的モチベーション」がある。
「モチベーション」の熟語・言い回し
「モチベーション」は、「高まる」や「下がる」といった状態を表す言葉を組み合わせることによって明確な意味を持たせることができる。モチベとは
モチベとは、モチベーションの略語である。略語はインフレーションをインフレと略すように、5文字以上の単語を2文字から4文字以内に収めることによって日常生活で使いやすくする言葉だ。
モチベーションを保つとは
モチベーションを保つとは、物事が完遂するまで目的意識を一定の水準で維持することである。
モチベーションを上げるとは
モチベーションを上げるとは、物事を完遂する工程を早めるために他に向けていた目的意識を一点だけに集約することである。
モチベーションが下がるとは
モチベーションが下がるとは、物事の進行に障害が起きたことで目的意識が維持しづらい状態のことである。
モチベーションが高いとは
モチベーションが高いとは、始めた物事を完璧な形で完遂させるために目的意識の水準を最高の状態にすることである。
高いモチベーションとは
高いモチベーションとは、始めた物事がどんな状態であっても常に最高の状態に近い状態で維持していることである。
仕事のモチベーションとは
仕事のモチベーションとは、自身の力量を信じて任せてくれた業務を見事な形で完遂させるための原動力のことである。
ディモチベーションとは
ディモチベーションとは、進めていた物事が重大な不確定要素が発生したことで完全に頓挫してしまったことにより目的意識を喪失してしまった状態である。
「モチベーション」の使い方・例文
「モチベーション」の使い方は、現状における自身の状態に合わせて使うのがコツだ。・志望する学校に進学するために、モチベーションを高めて受験勉強を頑張ろう
・チームの成績不振が続き、このままでは降格が免れないのでモチベーションが低下している
・勝率が並んだことで優勝の可能性が生まれたことにより、俄然チームのモチベーションが高い
・これから大事な試合のため、前もってチームメイトのモチベーションを上げる一言を言おう
・信頼する上司から大切な仕事を任されたので、これまで以上に仕事のモチベーションをもって臨もう
・この仕事がうまくいくと出世ができるので、日ごろの仕事で疲れているがモチベーションを維持しよう
・慎重に進めていたプロジェクトが、経営悪化で中止となりモチベーションがなくなった
・信頼していた相手から悪意のある一言を言われたため、相手と一緒に進めるためのモチベーションの維持が難しくなった
・進めていた物事のゴールが近いので、モチベーションがこれまで以上に上がっている
・育児疲れが溜まり、夫のために料理を作るモチベーションが低い
・勝負の大事な局面なので、相手のモチベーションが高い
・物事を完遂する工程を早めるためにモチベーションを上げる
・終盤に差し掛かって疲れているが、ノルマ達成まであと少しなのでモチベーションを維持しよう
このようにモチベーションは日本語における「やる気」や「意欲」の意味合いがあるため、これらの言葉の代わりに使う。
モチベーション【motivation】
読み方:もちべーしょん
どうき‐づけ【動機付け】
モチベーション
モチベーション
・モチベーションとは、人が一定の方向や目標に向かって行動し、それを維持する働きを意味し、「動機づけ」「やる気」とも呼ばれ、人間の行動がいかにして始動し・方向づけられ・維持され・停止していくのか、そしてこれらが進行する過程でどのような反応が人間有機体の内部に生起するのか、を説明するために考えられた概念である。
・モチベーションは、「外発的動機付け」「内発的動機付け」からなる。外発的動機づけは、「誘因」によって行動を起こさせるものであり、内発的動機づけは「動因」により、モチベーションアップを目指すものである。
・ハーズバーグは、企業におけるこの動因と誘因を具体的に研究し、さまざまな企業・職種の社員から、仕事中に極度の満足・不満を覚えたとき、どのようなことが起きたかについて質問し、その要因を抽出し「動機づけ衛生理論」として発表した。
・満足を引き起こしたものとして、達成・他者からの評価・仕事の内容への満足感・責任・昇進・進歩・個人的な成長などが上げられた(動機付け要因)。
・逆に不満を招いた要因には、企業の施策と管理・監督・対人関係・作業条件・給与・福利厚生・雇用の保証などが上げられた(衛生要因)。衛生要因は満たされないことで不満を引き起こすが、満足度を高めるものではない。
動機づけ motivation
動機づけ
読み方:どうきづけ
行動を一定方向に向けて始発させ、推進し持続させる過程の全般を総称する用語。すなわち動機づけは動因と誘因の2つの概念を含むが、社会的動機づけの概念などはこれと相違する。学習心理学の分野では、動機づけの機能として次の3つが考えられている。①始発機能(energizing function):動機づけは行動を始発する役割をはたす。②選択機能(selective function):動機づけは始発した行動を維持し、方向づけ、また一定の刺激対象に向かうように行動を規制する役割をはたす。③強化機能(reinforcing function):動因低減による強化説を前提にすれば、動因が低減(もしくは解消)することによって、その行動の再現可能性は高められる。
モチベーション motivation
動機づけ
(motivation から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/01 08:55 UTC 版)
動機づけ(どうきづけ、motivation/mòʊṭəvéɪʃən〈米国英語〉、m`əʊṭəvéɪʃən〈英国英語〉、モチベーション)とは、ある行動を引き起こし(行動の始発機能)、その行動を維持させ(行動の強化機能)、結果として一定の方向に導く(行動の評価機能)心理的過程のことである。[1]
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- ^ a b “マズローの欲求5段階説とは?自己実現理論を階層ごとに分けて簡単に説明 | やさびと心理学”. 2024年3月31日閲覧。
- ^ a b “マズローの欲求5段階説|誤解されやすい承認欲求や自己実現欲求を臨床心理士が解説 | 東京カウンセリングオフィス”. 2024年3月31日閲覧。
- ^ 被験者の感覚を一時的に遮断(外部からの刺激を極限までなく)し、被験者にどのような変化がみられるかを検証した実験である。この結果、生理的に満たされた状態であるにもかかわらず、長時間感覚を遮断されると正常な精神状態を保つことができなかった。
- ^ アカゲザルにパズルを与えると、エサを与えられなくても、パズルに熱心に取り組むようになったという実験。「ハーロウの代理母実験」という実験の一環として行われた。
- ^ a b c “自己決定理論とは? 3つの軸と5段階のプロセスを理解して、内発的動機づけを促そう│LearnTern(ラン・タン)”. 2024年3月31日閲覧。
- ^ 右に行くほど自己決定の度合いが高く、左に行くほど低い。
- ^ “動機付けとは?ビジネスにおける「やる気」の高め方を徹底解説 【中途採用ノウハウ】 | リクルートエージェント”. 2024年3月31日閲覧。
- ^ a b c d e “自己決定理論とは?重要な3欲求や内発的動機づけまでの段階を解説 | Musubuライブラリ”. 2024年3月31日閲覧。
- ^ 美濃哲郎、大石史博編『スタディガイド心理学』(ナカニシヤ出版、2007年)、p.57
- ^ ジョン・アデア著 『Effective Motivation.』 Pan. (1996). ISBN 0-330-34476-5.
- ^ 美濃哲郎、大石史博編『スタディガイド心理学』(ナカニシヤ出版、2007年)、p.59
- ^ a b c d e f g “モチベーション理論(動機づけ理論)とは?10種類の概要と活用例 – 3rd ROOM”. 2024年3月31日閲覧。
- ^ a b c d e “【動機づけ理論】ハーズバーグ、ブルーム、デシ、マグレガー、マクレランド”. 2024年3月31日閲覧。
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