ふぐ【河=豚/×鰒】
読み方:ふぐ
《「ふく」とも》フグ目フグ科の魚の総称。海産のものが多い。体はふつう太っていて腹びれがなく、体表にとげ状のうろこをもつものや、うろこのないものがある。口は小さく、歯は癒合してくちばし状を呈し、よく水を飲んで体を膨らませる。多くは内臓に毒をもつ。肉は淡白で美味。トラフグ・マフグ・キタマクラなど、日本近海に約40種が知られる。フグ目にはハコフグ科・ハリセンボン科なども含まれる。ふくべ。かとん。《季 冬》「—の面世上の人を白眼(にら)む哉/蕪村」
あわび〔あはび〕【×鮑/×鰒/石=決=明】
アワビ
(鰒 から転送)
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アワビ(鮑、鰒、蚫、英語: abalone [æbəˈləʊni])は、ミミガイ科の大型の巻貝の総称[1]。雌雄の判別は外見からではほぼ不可能で、肝ではなく生殖腺の色で見分ける。生殖腺が緑のものがメス で、白っぽいものがオスである。
- ^ “魚介類の名称表示等について(別表1)” (PDF). 水産庁. 2013年4月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年5月29日閲覧。
- ^ “乾鮑について”. 吉浜漁業協同組合. 2012年10月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年1月25日閲覧。
- ^ a b c d 『甲州食べもの紀行』(山梨県立博物館、2008年)、pp.30 - 31
- ^ 自然毒のリスクプロファイル:巻貝:ピロフォルバイドa(光過敏症) 厚生労働省
- ^ ネイチャーテック|ハンマーで殴っても、車でひいても大丈夫!丈夫なアワビの貝殻の秘密
- ^ 『万葉集』巻第六・933番に「鮑珠」と表記が見られる。
- ^ 向井広樹 ほか、アワビ真珠層の構造と成長機構について 日本鉱物学会・学術講演会,日本岩石鉱物鉱床学会学術講演会講演要旨集 2007, 179, 2007-09-22, NAID 10019865601
- ^ “暴力団の巨大資金源「密漁ビジネス」のリアル”. 東洋経済オンライン (2018年10月6日). 2018年11月23日閲覧。
- ^ Haliotidae Rafinesque, 1815 WoRMS
- ^ Haliotis Linnaeus, 1758
- ^ 千家尊統『出雲大社』(学生社、1968年8月25日)167頁
鰒
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「熨斗」も参照 神宮の神饌にとって鰒は特別な御物である。それは御贄調舎に神職一同が介し、神饌の代表として忌刀で三度切り、御塩で和える特別な儀式があることからもわかる。内宮に天照大御神が鎮座した後、倭姫命が御贄を探して志摩の国々を巡った際、現在の鳥羽市国崎町で湯貴潜女の海女が差し出した鰒に感動し、それを神宮へ献納するよう伝えた古事があるように、神宮鎮座以来2000年以上に渡って鎧崎で獲れた鰒が奉納されてきた。鎧崎には御料鰒調製所があり、毎年漁の盛んになる5月にはここで熨斗鰒が作られる。熨斗鰒とは、もみ洗いしてぬめりを取り除いた鰒を桂剥きにした後、竿に干し、白い布で覆った上からぬるま湯をかけて伸ばしながら作られる乾物である。中型の鰒では3メートル程度に桂剥きが可能で、湯をかけながら4時間から5時間かけて伸ばし終わった頃には3倍ちかくにまで伸びている。こうして伸ばされた鰒はさらに竹筒を用いて餅やうどんのように伸ばされ、見取鰒、玉貫鰒用に決められた寸法に切りそろえられる。大きい身取鰒では片側10枚、合わせて20枚の熨斗鰒が藁紐でくくられ、小さい身取鰒では片側3枚と2枚ずつ、合わせて5枚が一組となってくくられる。玉貫鰒は編んだ藁紐に片方に12枚、両方で24枚が縄梯子のように配置されて干される。国崎からは2010年で生、熨斗鰒あわせて約660キロが奉納され、その他に若布、鹿尾菜(ヒジキ)、荒布(アラメ)、栄螺(サザエ)なども奉納される。
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鰒
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