ロコガイとは? わかりやすく解説

ロコ‐がい〔‐がひ〕【ロコ貝】

読み方:ろこがい

ロコ(loco)はチリでの俗称アッキガイ科の巻き貝貝殻は平たい楕円形で、殻口大きくアワビに似る。チリからペルーにかけての沿岸部にすみ、食用とされる。あわびもどき。


ロコガイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/03 01:39 UTC 版)

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ロコガイ
ロコガイ
分類
: 腹脚綱 Gastropoda
亜綱 : 前鰓亜綱 Orthogastropoda
: 新腹足目 Neogastropoda
超科 : アッキガイ超科 Muricoidea
: アッキガイ科 Muricidae
亜科 : レイシガイ亜科 Thaidinae
: Concholepas属 Concholepas
: ロコガイ C. concholepas
学名
Concholepas concholepas (Bruguie, 1789)
和名
ロコガイ(ロコ貝)
アワビモドキ (鮑擬き)
英名
Baranacle Rock-shell

ロコガイ Concholepas concholepas (Bruguie, 1789) あるいはアワビモドキは、南米太平洋沿岸に生息するアッキガイ科の巻貝の一種。広く食用とされる。

特徴

同じ科のイボニシアカニシなどと同じ肉食の巻貝であるが、殻口は著しく拡大して貝殻全体が皿状になり、アワビに似た姿となる。殻長は15cm程度で、他のアッキガイ科同様に腹足背面にアワビにはない蓋を持つ。アッキガイ科で同じように殻が皿状になるものに、鰓下腺の分泌物を染色(貝紫)に使うサラレイシガイが知られている。 繁殖は雌雄が交尾を経て体内受精により卵嚢を海底に産み付け、そこから孵化したベリジャー幼生が長期間植物プランクトンを摂食しながら成長し、変態、着底して稚貝となる。そのため、人工増殖の研究も行われているが、幼生の大量飼育に難があり、まだ試験段階にとどまる[1]

分布

南米チリからペルーにかけての感潮帯から深さ40m程度まで生息する。近年、乱獲によって漁獲量が急減し、輸入量も減っている。

利用

食用貝として利用される。肉質は同じ仲間のアカニシに似ており、歯ごたえがあり肉量があって上質な食用貝である。 日本においては、昭和期には高騰するアワビの代用品として大量に輸入され、「チリアワビ」等の名称で回転寿司等で流通していたが、2003年3月より日本農林規格の表記ガイドラインにより、標準和名の「アワビモドキ」ないし「ロコガイ」を用い、チリアワビ等の名称を使わないこととしている。[2]

脚注

  1. ^ Field and laboratory pilot rearing experiments with early ontogenic stages of Concholepas concholepas (Gastropoda: Muricidae) Aquaculture Volume 279, Issues 1-4, 2 July 2008, Pages 99-107
  2. ^ 魚介類の名称のガイドラインについて Archived 2013年7月20日, at the Wayback Machine. (pdf) 平成19年7月・水産庁



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