聖王国
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シルヴィア・サン・ディキマ・フォルトゥナ ミネルヴァの妹。現在の聖王国託宣女王。姉と同じく予知能力があるが、ごく弱いために薬を多用する。非常に思慮深く姉思いであるため、数々の苦しみに耐えて女王の座に留まり続けている。周りに心を許せる人間がいない為に強い人間不信に陥っており、ジュリオの事も当初は全く信用していなかった。しかし、次第に彼と心を通わせるようになる。時折、ミネルヴァと同じ予知をすることがある。ヒエロニヒカによると、予知能力以外のテュケーの力の大半を宿しているとのこと。 聖巡でデクレヒトに滞在している時にアンゴーラ軍の襲撃を受ける。デクレヒトが陥落する寸前にヒエロニヒカによって全身の血を抜き取られて一旦は死亡したが、そのことを見抜いたアナスタシアの刻印の力で生命を与えられ、ヒエロニヒカの身体の内側から強制的に復活させられる。そのまま捕らえられそうになるが、乱入してきたジュリオとメルクリウスに助け出されてデクレヒトから脱出する。 ジュリオ・ジェミニアーニ シルヴィアの守護騎士。美しい少女のような容貌をした少年で、かつては性別を偽って巫女として育てられたという経歴を持つ。王宮指南役のカーラに剣術の才能を見出され、王国全体でもごくわずかしかいない白薔薇の騎士の地位にまで登り詰める。王太伯ティベリウスの命令で、シルヴィアの考えを探るために側近として送り込まれるが、シルヴィアと心を通わせて支えとなる。純真で強い精神力を持っており、王配候が相手であっても己の意思を貫き通す。自分がシルヴィアへの密偵代わりであったことを知った時は絶望して、ルキウスに命じられるままクリスの命を狙うも失敗。最終的にはシルヴィアの元に戻っていく。アンゴーラ軍の侵攻によって行方不明になったシルヴィアを見つけ出す為に、ティベリウスに自らの身を差し出す。そして、ティベリウスに肉体を乗っ取られたままでメルクリウスと共に北方へ出立し、デクレヒトの女帝アナスタシアの浴室でシルヴィアを発見するが、アナスタシアの武人としての力に圧倒される。しかし、同時期にティベリウスに起こった異変によって肉体の自由を取り戻し、シルヴィアと気を失ったメルクリウスを連れてデクレヒトから脱出する。 コルネリウス・エピメクス 王配候の一人。エピメクス大公家の若い当主で、剣士としても将軍としても名高く、紫薔薇の騎士の地位を持つ。最初にクリスの正体に気づき、危険な戦場に送り込んだり、その力を利用しようとしていた。額と両手に陶酔の神イアコスの刻印があり、剣先で触れた者の身体を操るという力を持っている。クリスとは腹違いの兄であり、本人はそのことに気づいていた。冷酷ではあるが、好色な父親を忌み嫌っており、一族の縁故採用を一切認めなかった。シルヴィアの託宣により彼女の夫となる資格を得るが、婚礼の最中に乱入してきたクリスに殺害された。 ガレリウス・ネロス 王配候の一人。三人の王配候の中では最も年上で、王太伯ティベリウスの弟、ミネルヴァとシルヴィアの叔父にあたる。思慮深く慎重な性格をしているが、大公家のためとあれば他者は顧みない。「蛸」と呼ばれる諜報員たちを配下に多数持っており、情報通である。夢想の神イケロスの刻印があり、相手の心を読むという力を持っていた他、刻印の力が強化された事で相手の記憶を奪えるようになった。王配候として権勢をほしいままにしているが、聖王国の重鎮では一番の常識人で、周囲の個性的すぎる人々に振り回される苦労人。幼少時から多くの人々の心を見てきた為か、自分の能力を強く嫌悪している。また、ジュリオを追い詰めてしまった事に少なからず罪悪感を抱くようになる。 冥王オルクスの真名がクリストフォロであることを知っており、聖都王城に侵入したクリスを地底湖に案内し、真相を知ったクリスが絶望するのを利用して、クリスからほぼ全ての記憶を奪うことに成功する。その後、フランチェスカを聖王国側に有利になるように殺害する策略の為にティベリウスと面会し、自ら望んでモルフェウスの力を植えつけられる。しかし、以前にティベリウスがジュリオの肉体を乗っ取っている最中にティベリウスの意識を読み取っていた為に肉体の自由を奪われることはなく、逆にイケロスの力でティベリウスからモルフェウスの真名の記憶を奪う。そして、ハドリアヌス城砦での和平交渉の場でフランチェスカをモルフェウスの力で支配し、所持する瑠璃の短剣で喉を貫かせようとした。しかし、出席していたフランチェスカが実は影武者のパオラだったことと、フランチェスカが事前に仕掛けていた凄惨な策によって策略を破られ窮地に陥る。同時期にティベリウスに起こった異変によってモルフェウスの力も使えなくなったが、会議場に現れたカーラによって事なきを得る。そして王城に帰還したところ、銀陰宮でティベリウスの遺体を発見する。 ルキウス・グレゴリウス 王配候の一人。冷笑的で嗜虐性のある男。催眠の神ソムヌスの刻印を持ち、周囲の人々の認識力を低下させる能力を持つ。その力を使ってエパベラ周囲に展開する連合軍の砦を次々と陥落させ、更にクリスに致命傷を与えるも、ミネルヴァがテュケーの力を覚醒させた事で失敗する。その後、カーラから渡された作戦書の通りに連合軍を攻撃するが、自身の力を過信して作戦書の内容を連合軍に見せ付けるという失策を犯した末に、クリスに殺害されて能力を奪われる。 ティベリウス・ネロス 王太伯。ガレリウスの兄でミネルヴァとシルヴィアの父親。王城の一角「翡翠宮」の一室に隠栖している。ミネルヴァが幼い頃に彼女の目の前で妻ユリアを殺害しており、この事がミネルヴァが王宮から逃げ出す原因となっている。謁見したジュリオに国家機密をあっさり話すなど、かなり口が軽い。政治には興味は無く、高齢の自分が若返る秘法に固執しており、かつて死んだユリアの血を使って回春の術を行った結果として身体の一部だけが若返り、それ以外の部分は皮膚が無く筋肉繊維が剥き出しの醜い姿になってしまい、その姿はガレリウスを嫌悪させている。幻惑の神モルフェウスの刻印を持ち、他者の身体に自身の精神を乗り移らせて自在に操る能力を持つ。また肉体を乗っ取られた者にも刻印が現れ、増殖していくこともできる。アンゴーラ軍の侵攻によって行方不明になったシルヴィアの救出を願うジュリオの提案を呑み、彼の身体に精神を乗り移らせた。 ハドリアヌス城砦での和平交渉に赴く前のガレリウスと面会した際に、ガレリウス自身の頼みでモルフェウスの力を植えつける。しかし、ガレリウスの策略によって肉体を乗っ取ることは出来ず、逆にイケロスの力でモルフェウスの真名の記憶を奪われて能力が使えなくなる。そして憤怒のままに、冷凍保存してあるユリアの血を使って真名の記憶を取り戻そうと銀陰宮に赴くが、そこで記憶を奪われたクリスと遭遇する。クリスの額の烙印を見て彼の素性に気付き、オルクスの力を奪う為に近くに転がっていたクリスの太刀を拾って襲い掛かる。しかしその後、王城に帰還したガレリウスが銀陰宮でティベリウスの遺体を発見する。 デュロニウス・エピメクス コルネリウスの父親。しかし、親子そろって家族愛というものは存在していない。戦いの際は敵地であろうと自国領であろうとかまわず掠奪行為を行う残虐な軍人で、長らく中央からは遠ざけられ盗賊同然な傭兵稼業に身を落としていたが、コルネリウスの死によってエピメクス大公家の当主代行となり、後に将軍職を得る。好色、殺戮、略奪を思うままに振るう節操のない男だが、軍事力だけはガレリウスも認めていた。フランチェスカの動きに不審を抱き、先手を取る事で銀卵騎士団を窮地に陥れるなど奸智に長けている。 恐慌の神フォボスの刻印を持ち、周囲の者の精神を破壊し、崩壊させる能力を持つ。また、獣の力を解放する事で人間を超越した身体能力を引き出すことが可能。だが、それを差し引いても軍人としても剣士としても高い力量を誇る。 クリストフォロの実の父親であり、略奪したクリスの母親を毎晩獣のように犯し続け、身篭らせた。そのまま村に返せばどうなるか、という理由で母親を解放。彼女の乳房についている赤い痣は、夜伽の際に噛み付いた痕である。 クリスと似ても似つかない巨漢だが、剣の扱いだけは通じるものがあり、ミネルヴァを圧倒した。ジュリオの一撃で致命傷を負うも獣の力を解放させて敵味方見境無く攻撃するが、自分と同様、獣の力を解放させたクリスに片腕を潰されて敗北。命乞いをするも額を貫かれて絶命した。 ヒエロニヒカ 女王の側近である神官団の長、最上位の巫女である大院司。テュケーの従属神スミュルナの紋章が刺繍された衣を常に纏い、長きにわたって若さを保ち続けている不気味な女で、アナスタシアとも古い知り合いである。シルヴィアから託宣を得るためには手段を選ばない冷酷さを持つ。女王の側近という立場を利用して、三大公家と権力争いをしている。託宣女王の血に時間を巻き戻す効果がある事に気づき、己の若さを保つ為に代々の託宣女王の生き血を啜っていた。何らかの使命を自らに課しているようで、権力争いや若さを保ってきたのは使命を遂行する為に行ってきたことのようである。スミュルナの刻印を持つらしく、聖王国の古い記録に刻印を発現させた事が記録されている。シルヴィアの聖巡の最中にアンゴーラ軍の襲撃に遭い、シルヴィアをいずこかに逃がすも自身は虜囚となって拷問にかけられる。その後、アナスタシアにデクレヒト陥落寸前にシルヴィアの全ての血を己が身に取り込んでテュケーの血統を守ろうとしたことを見抜かれ、アナスタシアのイノ・モルタの刻印の力でシルヴィアを強制的に復活させられたことで、身体を内側から引き裂かれて死亡した。 アルビレオス 大将軍。若くして軍部の頂点に登り詰めた有能な軍人。ジュリオと同じく白薔薇の騎士であり、一流の剣士。部下たちにも慕われている。ジュリオを高く評価しており、彼を暗殺者に仕立て上げたガレリウス達に苦言を呈した。策謀家でもあり、ヒエロニヒカやティベリウスの秘密を握っている。シルヴィアと親密になったジュリオを抹殺するべく、カンナヴァーロに暗殺を依頼するが失敗する。 カーラ 王宮指南役。奔放な女性剣士で、職務を弟子のジュリオに任せきりにして諸国を遊び歩いていた。ミネルヴァやジルベルトの師でもあり、「アルビレオスとジュリオの二人がかりでもかなわない」「ミネルヴァとジルベルトが二人ずつ居て四方から攻撃してもかなわない」と評される圧倒的な実力の持ち主。兵法にも通じており、フランチェスカとパオラに兵法の基本を教授した。ジュリオの無罪が証明された後に、メルクリウスを新しい弟子にした。幼少のミネルヴァを王宮の外に逃がした張本人。「美しいものは愛でて、強い奴は倒す」と公言しており、ミネルヴァ達に剣術や兵法を教えたのも自分と戦える相手を欲した為で、フランチェスカをして「最悪の敵」と言わしめている。本作における狂言回し的存在であり、傲岸不遜な言動や本質を見通すかのような言葉で周囲を引っ掻き回す。 ネルビロ・カンナヴァーロ 薔薇騎士団剣審院の長官。30年以上も長官を務めている老人で、干からびた瓜と揶揄される事もあるが、老いてもなおジルベルトを圧倒する剣士である。王国軍とは一定の距離を置いており、アルビレオスを危険視している。また、ジルベルトに裏切りを唆した。後にジュリオの暗殺をアルビレオスから依頼されて実行に移し、一旦はジュリオに致命傷を与えるも、シルヴィアがテュケーの力を発現した事で失敗し、ジュリオに額を貫かれて死亡した。 メルクリウス・エピメクス エピメクス大公家の次期当主で、コルネリウスとクリスの甥。天才的な力量を持った剣士であり、僅か12歳で紫薔薇騎士章を授与された。光明の神ポイボスの刻印を持ち、他の刻印の力を増幅させる能力を持つ。幼い故の無邪気さと残酷さを併せ持っており、話をする時は自分の事を「メル」と呼ぶ。一方で両親の温もりを恋しがるなど、子供らしい姿も見せている。シルヴィアやジュリオに懐き、2人にとって弟ような存在となる他、素質に目を付けたカーラに半ば強制的に弟子にされて弄り倒されている。ジュリオの暗殺を謀った近衛兵数名を殺害した事で軟禁状態となる。その後、アンゴーラ軍の侵攻によって行方不明になったシルヴィアの捜索の為に釈放され、捜索隊の指揮官としてティベリウスの意識に肉体を乗っ取られたジュリオに同行する。 そして、ティベリウスの刻印の力でデクレヒト城砦のアナスタシアの浴室に踏み込んだところシルヴィアを発見して救出しようとするが、アナスタシアの武人としての力に圧倒されて負傷する。しかし、気を失う寸前にポイボスの力でアナスタシアの刻印の力を暴走させたことでアナスタシアが気絶し、シルヴィアと肉体の自由を取り戻したジュリオによって気を失ったまま運び出され、デクレヒトから脱出する。
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託宣女王が支配する、広大な領地を持つ王国。女王の予知能力を利用することによって権力を増大させてきた。女王直轄領の他に、多数の属領を持つ。現在は東方七公国の叛乱によって内戦が続いている。首都は聖都(サンチュリオ)。
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聖王国
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王弟元帥(おうていげんすい) 声 - 櫻井孝宏 「聖王国」の王の弟。作中最高クラスの軍事的才能を持っており、その軍事的才幹とカリスマ性で王族や民衆、軍などからの信任も厚く「人間最大の英雄」と呼ばれ、第三次聖鍵遠征軍では指揮官を務める。 物事を平等に判断し、野心にとらわれたり慢心したりすることなく、常に冷静な思考で戦況、情勢を的確に分析することができる人物でもある。 しかし裏で蒼魔王と結託しており、わざと膠着状態にさせることにより求心力と支持力を操作してきたが、その要でもある開門都市が独自の自由貿易都市になったことによりパワーバランスが崩れたため、第三次聖鍵遠征軍を編成したという一面もある。 聖鍵遠征軍の中では最も有能な指揮官ではあるが、遠征軍組織内では前線司令官の一人にすぎず、戦後の利益分配をめぐっていがみ合いを続ける諸国王族たちによって冷遇される。それでも遠征軍の目的完遂(聖骸の奪還)と聖王国権益の維持のため奔走するが、冬寂王、青年商人、メイド姉の停戦交渉を受けて軍を引くことを決意、すでに指揮系統が崩壊していた遠征軍をまとめて和平への道筋をつくった。 終戦後は戦端を開いた責任者の一人として、指導者を失った蒼魔族の領地復興の責任者となった。 聖国王(せいこくおう) 「聖王国」の王。王弟元帥の兄。臣下である国務大臣等から軽んじられている。だが実際は王弟元帥のカリスマ性が大きすぎるゆえ霞んでいるだけで王としての度量を持ち合わせた、かなり有能かつ穏健な人物で、青年商人からは鋭い洞察力を持っていると見抜かれて高く評価された。 参謀軍師(さんぼうぐんし) 第三次聖鍵遠征軍に参加した王弟元帥率いる聖王国軍部隊において、軍師を務める。王弟元帥同様冷静に先を見通せる人物。 聖王国将官(せいおうこくしょうかん) 第三次聖鍵遠征軍に参加した王弟元帥率いる聖王国軍部隊における将官の長。参謀軍師と共に王弟元帥の側近くに侍っている。 国務大臣(こくむだいじん) 「聖王国」の国務大臣。主君である聖国王を軽んじている。 王室付き高司祭(おうしつつきこうしさい) 聖光教会から「聖王国」王室に派遣されて来ている高位の聖職者。国務大臣同様、聖国王を軽んじており、聖国王を飛び越えて国務大臣に直接命を下そうとするなど、聖光教会の威光を笠に着た尊大な振る舞いが目立つ人物。
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聖王国
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「サモンナイトシリーズ」の記事における「聖王国」の解説
「エルゴの王」の直系子孫を国王に据えているリィンバウム最大の国家。立憲君主制を取り、王に委任された大臣が政を行っている(君臨すれども、統治せず)。召喚師の派閥である、「蒼の派閥」と「金の派閥」の総本部がある。王都はゼラム。通貨単位はバーム(通貨記号b)。
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「サモンナイトシリーズ」の記事における「聖王国」の解説
聖王都ゼラム 聖王国の中心城都。蒼の派閥の総本部・聖王城・パルシェ湖などがあり、ファナンからの貿易物はほとんどこの街に入ってくる。 街には庶民が手を出せないような高値なものを取り揃えたり、普通のものを扱ったりする店が所狭しと並んでいて慎重に店を選ばないととんでもないことになる(サイジェント産のキルカの織物も出回っている)。 召喚鉄道もあるが開発途中で資金面や環境面で問題が出ているらしく、開発再開の目処はないらしい。 警備には騎士団が執り行っている。 交易都市ファナン ゼラムの南西に位置する港町。白い砂浜や帝国からの貿易、漁業などが一般の収入源。 金の派閥の本部、モーリン邸などがこの街にある。 もともとは小さな漁村だったが、金の派閥により召喚獣による浄水機関や、大型の船舶が停泊できる港などの設備が整えられ、近年のうちに貿易の拠点として開発されつつあるようだ。 海に面していることにより海賊や荒くれ者が多い。 紡績都市サイジェント 聖王国の西の果てに位置する都市。キルカ虫の糸で作られる衣服はとても高価であり、聖王都の市場にも出回っている。都市の規模はゼラムやファナンに比べると小さいが、前述したキルカの織物が特産品となっており、町の近くを流れるアルク川により生活用水にも困らず、都市としての基準も満たされている。都市の政治および警備は騎士団と金の派閥のマーン三兄弟が取り仕切っている。 一時期、マーン三兄弟の政策によって苦しい生活を強いられ、革命組織「アキュート」によるものをはじめとする暴動も何度か起こった。 無色の派閥の乱の舞台にもなり、その際は一時城が占拠されるような事態にもなっており、この事件を機に政治方針を変更、市民議会を設立した。これにより、現在では大陸一自由な町となっている。 傀儡戦争では、騎士団が悪魔の軍勢を相手にし、これを退けている。 三砦都市トライドラ 聖王国と帝国・旧王国の国境付近に位置する城塞都市。三砦都市の名前の由来は、スルゼン砦、ローウェン砦、ギエン砦の三つの拠点からなっている。「聖王国の盾」の異名を持つ防衛の要。 傀儡戦争の黒幕である悪魔達の手によって領主と住民達は皆鬼と屍人に変えられ、ローウェン砦守備隊長一人を残し、滅びてしまった。 レルムの村 聖王都の北に位置する森の中にある小さな村。癒しの奇跡を使う聖女がいるという噂があり、外からはその奇跡を頼りに来る外来者が後を絶たない。しかし、旧王国の崖城都市デグレアの特務部隊「黒の旅団」によって自警団員二人と聖女、その祖父を除き村人は皆殺しにされてしまった。 傀儡戦争終結後は金の派閥議長の意向によってはぐれ召喚獣を保護し、移住させる村として復興作業が進められている。
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